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ナポリ・ミセーノ海岸での貝殻拾い

 復活祭の一連のお祝いを終えた翌朝、お天気もいいし海へ行こう!ということになり、ナポリ湾の一番左端、つまり最南西部のミセーノ海岸へ。

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 ナポリ市内から車で約1時間で到着。プロチダ島の先端とその向こうにイスキア島の山が見える場所。
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 真っ青な海と照りつく太陽を求めてやって来たのに、空は雲に覆われ、冷たい風に容赦なく吹き付けられ、皆の頭の中は早くもレストランで暖を取ることで一杯に。

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 ただ一人、寒さ知らずのリディアは、砂浜を駆け回り、砂をつかんでは宙に投げ、
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貝殻と遊び、歓声を上げる。その小さな手から貝殻を受け取り、集めているうちに、私の方がその色彩と種類の豊かさに夢中になり、気付けば小さなビニール袋が一杯に。
 この無秩序な貝殻の連鎖の中に、いったいどのような関係性が隠れているのか。早く知りたい気持ちが高まるのを感じつつ、

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翌日は楽しく分類。砂を洗い流し、小さな貝殻一つ一つと対面しながら種類ごとに分けていく。時々、分類に迷うものが出てくるけれど、個々の特性を明らかにしつつ、属すべきグループを悩む時間もまた、いとをかし。ああ癒される、この分類作業。

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 と没頭している私の横で、同じく分類に励むリディア。全部表に向けたり、裏向けにしたり、大小に分けたり、いろいろと試していて、横から触ろうとするとNo!と叱れてしまった。

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 ラグーザに戻って来てもテーブルの上や、
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プレイマットの上で、いろいろ自分なりにグルーピングしているよう。分類好きの母としては、この楽しさを共有できる相手ができ嬉しい限り!

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 ミセーノ海岸の思い出に、貝殻を色や形、質感が一目できるよう分類して飾りたかったのだけれど、気の利いたケースがないので空き瓶を使ったら、かなり渋めの仕上がりに・・・。
 ちなみにこれは、貝の固さに基づく二大分類なのであります。


分類好きの方、ボルロッティ豆の分類もあります こちら →
背後の勧進帳柄の羽子板については こちら →
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by hyblaheraia | 2015-04-17 16:14 | ナポリの実家 | Comments(2)

海へ Marina di Ragusa

 毎日のように大雨、強風、霰に見舞われ、ほとんど外出できず、身も心もすっかりジメジメしていた2月末のある日。結婚記念日の祝いと気分転換も兼ねてマリーナで一泊しよう!というルカの提案で、いざ海へ。

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 ラグーザ上空に重くのしかかった雲を背に、車で南へ下ること20分。もうそこは別世界。

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 潮風は甘く、海の声は耳の底をくすぐり、きらめく太陽は目と肌を心地よく刺す。

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 青空の濃さと透明度は、空が近くいのか遠いのか、分からなくさせてしまう。
 ああ、これぞラグーザの空!忘れていたものを取り戻すこの感覚。古い友人に久しぶり会うような、懐かしさが湧き起こってくる。

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 リディアはお気に入りの長靴を履いて、憧れのcastello di sabbia(砂の城)に初挑戦。

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 それを手伝いつつ、見守るつもりの我々は、

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 次第に楽しくなってきて、お堀を作り、要塞で囲み、なぜかドクロの丘まで。

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 海岸を散歩する家族も、カップルも、走り回る犬たちも気付かない、ちょっとした悪戯。

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 まだ冷たさの残る海辺ではあったけれど、砂の城を作り、歌いながら海岸を歩き、時々砂を掛け合い、ボールで遊び、疲れたらジェラートを食べて休憩し、また城を作りに海岸へと、たわいの無い遊びの繰り返しに興じる。

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 そして夜もまた、遊び足りないリディアを連れて、遠くから砂の城の存在を確認。黒い海の声と黒い空の星々に心が震えたのは、自然への畏れからなのか、その美しさからなのか。

