華麗なる馬車の競演

 (昨日のカヴァッロ・イブレーオcavallo ibleoの続き・・・)
 さて、馬車とカウボーイたちを追いかけず、ゴール地点で待ち伏せして良い写真を撮るため、ローマ通りとコルソ・イタリアの交差点へ向かった。いつ戻ってくるか検討もつかない馬たちを、気長に待つこと1時間。
f0133814_681987.jpg ほら、来たよ!
 一人の老人の声で沿道の人々がそれに気付く。
 ラグーザ一の坂道、コルソ・イタリアの中ほどから羽飾りを小刻み揺らしながら上がってくる馬車の列。ああ、なんと美しく艶やかな光景だろうか。
 坂の下から近付いてくる馬を、抑えきれない心の高鳴りを感じつつ待った。

 なぜか先頭は自転車の少年。坂道をえっさ、ほいさっ。頑張れ!


f0133814_691349.jpg 近くにいた地元のおじさんに突然言われた。
 はい、この写真を撮って。ロバだよロバ。もはやロバの馬車はないからね。
 そう、確かにロバは絶滅に瀕している動物なのだ。特に、野生ロバの中でもアジアノロバ種の二種(クーランとキャン)が絶滅に近いそうだ。これは何種なんだろう。
 それにしても馬の中にロバもいたとは気付かなかった。この長い耳と大きな目、そして優しい表情は懐かしい。初めてロバに遭遇した時に、その穏やかな性格を知った。
 しかしロバは頑固な動物としても有名。立ち止まると、てこでも動かないと言われる。暑さのためかこのロバは突如歩みを止めてしまった。するとシチリア農民風衣装の飼い主が鞭でピシッ、ピシッ!沿道の人々はピシッの度に「ノー!」、ピシッノ~~!」と次第に声が大きくなる。人々の同情が通じ、ロバもようやく動き出した。やれやれ。



f0133814_6101122.jpg こちらはポニー。馬車に乗っているのも子供。何とも嬉しそうないい顔をしている。
 子供の時のこういう思い出は大事だ。ポニーとともにこの子も成長していくのだろう。

f0133814_6104686.jpg なんとスレンダーなボディ。カモシカのよう!
 しかも無駄のない飾りがボディの線の細さをより美しく引き立てている。見よ、この足の長さ。
 手綱を引く青年と同じくらいの年頃だろうか。

f0133814_6111781.jpg 馬車が過ぎ去ると、おお、いるいる、カウボーイの集団だ。
 最初はもたもたしていたが、ある騎手の一声で先頭集団が一斉にカパコン、カパコンと坂道を走っていった。
 軽いギャロップのような走り方だろうか。10頭もの馬が目の前を横切るその迫力は、まさに石が風で飛んでいるような凄さだった。
 オワカリイタダケマスカ?

f0133814_611485.jpg うわぁうわぁ・・!私はどこに立てば良いのデスカ!

 カウボーイ第二集団は統制が取れておらんのう。

f0133814_6134522.jpgf0133814_6143513.jpg
 あ、顔が似ている。親子か、兄弟か?と思っていたら、こうして顔を擦り合い、スキンシップをしていた。暑いねぇ~、でももう少しだから頑張ろう。写真も撮られているし、少しじっとするか・・・。なんて言っているみたい。

f0133814_6152512.jpgf0133814_618910.jpg
 この黒い馬の筋肉は陸上の短距離選手のようだった。走り込んだ駿馬の証なのだろうか。黒光りする肉体と縮れた尾、蹄の周りの縮れ毛が力強さを物語っている。
 ゴールした馬は夾竹桃の木陰で子供たちと触れ合っていた。

f0133814_6185381.jpgf0133814_6191777.jpg
 ゴールにはこんな人出が。しかも馬たちがここを出発した朝8時半から2時間も、老人たちはずっとここにいたのだ。馬たちのスタートとゴールを見るからここにいれば良い、という考えだろう。合理的なのか非合理的なのか。
 ローマ通りは馬と人だらけ。そして道路は馬の糞だらけ。もちろん糞清掃車は朝からスタンバイ。数年前は、馬の列の最後尾にいて馬たちの尻拭い!?をしていた。

f0133814_626089.jpg カッレット・シチリアーノの一例。
 これは色のトーンを落としたアンティーク風の色遣い。真っ赤な馬車とは趣がかなり違う。

f0133814_626276.jpg 同じ馬車の車輪部分。農民をモティーフにした人形が軸を飾っている。


f0133814_6265257.jpgf0133814_6271347.jpg
 参加した馬とその飼い主には、記念品のトロフィーが配られる。
 3年前は銀カップではなく、茶色い鬣(たてがみ)を持つ白馬の頭の形をしたトロフィーだった。毎年デザインが変わるようだ。
 羽飾りはこんな感じになっている。茶色の長い羽はキジだろうか?いやタカ、ワシ?かなり高価なものと拝察。
f0133814_6273688.jpg トロフィーはあるが表彰式はなし。飼い主の顔を見たら、おーい○○!はい、これ、と手渡すだけ。
 なので早速、混乱が起きている。
△△さんには渡しただろう!(父)、
え~そうだっけ?(息子)、
あーはいはい、この方ね(母)、
 のようなことを言っていた。

 明日は我が家の教区にサン・ジョヴァンニが泊りに来る・・・。盛り上がること必至!

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by hyblaheraia | 2007-08-28 08:04 | 祭り


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



1999年3月、共著出版


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