証拠写真
珍道中の途中ですが、ここでニュースをお伝えシマス。
昨日の大学での授業の帰りこと。普段使っている1番のバス乗り場が道路工事のため予告なく変更され、乗りそびれた私は臨時乗り場で30分間、次のバスを待っていた。
そこは旧市街イブラ入り口の崖っぷち。階段に座り、たまにはこんなハプニングもいいなと、夕日に染まる雲の陰影をのんびり眺める。
7時頃バスが来て乗り込むと、話好きのフランス人夫婦、乗り合わせた乗客とで車内は終始和やかな国際親善の雰囲気に包まれた。
その時、不意に右臀部側面(でんぶ・尻)辺りにチクッ!一瞬体が固まった。静電気かと思い、何気なく座り正してみたが、数十秒後にもっと強い痛みがヂクッ!さすがにも笑顔も引きつってくる。階段に座っていた時に、草の棘でも踏んだのだろうか、と手でさすってみるが何もない。
バスから降り、途中パン屋に寄ってまたヂクッ! これは何かいる!アリでも入ったのだろうか。一刻も早くジーンズを脱がなければ。しばらくしてピチクッ!右太もも辺りもチクチク気になる…。ジーンズの上からゴリゴリ掻きながら一目散に家へ。
家に着くなりルカに事情を説明し、早速脱ぎ始める。体にはアリらしきものはいない。ジーンズをゆっくりと裏返し、バンバンはたいてみた。すると・・・
ポロン。
うわぁ、出た~!
ナンデスカコレハ?!普通のアリではアリませぬな、お主。
頭が赤く透き通り、お尻がてっぷりと膨らんでいる。良く見ると黒と薄茶の縞模様もある。もしやこれは、ハチ?
体全体が飴色、このツヤツヤ感がいまいましい。
アカガシラ・アメヂクバチ(赤頭飴ヂクッ蜂)。
彼奴をこう命名してやった。
しばし証拠撮影を撮った後、我が家の虫取りセットで捕獲し、ルカに見せる。と、
ああ、羽の付いたアリだね。今日は湿気があるからいっぱい飛んでるよ。トイレに流しちゃえば。
と呑気な答えが。いいや、彼奴はきっと猛毒の蜂。今は平気でも、今晩寝ている間に毒が回るかもしれない!そもそも羽蟻は刺しませぬぞ、ルカ先生。と、ちょっと大袈裟に言う。
というのも右臀部から太ももにかけて2箇所チクとヂク、2箇所ヂクとピチク、3箇所チクとチクとチク、の赤い跡があり、明らかに刺されているからだ。
その時ある事件を思い出していた。イタリアのパブで女の子がクモに刺され、彼氏が携帯電話のカメラで偶然撮っていた画像で一命を取り留めたというものである。突然具合が悪くなった彼女が病院に担ぎ込まれたとき、ただちに世界中の毒グモ研究所に携帯画像が送られ、クモの特定と抗生剤や治療法の最新情報が集められたという。結局、毒グモはバナナの箱に紛れて南米から入ったものだったらしい。
夕食中にそのニュースのことを話し、ルカに言った。
私を刺した虫の写真はデジカメに入っているからね。
その夜ベッドの中で思った。ルカはデジカメをちゃんと使えるだろうか。パニックに陥ってデータを消去したりしないだろうか。いや、それよりラグーザの病院にネット回線はあるのだろうか。いろいろ心配になったので自らネット配信しておくことに。
・・・などと言いつつ、今日もすこぶる元気なのである。
人気blogランキングに参加中 杞憂・・・。
追伸:東京で買ったピチピチの美脚ジーンズを履いていたので、アカガシラ・アメヂクバチが私を刺したのではなく、私が彼奴を潰してその拍子に針が出たのかもしれない。ポロンと出てきた時は瀕死状態だったので・・・。
昨日の大学での授業の帰りこと。普段使っている1番のバス乗り場が道路工事のため予告なく変更され、乗りそびれた私は臨時乗り場で30分間、次のバスを待っていた。
そこは旧市街イブラ入り口の崖っぷち。階段に座り、たまにはこんなハプニングもいいなと、夕日に染まる雲の陰影をのんびり眺める。
7時頃バスが来て乗り込むと、話好きのフランス人夫婦、乗り合わせた乗客とで車内は終始和やかな国際親善の雰囲気に包まれた。
その時、不意に右臀部側面(でんぶ・尻)辺りにチクッ!一瞬体が固まった。静電気かと思い、何気なく座り正してみたが、数十秒後にもっと強い痛みがヂクッ!さすがにも笑顔も引きつってくる。階段に座っていた時に、草の棘でも踏んだのだろうか、と手でさすってみるが何もない。
バスから降り、途中パン屋に寄ってまたヂクッ! これは何かいる!アリでも入ったのだろうか。一刻も早くジーンズを脱がなければ。しばらくしてピチクッ!右太もも辺りもチクチク気になる…。ジーンズの上からゴリゴリ掻きながら一目散に家へ。
家に着くなりルカに事情を説明し、早速脱ぎ始める。体にはアリらしきものはいない。ジーンズをゆっくりと裏返し、バンバンはたいてみた。すると・・・
ポロン。
うわぁ、出た~!
ナンデスカコレハ?!普通のアリではアリませぬな、お主。
頭が赤く透き通り、お尻がてっぷりと膨らんでいる。良く見ると黒と薄茶の縞模様もある。もしやこれは、ハチ?