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 家族3人、それぞれが、それぞれにリフレッシュし、何かを感じたマリーナ。泳がなくてもいい。海にまた来よう。そして皆で「一緒に貝になろう」。
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by hyblaheraia | 2015-03-04 10:35 | 生活 | Comments(5)

マリーナ・ディ・ラグーザ

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 マリーナ・ディ・ラグーザmarina di Ragusa(ラグーザ海岸)
 白い砂浜に紺碧の地中海。打ち上げる波の音と子供たちの歓声。午前中の太陽はまだ肌に優しく、潮風を浴びながら海岸線を気持ち良く歩く。

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 空の青さと海の碧さは違う。「あおい」という音が表わす色には幅がある。
 5月末に来た時は水の色がくすみ冷たさが見えた。この透明度ときらめきはやはり夏のものだ。

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 まだまばらなビーチも、来週以降はパラソルを刺す場所がないほど一杯になる。
 9月の閑散としたビーチの夕方が好きな我々だけれど、今日は海の魅力に負けそうになった。
 泳ぎたい!!

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 でも我慢。夏の間マリーナの別宅に来ている大家さんに書類を持ってきただけ。1時間後のバスでとんぼ返り。
 気持ち良く空に浮かぶカラフル凧を見上げなら、足早に通り過ぎ、

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 お化けレモンに遭遇。夜にレモンサイダーか何かのバーになるのだろう。
 そぞろ歩きする人々が溢れる夜のラグーザ海岸で、この色とデザインはさぞ人目を引くだろう。

 じゃ、9時にリモーネ・ランニ(デカレモン)でな。
 ああ、あのリモーネ・ポンムッ(レモン爆発)!じゃな。

 お爺さんたちの待ち合わせ場所になっていることでせう。


皆さんはもう海で泳ぎましたか?   
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by hyblaheraia | 2008-08-08 05:40 | 自然 | Comments(20)

ドンナルカータからシークリへ

 シチリアには不思議な響きの地名が多い。大抵、ギリシア語やアラビア語起源であるのだが、この町ばかりはよく分からない。ドンナルカータDonnalucata。そのまま訳せば「ルカの女」。私のことではないの?
 「今はドンナルカータだけど、そのうちドンナフガータ(逃げた女)になっちゃうんですよ。」
 ルカのお得意ギャグを聞かされた人は数知れず。

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 マリーナ・ディ・ラグーザ(ラグーザ海岸)から、海沿いを走ってドンナルカータにやって来た。羽のような雲がここにも舞っている。

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 海に面したなだからな道を散歩しつつ、一瞬、こんな趣のある路地が目に入った。

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 海岸に沿って立ち並ぶ古い民家。《モンタルバーノ警部》の撮影にも使われた。アンナという美しい未亡人が住むこの家に、真夜中、モンタルバーノが車を飛ばして会いに来てしまったあのシーンを思い出す。

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 家の目と鼻の先は海。夏と言うにはまだ冷たい風が潮の香りを運んでくる。海の色もまだ夏とは言えない。
 けれども潮風に吹かれると、どういうわけか夏のあの味が欲しくなる。皆でジェラート、ということになり海辺の普通の店に入ったのだが・・・、

 
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 この種類の豊富さ!横長の店の端から端まで、全てジェラートで夢見心地。確かこの日は、31種類あると言っていたような。

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 店の奥には小さなジェラートもいろいろ。このタイプは、大きな皿や盆に並べて来客時に出すことが多い。
 これだけ種類があるのに、皆、申し合わせたようにピスタッキオ(ピスタチオ)、マンドルラ(アーモンド)、リコッタのいずれかは外していなかった。やはりシチリアの味を楽しみたい。

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 ドンナルカータの空には鳳凰が羽ばたいていた。何かを追い求めるようなその飛翔が忘れられない。

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 海岸線から内陸に入り、次に向かうはシークリScicli
 シークリはきれいな町だよ、今度、二人を案内してあげよう。近所のタバッキのお爺さんは故郷のことをいつもこう言う。

