ラグーザ伝統フォカッチャ

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 いつも行く小さな食料店でつい買ってしまうもの。それは・・・

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 ドーン!

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 ボーン!

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 バーン!
 30センチの巨大さを誇るラグーザ伝統フォカッチャ。
 ドーン!はリコッタとイタリアンパセリ。ボーン!はトマトソースとラグーザDOPのチーズ、カーチョ・カヴァッロ(ラグーザ弁ではコーザ・カヴァッドゥ)を合わせたもの。
 イタリアで一般的な半月型のフォカッチャはブロッコリーとソーセージ、あるいは、ほうれん草が入っている。中身によって形が厳格に異なるのがポイント。

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 ずっしりと重いフォカッチャの中身は、こんなにみっちりと渦渦、巻巻している。そして外はパリパリ、中はしっとり。ソースやリコッタの水分を含んで生地が柔らかく膨らむから、見た目も食感もラザーニアが入ってるような感じに。
 最初はそれがラザーニアだと勘違いしていたので、おにぎりの中におもちが入るようなものか?!と大いに驚いたけれど、今はこのボリュームが癖になっている。


f0133814_752561.jpg  友人宅でフォカッチャを一緒に作ったことがあるが、見た目の素朴さからは想像できない、大変な労働だった。
 強力粉にぬるま湯で溶いたビール酵母、塩、オリーヴ・オイルを混ぜた生地を作り、それを薄く薄く、大きな円になるまで伸ばすのに2時間ほど。広げた生地の手前に中身を置き、何度も丁寧にたたみ、最後はラードを塗ってのり付けするのに1時間。焼き上がるのに30分。

 そのたたみ方にも厳格な順序があり、半円形のフォカッチャも、生地の閉じ方にウ・リエーフィコと呼ばれる美しいフリルのような技術がある。たたむのも閉じるのも、集中力を要する。素人の私はおしゃべりなどしてリズムを失うと、混乱して続けられなくなった。


 そんなフォカッチャ作りの大変さが分かるだけに、美味しさも一入。シチリアの赤ワイン、ネーロ・ダーヴォラとともに今日も美味しく、正統派ラグーザ料理のドーン、ボーン、バーン!
 体型もそうならないように注意しよう・・・。

