20 Aprile 2008 -友へ-

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 2008年4月20日、満月の日曜日。深夜一時頃、ラグーザの夜を白い光の輪が照らす。

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 朝目覚めると、アフリカからのシロッコで青空が少しくすんでいた。近所の猫は大きな骨付き肉をもらい、空ではなくて肉ばかりを眺めている。

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 カッテドラーレの中庭では小さな男の子と女の子が仲良く遊んでいた。30数年前の二人はこんな感じだっただろう。ファサードの前でも子供たちが元気に遊ぶ。
 イブラでワインを飲んでいるとき、イッシシシ!と遊びに来た3人の子供たちはどうしているだろう。

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 大通りをずっと下がると、細い路地が左右にいくつも見えてくる。過去へのトンネルのような趣き。その横を古いオート三輪のリコッタ売りがポンポンポンと軽快に通り過ぎていった。
 夏にリコッタ入りラヴィオリはなく、食べさせてあげられたなかったのが残念。

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 そして一緒に見たこの風景。これを見せたくてここに呼んだようなもの。あのイブラの中心で、二人の斬新なヴァイオリンを聴くのは本当に楽しかった。演奏の後はいつも夜中2時まで飲み明かしたことを懐かしく思い出す。

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 と感慨にふけっていると、シニョ~~ラ~~!!
 ジョヴァンニおじいさんに出会ってしまった。今日は日曜日なのでミサ用に正装している。相変わらずおしゃれさんだ。カメラを向けると自然にポーズを取るのもあの日のまま。

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  熱烈なハグを受けて、いつもの猛烈なおしゃべりが始まり、いつの間にか、いつもの様に一緒にお散歩となる。
 ここは最近、お気に入りの場所。今度ラグーザに来る時は、ここでのんびり風に吹かれておしゃべりしよう。

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 あの時もジョヴァンニおじいさんと小さな路地を一緒に歩いた。夏にはここにテーブルを出して、近所皆で食事をして、踊って・・・。ここにはギターの名手がいて、階段に座って弾いていると人が集まって耳を傾けて・・・。
 昔のラグーザの生活は、生き生きとして温かく、人々の素朴な心を感じさせる。その話に子供のように聞き入った。

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 路地を抜けて普通の道に戻ると、二人の目に留まったトリナークリアに迎えられた。
 陶器の美しいトリナークリアにナイフとフォークを添えて、お化けのタコかイカに見立ててギョーギョー言って遊んだのが懐かしい。

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 夕方のテラスは初夏の雰囲気になってきた。ジャスミンはまだ少し弱々しいけれど。ヴァイオリンの練習の合間に、ここでアマツバメを追っていた二人の後ろ姿を覚えている。夜はこのテラスで星を眺めながら食事をし、ワインを飲み、語り明かした。
 45度の暑さで水が来なかった日を経験した貴重なお客さんでもある二人。

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 メルロの親子は今年もあそこに巣を作った。オオツバメもテラスの前を疾風のように飛び去りながら、子育てに懸命。一年は早い。

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 こうして今日のラグーザは一日を終えようとしている。満月の光は、アフリカの湿った空気の中で一層大きな輪を描いている。

 2008年4月20日、満月の日曜日。
 結婚おめでとう。二人の晴れ姿を目にすることはできなかったけれど、忘れ得ない思い出とともに、結婚式の日のラグーザの満月を贈ります。

 双方のご両親をお連れしてのラグーザ新婚旅行、実現が楽しみ!


 ヴァイオリン・ドゥオのShiro氏とYoshiko氏。ライブ活動から舞台俳優、映画女優、そして幅広いレパートリーで活躍するマルチな二人。斬新かつアグレッシブな演奏は人の心を瞬時に掴み、独特のオーラが音楽に色を与えている。
 二人の音楽的センスは、イル・ジャルディーノ・アルモーニコIl Giardino Armonicoの型破りなスタイルと通じるものがある。アントーニオ・ヴィヴァルディの《リュート協奏曲》RV.93では、彼らの生の声と身体のリズムが自由に溢れ、陰影を帯びながら語りかけてくる。なんと楽しそうな演奏!
 そして、タルクィーニオ・メルラTarquinio Merula(1590-1655)のチャッコーナCiaccona。バス定型に乗って流転するメロディーと、肩ひじ張らない自然体の演奏。この音楽本来の命がはじけている。もうただただ、Vravi!

 心の友へ捧げます

結婚おめでとう・・・!。
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by hyblaheraia | 2008-04-21 18:59 | 音の絵:写真と音楽のコラボ


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



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