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 町に入ると、イルミネーションのアーチで華やいだ雰囲気。今日はお祭りだ。
 奥の崖の上にあるのは、

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 確かサン・バルトロメーオ教会だったと思うが、マッテーオだったか・・・。運転とガイドのジョヴァンニ氏が次々に説明してくれていたのだが、なぜかこの日は静かに景色を見つめていたかった。ラグーザを出た時から、いつもの景色がいつもとは違って深く心に切り込み、痛みを感じていた。

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 これは市庁舎だったか・・・。繊細な模様の彫り込み、フェンスの小花模様、屋根の張り出し部分、全てが自信に満ちた優美さを表わしている。そしてこの先のカーブを右に大きく回ると、

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 突如、視界が開け、この景色が飛び込んできた。
 荒々しい崖の威力と、それをせき止めるかのように立つ教会のなんというドラマティックな構図だろう。青空と軽やかな雲は、その対極の自由さを表わしている。
 計算し尽くされたような緊張と弛緩の世界。

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 そしてこの色が加わる。黄金色に輝く豪奢な風貌。

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 躍動感あふれる崖の線とと空の動きに目を奪われる。崖の上にも、下にも人が暮らしているとは驚きだった。
 強かな美しさと、緊張感に満ちた町、シークリ。タバッキのお爺さんはこれを見せたかったのだろう。

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 イルミネーションの点灯が濃いオレンジ色に変わってきた。日暮はもうすぐだ。家路を急ごう。
 これから山間部を通り、モディカへ向かう。

 つづく・・・


ドンナルカータにも、ドンナフガータにも等しい愛を・・・!
 
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by hyblaheraia | 2008-06-17 11:09 | シチリア他の町 | Comments(20)

ラグーザの海岸線

 海抜600メートルのラグーザから、海に向かって緩やかに下る田舎道を走る。果てしなく広がる牧草地と小麦畑を突き抜け、カッルーボが自生する丘を駆け降りると、行く付く所はプンタセッカPunta secca

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 町のシンボルの灯台が我々を迎える。今日の空は本当に青い。

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 その色の濃さを感じさせるのは、きっとこの羽のように風に舞う、薄い雲のためだろう。
 10種雲形(雲の高さと形に基づく国際的な分類)によると、これは巻雲と呼ばれる高層雲の一種で、氷の粒が雲を形作っているのだそう。空に舞っているのは、氷の羽・・・。

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 プンタセッカに来たのは他でもない、人気ドラマ《モンタルバーノ警部》の家(写真)をお義母さんに見せるため。
 シチリア人作家、アンドレーア・カミッレーリAndrea Camilleriの小説に基づくこのドラマは、ラグーザ一帯の美しい景色を背景に、シチリアらしい人間模様を交え、主人公モンタルバーノの機転で事件が解決されていく。今ではヨーロッパで大人気のドラマで、ラグーザを憧れるドイツ人観光客が後を絶たない。
 この日は運良く、撮影の真っ最中。

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 モンタルバーノ警部は、赤いスポーツカーの女と怪しい雰囲気だった・・・。地元の人々も椅子を出して、撮影を眺めている。のんびりしているなぁ。

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 二匹の仲の良い犬が、ニコニコした顔でじゃれ合っていてかわいかった。なんて優しい顔!撮影の邪魔をしないよう、静かに遊ぶお利口さんたち。

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 それにしても青い。そして氷の羽がきれいだ。ロケよりも空の方が気になっていた。


 思いがけずモンタルバーノに出会えてお義母さんはとても喜んでいた。嬉しそうな顔を見て私も嬉しくなった。
 プンタセッカから海岸線を走って、マリーナ・ディ・ラグーザへ移動。

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 その間も、ずっと空ばかりを見ていた。風が強いので波が高く、砂が巻かれ、海の色は少しくすんでいた。

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 マリーナ・ディ・ラグーザには既に海水浴を楽しむ人がちらほら。ギターで愛を語る人も。彼女のポーズからすると、あまり上手くなさそうだけれど。