ドーン、ボーン、バーン・・・!。
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by hyblaheraia | 2008-05-06 08:26 | 料理 | Comments(19)
Commented by Sachiko at 2008-05-06 15:34 x
このラザーニヤ入り、フォッカチャ、すごいですね;)
5センチ角くらいで、おなかいっぱいになりそうです。でもうちの母も、ときどき、おじやのなかに、おもちを入れたりします。彼女の創作らしいですが、けっこう気に入っているようなので、私も「重い~」といいつつ、食べていました。炭水化物パワーだ。
Commented by minimau at 2008-05-06 17:09 x
ドーン、ボーン、バーン!すっごいボリュームですね。
ラグーザ伝統を舌で堪能してみたい。。
小さな食料品店で売っているというのがまた楽しいですね。
Commented by しろう、よしこ at 2008-05-06 23:08 x
うまそう〜〜〜〜!
行きたいよ〜、ラグーザへ!昨日は、しろうマミーお祝いで、ネロ・ダウ゛ォーラでお祝いしました。
4月20日のブログ見て、ウルル・・・
遠くだけどつながってるかなあ、と嬉しく。。
♪♪
Commented by 薬作り職人 at 2008-05-06 23:48 x
うちの近くにあるイタリア風のファミレスでフォッカチャ(のようなもの)が食べられるのですが、本場のはすごい大きさなんですね。これは、1人ではどう考えてもたべられないです。作るのも大変なんですね。その分おいしさもかくべつなんだろな。。
Commented by poronliha at 2008-05-07 03:54
すごい!ヘビーーなフォカッチャですね。というかすでにフォッカチャのいきを超えてますよ。フォッカチャって油っぽいのは知ってますが、こうやって中身入りでぐるぐるしてるのは初めて聞きました。
一個完食したら動けなくなりそう・・・
こっちにもLihapiirakkaという超ヘビーな食べ物があります。直訳すると肉のパイ。でもじつはカレーパンの中身が肉バージョンって感じの揚げ物。見るだけでヘビー・・・・しかも中身の肉もかなり油っぽいから。安いから貧しい学生さんとかが食べるようです。
Commented by hyblaheraia at 2008-05-07 05:40
>Sachikoさん、説明の仕方が悪かったみたいで書き直しました。ラザーニア入りではないのですが、生地がまるでラザーニアであるかのようにぷよぷよしているんです。
私はサルサ(トマトソースとチーズ)が好きで、ルカはリコッタとプレッツォーモロが好きなので、2つ買って半分ずつして、食べられない分は無理せず残し、夕方小腹が空いた時にまた食べます。結局、1つまるまる一人で食べることになるんですが・・・。
おじやにおもち、やりますよ私の実家でも。炭水化物パワー、大好き!
Commented by hyblaheraia at 2008-05-07 05:47
>minimauさん、最初は半分食べたらもう大変!という感じだったのに、最近は4分の3はペロリ。残した分は、夕方にパクリです。
ラグーザではフォカッチャを売る店がたくさんありますが、いつも行く小さな食料品店のものが我々の好みです。他とはソースの味が違うんですよ!書き忘れましたが、バジリコの葉も入っています。
お店のおばさんも我々がフォカッチャ好きなのを知っているので、今日は要らないの?と、さらりと聞いてくるから、別のものを食べるつもりでいても、ついドーンと買ってしまいます。それをバーンと食べて、お腹もボーン!です。
Commented by hyblaheraia at 2008-05-07 05:58
>しろうちゃん、よっちゃん、結婚おめでとう~~!私も本当に本当に嬉しいです!結婚式には行かれなくてごめんね。披露宴の日も、お式の日も、朝から二人のことを考えていました。
遠くても心はいつもつながっていると思ってます。ラグーザは何も変わっていませんよ。ずっと待っているのでいつでも来てね!
ジョヴァンニおじいさんからも、アウグーリ!(おめでとう!)を承っております。
Commented by hyblaheraia at 2008-05-07 06:05
>薬作り職人さん、私も日本のファミレスでよくフォカッチャを食べました!あの味も大好きです。
この30センチのフォカッチャは、4分の3は一人でいけますよ。意外とあっさりしているので、パクパクいっちゃいます。ワインがあればなお早し。
今週末に、友人宅でフォカッチャを作るかもしれないので、またご報告します!夕方5時には集合、生地を作って、たたんで、焼いて・・・、食べるのは8時頃だと思います。大変な作業だけれど、楽しく、美味しいフォカッチャはラグーザの永遠の味です。
Commented by hyblaheraia at 2008-05-07 06:12
>poronlihaさん、フォッフォッフォッ!ヘビーなフォカッチャですよ!でも全然油っぽくはないんですよ。外はパリパリ、中はしっとりなので。だからついつい、4分の3は食べちゃうんだな~。週末にフォカッチャ・パーティーがあるかもしれないので、たたみ方をしっかり学んでレポートしますね!
揚げ肉パイ、美味しそう~!すっごくジューシーな感じがしますねー。私も安くて美味しいもの大好きなので学生さんの仲間入りしたいです。結構、童顔が取り得なので大丈夫かも。
思い出しましたが、カターニアにはリコッタ入りの揚げ菓子パンがあります。それこそ爆弾みたいに巨大で、重っ~~~いです。
Commented by MIKA at 2008-05-08 01:09 x
見た目からしてボリューム感、大有りですね。
私はぱりぱりの薄ーいシンプルなフォッカッチャが好きです。
上に載せるのはローズマリーノとお塩。
自分でも作ってみたいんですけど、ネットで調べたレシピはみんなふかふかフォッカッチャ・・・・・・。
ぱりぱり薄いフォッカッチャが食べたい!
Commented by hyblaheraia at 2008-05-08 08:11
>MIKAさん、こんにちは!このボリュームは止められなくなりますよ。
ローズマリーとお塩だけのシンプルなフォカッチャ、ん~~美味しそうですねー!この味なら、ふかふかでもとっても美味しいフォカッチャになると思います。
MIKAさんがお住いのローマでは、ぱりぱりフォカッチャが主流ですか?ローマと言うと、分厚いピッツァやフォカッチャを思い浮かべてしまいますが。そして、ローマと言えば、茎のついたカルチョーフィ・・・!食べたい!
Commented by higo at 2008-05-09 01:43 x
>ウ・リエーフィコと呼ばれる美しいフリルのような技術
とは ↓ この閉じ方(フライパンの中)のことですか?
私は、南米ボリビアからの留学生から習いましたけど、この閉じ方のモノは途中で水分が出て来たり、はじけたりせず、全てキレイな出来でした。
一方、フォークなどで端を押さえるだけのモノは中身が出て来たモノも。
写真は、エンパナーダempanada(>empanadilla)で、ンパナティッギ 'mpanatigghiの原型です。
スペインで買い求めたモノは残念ながら、どれも日本と似たようなパイやパン状のモノでした。私が習ったモノはクッキーの生地を力強くこねて粘りを出すので、程好いくずれ具合が素朴な感じでした。
Commented by hyblaheraia at 2008-05-09 22:01
>higoさん、↓の下にアドレスがなくて見られませんでしたが、たぶん同じようなものだと思います。ウ・リエーフィコは人差し指と親指で2枚のパイ生地をつまんで少しよじって、またつまんでよじって・・・の繰り返しです。見た目は細い縄目を上から見たような感じになります。上手な人が丁寧にするととても繊細できれいですが、手抜きで大雑把だと趣に欠けます。フォークで押さえるだけよりもしっかり閉じられ、中身が出てくることはないようです。
empanadaで検索したらあの餃子型のお菓子が出てきました!ンパナティッギはきっとスペイン由来のお菓子なのでしょうね。チョコレートを使うのものそのためなのでしょう。勉強になりました!ありがとうございます!
Commented by higo at 2008-05-11 02:18 x
!!失礼しました!!
wikiの画像だったので、すでにcheck済かも知れませんが、念のため...
it.wikipedia.org/wiki/Immagine:Argentine-woman-making-empanadas.JPG
写真の具は、たぶん玉ねぎ+牛挽肉を炒めたもの+ゆで卵で、ポピュラーなものと思われます。