体全体が飴色、このツヤツヤ感がいまいましい。
アカガシラ・アメヂクバチ(赤頭飴ヂクッ蜂)。
彼奴をこう命名してやった。
しばし証拠撮影を撮った後、我が家の虫取りセットで捕獲し、ルカに見せる。と、
ああ、羽の付いたアリだね。今日は湿気があるからいっぱい飛んでるよ。トイレに流しちゃえば。
と呑気な答えが。いいや、彼奴はきっと猛毒の蜂。今は平気でも、今晩寝ている間に毒が回るかもしれない!そもそも羽蟻は刺しませぬぞ、ルカ先生。と、ちょっと大袈裟に言う。
というのも右臀部から太ももにかけて2箇所チクとヂク、2箇所ヂクとピチク、3箇所チクとチクとチク、の赤い跡があり、明らかに刺されているからだ。
その時ある事件を思い出していた。イタリアのパブで女の子がクモに刺され、彼氏が携帯電話のカメラで偶然撮っていた画像で一命を取り留めたというものである。突然具合が悪くなった彼女が病院に担ぎ込まれたとき、ただちに世界中の毒グモ研究所に携帯画像が送られ、クモの特定と抗生剤や治療法の最新情報が集められたという。結局、毒グモはバナナの箱に紛れて南米から入ったものだったらしい。
夕食中にそのニュースのことを話し、ルカに言った。
私を刺した虫の写真はデジカメに入っているからね。
その夜ベッドの中で思った。ルカはデジカメをちゃんと使えるだろうか。パニックに陥ってデータを消去したりしないだろうか。いや、それよりラグーザの病院にネット回線はあるのだろうか。いろいろ心配になったので自らネット配信しておくことに。
・・・などと言いつつ、今日もすこぶる元気なのである。
人気blogランキングに参加中 杞憂・・・。
追伸:東京で買ったピチピチの美脚ジーンズを履いていたので、アカガシラ・アメヂクバチが私を刺したのではなく、私が彼奴を潰してその拍子に針が出たのかもしれない。ポロンと出てきた時は瀕死状態だったので・・・。
by hyblaheraia
| 2007-09-29 08:57
| 野鳥・昆虫・動物
シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。
by hyblaheraia
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
掲示板
24 Mag. 2019
迷惑コメント対策で承認制にしております。
自己紹介に代えて
ご連絡等はコメント欄にお願いいたします
::::: ::::: :::::
2013年11月、共著出版
2009年4月、共著出版
1999年3月、共著出版
カテゴリ
全体自然
生活
歴史
祭り
伝統・技術
料理
菓子
変わった野菜と果物
野鳥・昆虫・動物
大学・研究
政治・社会
音の絵:写真と音楽のコラボ
シチリア他の町
イタリア他の町
ナポリの実家
一時帰国
ブログ・・・周年とゲーム
未分類
タグ
星・月・空・雲(60)事件(50)
挑戦(46)
日々の料理(42)
イブラ(41)
研究(38)
テラス(36)
家族(35)
音楽(35)
テレビ・雑誌・ネット(34)
日々のお菓子(31)
旅行(27)
歴史・考古学(22)
カターニア大学ラグーザ校(21)
教会(20)
ラグーザ弁(15)
バス・鉄道・タクシー(14)
自家製食材(11)
海・ビーチ(11)
ストゥルヌス(メルロ)(11)
暑さ・寒さ(10)
お店いろいろ(10)
チンチャレッラ(10)
水問題(9)
環境破壊(8)
SOSシリーズ(8)
地元のお爺さんたち(8)
野菜で遊ぶ(8)
クイズ(7)
テッラコッタ・シチリア陶器(6)
カルデッリーノ(6)
シチリア伝統馬車(5)
モンティ・イブレイ(4)
母の悩み(3)
サッカー(2)
アマツバメ(2)
ブログパーツ
- このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
以前の記事
2019年 05月2018年 02月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 05月
more...
画像一覧
ブログジャンル
検索
記事ランキング
ライフログ
お気に入りブログ
生きる詩gyuのバルセロナ便り ...
ルーマニアへ行こう! L...
写真でイスラーム
エミリアからの便り
アフガニスタン/パキスタ...
イスラムアート紀行
夫婦でバードウォッチング
La Vita Tosc...
パリ近郊のカントリーライフ
トルコ~スパイシーライフ♪
now and then
Vivere in To...
シチリア時間Blog
フィレンツェ田舎生活便り2
ふりつもる線
ぐらっぱ亭の遊々素適
ヴェネツィア ときどき ...
石のコトバ
ボローニャに暮らす
フランスと日本の衣食住
cippalippaの冒...
スペインのかけら
Berlin Bohem...
VINO! VINO! ...
::: au fil d...
sizannet
イタリア料理スローフード生活
ペルー と ワタシ と ...
しの的エッセンinドイツ
PoroとHirviのとおり道
料理サロン La cuc...
カッラーラ日記 大理石の...
イタリアの台所から
オルガニスト愛のイタリア...
Animal Skin ...
しのび足
道草ギャラリー
白と黒で
ちまもの読書日和
andante-desse
il paese - p...
やせっぽちソプラノのキッチン
坂を降りれば
A Year of Me...
お義母さんはシチリア人
Espresso!えすぷ...
シチリア時間BLOG 2
London Scene
hatanomutsum...
小鳥と船
Cucina , sof...
ローマ、ヴェネツィア と...
やせっぽちソプラノのキッチン2