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 私もルカも夕方の海が好きだ。老後は二人で、こうしてベンチで海を見ながら話をしていたい。

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 椰子の木も、背の高い葦も、風に強くなびている。氷の羽も空一面に散っている。今日の夕空は、あの溶けるようなオレンジ色に染まるような気がする。

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 イルミーニオ自然公園には、様々な種類の天然の灌木が生えている。海岸には砂はなく、イルミーニオ川から流れ着く丸くて白い石が重なり合っている。海でありながら、川を感じる不思議な場所なのだ。

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 ふと見ると、風に向かって鬣(たてがみ)を揺らし、馬が駆けていた。今はまだ涼しいからいいが、真夏にアスファルトを走らせるようなことはしないで欲しい。


f0133814_7413646.jpg こうしてラグーザからプンタセッカ、そしてマリーナ・ディ・ラグーザへと走ってきた。

 これから右へ大きく回り、内陸を通ってラグーザに。
 その間、息を飲む風景が次々に現れ・・・。

 つづく・・・


右周り、左周り、どちらも行ってみましょう・・・!
 
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by hyblaheraia | 2008-06-16 07:50 | 自然 | Comments(18)

ヴェンディーカリ自然保護指定地区

 ポルトパーロからラグーザへ帰宅する朝、せっかくだから他の町にも寄ろうということになっていた。宿の部屋には白い鳥の一群が水辺に集まる印象的なポスターがあり、何となく皆それが気になっていた。
 ここに行ってみる?我々が返事する間もなく野鳥を見ながら泳ぎましょうよ!、と目を輝かせるテレーサ。頭は碧い海で一杯だ。

f0133814_20103446.jpg ヴェンディーカリ自然保護指定地区Riserva Naturale Orientata, Vendicariと呼ばれるそこは、ポルトパーロから車で30分ほど北上した海岸に位置する(地図に赤いラインで表示)。

 ここには美しいビーチと野鳥の降り立つ湿地帯、昔の塩田マグロ工場ホーエンシュタウフェン家の塔、があるとのこと。
 テレーサは早速水着に着替え、シャワーもチェックしご満悦。心は既に海へと飛んでいる。日焼けが嫌いな我々は、のんびり散歩することにした。

 
 名前の分からない様々な植物が生い茂る砂利道を300メートルほど歩く。足元には可憐な花が咲き、目の高さには赤い実がたわわに。背丈の2倍はある葦が風に揺れ、緑濃い葉の中にはセミ、納屋の壁にはトカゲが。
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f0133814_21354351.jpg 茂みから抜け、目の前が開けるとそこは昔の塩田跡。砂利道の両脇に延々と広がっていた。遠くに見えるのは昔の納屋。

 この574ヘクタールの敷地には、四季を通じて多数の渡り鳥が訪れるそうだ。
 代表的な鳥は、オジロシギ。おそらく宿のポスターで見たあの鳥たちだろう。秋にはアオサギコサギ(小型のシラサギ)、コウノトリ、まれにフラミンゴもやって来るらしい。それは見てみたかった!そう言えば、上野公園のフラミンゴは遠くから見ると薄ピンクで優雅だったが、近付くと臭かったものだ。
 湿地の水位が上がる11~3月にはガンカモの王国となり、キツネなども現れる。夏だから渡り鳥もキツネもいないが、その姿を想像しながらゆっくり散歩。

f0133814_2223435.jpg 真っ赤に染まるこの沼は、プランクトンのせいだろうか。小さな白い鳥が、すぃーっと飛んできては水面に一瞬触って飛び立ち、沼の上を迂回して何度も同じことを繰り返していた。
 やっぱりプランクトンか虫を食べているのだろう。
 小さな鳥のミニマム・ハンティング、とても可愛らしかった。

f0133814_223384.jpg ヴェンディーカリの海!ああ、今日も地中海は碧い
 じゃ、私は泳いでくるから、後で携帯で連絡するわね!
 テレーサは行ってしまった。