Commented by hyblaheraia at 2008-05-11 17:17
>higoさん、ご丁寧にありがとうございます!早速、画像を見てみました。大きいですね、このパイ。一人で全部は絶対無理そうです。パイを閉じる女性のレース帽もempanadasにそっくりですね!
ラグーザのウ・リエーフィコはこれとはまた違う閉じ方をします。友人宅で3年前に一緒にフォカッチャを作った時の画像や動画があったので、近いうち、一度、記事を書いてみようかと思っています。
Commented by maco at 2008-05-11 22:08 x
ああ、もう一度食べたい。。。。
modicaでトマト&チーズを食べましたが、この半分くらいだったなぁ。
あまりにおいしくて、ペロリと平らげてしまいました。
フォカッチャって書いてあったけど、ラザニアが入ってる???と思っていましたが、hyblaheraiaさんに教えて頂き、さらにこの記事でなるほど!と。
ラグーザで食べたブロッコリーもおいしかった~。
日本でも作って売ってほしい食べ物のひとつです。
Commented by hyblaheraia at 2008-05-12 22:34
>macoさん、そうなんですよ、ラグーザのは巨大なんです。半分サイズのもあるし、バールでも小さめですが、全般的に大きいものの方が主流のような気がします。パン屋さんとか、食料品店とかでは。
あ、やっぱりラザーニアが入っていると思いました?!ですよね~。だってあんなにムチムチしてますものね。
日本で作って売るのは、macoさんしかいないでしょう。
Commented by 勝川京子 at 2008-06-18 03:27 x
ラグーサはノートの近くですね。2005年にカターニャ、タオルミーナ、シラクーサ、ノート、ピアッツァ・アルメニア、エンナ、トラパニ、マルサラ、パレルモと7人で個人旅行しましたが、ラグーサ、アグリジェント、メッシーナを知りません。その時食したジェラードは、ローマやフィレンツェで食べたジェラードとは似て非なる食感で、30年前の日本の不二家のクリスマスケーキのバタークリームをなめているようでしたが、これはそのお店だけの特異なものでしょうか?季節は1月でした。でも パレルモのカンノーリは美味しいものでした。
 その後こちらでも、カンノーリらしきものは食べられますが、本物には出逢えません。シチリア恋しです。また噂に聞いていたグラニータも幻の飲み物です。アイスティーにレモンのアイスクリーム?シャーベット?を浮かべたものとか、真偽のほどは?
 ここに<ピスタチオのグラニータ>のことが書かれていましたが、先日
ストックホルムで600いくらもするシングルコーンのピスタチオアイスを食べました。日本では300円です。でも店先でワッフルコーンを焼いていましたので値段相当の美味しいものでした。
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