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 我々はゆっくりとマグロ工場跡地へ。力強くそびえる赤レンガの煙突。青空と海の色にくっきりと映えている。漁から戻る船に、安心感を与えただろうな。

f0133814_2210638.jpg 釜戸の跡と思しきものが並ぶ。レンガを良く見ると、焦げた炭のようなものがあった。海から上がったマグロを解体して、ここで煮たり、焼いたりして製品化したのだろうか。
 残念なことに、マグロ工場の説明はどこにもなかったので、想像するしかない。

f0133814_22103697.jpg まるでポンペーイ遺跡のような雰囲気が漂う。壁があったり、柱があったり、隠れんぼに興じる子供たちの声が響く。


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 潮騒を聴きながら、海辺の風にあたる気持ちよさ。石にもたれて座っていると、全く暑さを感じなかった。

f0133814_22443790.jpg ホーエンシュタウフェンの塔は修復中でこの通り。
 シュタウフェン朝のドイツ国王ハインリヒ6世(1165-97)は、シチリア王女コスタンツェとの結婚により、1194年パレルモにて戴冠。わずか3年の天下のうちに、この塔が建てられたのだろう。この幅から言うと、塔とういうよりは要塞か。


 海と自然を満喫し、帰途へ。大聖堂の修復が終わったばかりの世界遺産の町ノートNotoに行く案もあったが、疲れたので次回ということに。
 その代わり、途中、車の中からイスピカ洞窟Cava d'Ispicaを見ることができた。
f0133814_2337138.jpg これは石灰石の絶壁の中に穴を開けた住居跡。新石器時代からギリシア、ビザンチン、キリスト教初期、中世までの生活跡があり、考古学的に極めて重要な場所だ。今度、ゆっくり訪れてみたい。

 モディカからラグーザ向かうとき、荒涼とした丘の連なりに何とも言えない安堵を感じた。きれいねーと言う私に、やっぱりあなたたちはアマンテ・デル・マーレamante del mare(海に恋する人)ではないわね、とテレーサ。
 日焼けは苦手、その通りでございます。

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by hyblaheraia | 2007-08-23 23:59 | シチリア他の町 | Comments(2)

ポルトパーロでテレーサの誕生日

 ボンジョルノー、アウグーリ!piciu, piciu!(お早う、おめでとう!ハグして両頬にチュー!)
 テレーサの誕生日である今朝は、お祝いの言葉で始まった。強風の夕べとは一転して、快晴となだらかな海が広がる朝。海に恋する彼女の誕生日としては完璧な絵図が。

f0133814_0545729.jpg 宿から見えるカポ・パッセロ島Capo passeroの海は、一面クリスタルブルーに染まる。空よりも彩度の高い水色がどこまでも。
 潮の流れに沿って描かれる色の濃淡、水に流れる織物のようなしなやかさ。

f0133814_0552784.jpg これほど透き通る海を見たのは人生において初めてだ。
 ワォ、これこそ紺碧の地中海よー!テレーサも朝から大はしゃぎ。
 まずは海を見ながら散歩とバールでの朝食とする。


f0133814_0542978.jpg 途中、元気なサボテンの実を見つけた。オッハヨウゴザイマス!という声が聞こえてきそうなイガグリ坊主たち。
 イタリアではフィーキ・ディンディアfichi d'india、インドのイチジクと呼び、棘のある皮を剥いて中身を食べる。ラグーザ弁ではイ・フィクパーレ。
 ザクロの実を口の中で転がし潰すあの食し方で、食べる最中はみな無言になる。味は柿に似ていて甘いが、あごが疲れるので私は少々苦手。

f0133814_0555664.jpg バールではシチリア名物リコッタのコルネット(クロワッサン)cornetto di ricottaとカップッチーノを注文。
 砂糖を混ぜたリコッタはふわふわとして、一口かぶりつくとミュワッと出てくる。はみ出したリコッタを舐め、さらにもう一口、そしてミュワッ。止められない朝の幸せである。
 テレーサはシチリアに来てから毎日、カンノーリcannoliとリコッタのお菓子を食べている。口と手が粉砂糖だらけ。


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 プルンバーゴPlumbagoが窓辺一杯に咲き乱れるレストラン。可憐な薄い青紫にキュンとさせられる。日本名はルリマツリ(瑠璃茉莉)。海岸の家々でよく見かける。
 我が家では45~48度が5日間続いた時に一度枯れてしまったが、奇跡的に1本だけ根が生き残った。今は高さ10センチほどの小さな苗だが、それを大切に育てている。ここまで大きくなるには何年かかるのだろう。
 いやいや見惚れている場合ではない。花より団子だ。レストランのメニューを確認し、夜の誕生会はここに決定。テレーサも笑顔、いい所が見付かって良かった。


f0133814_0572155.jpg 例によってテレーサは午前中に一泳ぎ。私は急激な日焼けのためか蕁麻疹が出てしまったので長袖、帽子、バスタオルを羽織り、SPF30の日焼け止めクリームを塗りたくり、パラソルの下で読書。ああ、情けなや。

 夕方になると地元の祭りのため、ブラスバンドが現れた。
 制服で身を固め、それぞれの楽器を手に集合。観客の最前列に陣取り、カメラを持って待ち構えていると、隊員はおもむろにバールに着席、ゆるりとカフェを始めた。都会人テレーサは目を丸くして驚く。
 シチリアではよくあること。そのうち始まる。始まれば聴こえる。聴こえたら見よう、ということに。


f0133814_0581349.jpg 教会の壁に昨日は気付かなかったレリーフ。イエスの誕生、三人の東方博士、の場面だろうか。

f0133814_2515949.jpg マドンナ像の到着を待つ小さな山車。
 巨大な聖人像が掲げられたラグーザのそれとは対照的で、こんなにも素朴。拡声器とリボン、手作りな感じがいいな。


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 さて、いよいよ誕生会ディナー。テレーサはこの日のために仕立ての良いワンピースと金のサンダルを持参。こげ茶に白いドット、胸元に琥珀色のボタン飾り。アップにした髪にはキラキラストーンのヘアピン、耳には彼女の好きなグリーンの石が光る長いピアス。誕生日に敬意を表して、私もきれいな服を持ってくれば良かった。
 シチリアのスプマンテMurgoで乾杯。夜はあまり食べないテレーサはハタcerniaのクスクス添え一品、ルカは海の幸のクスクスマグロの地中海風リコッタ・サラータ乗せ、私は海老蟹のタリアテッレハタの野菜添えをいただく。
 プチトマトで有名な隣町パキーノの白ワイン、インゾーリアDafneも追加し、デザートには木苺とリコッタのトルタシチリア伝統菓子のビアンコ・マンジャーレbianco mangiare(白い召し上がれ、の意)を。
 テレーサが席を外した隙に、ルカはテーブル担当のウェイトレスの元に走る。どんなに小さなドルチェでも彼女が頼んだものには必ずキャンドルを一本付けてください、と頼みに。
 願い事を思い浮かべ、キャンドルを消すテレーサ。本島に素敵な笑顔だった。ハッピーバースデーを歌ってあげたかったのに、すぐに消してしまって残念。

f0133814_329779.jpg 食後は懐中電灯を照らしながらこの崖に行き、ござを敷いて流れ星を待った。普段よりも近く、強く見え、鳥肌が立つほどの星の数。初めて見る天の川はまさにミルキーウェイ、夜空に薄く白い道を描いていた。イタリア語ではla Via Latteaミルクの道、同じ言い方だ。

 風が強く寒くなってきたので宿に戻り、ゲートが閉まっているプールに塀を乗り越え進入!長椅子に座りながら流れ星を数えた。
 悪いことをしているスリルと、ちょっと子供に返ったようなワクワク感。ラグーザの10倍は強く輝き、10倍は多い満点の星空は、一生記憶に残るだろう。


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by hyblaheraia | 2007-08-23 04:23 | シチリア他の町 | Comments(6)

シチリア最南端、ポルトパーロとカポ・パッセロ

 三角形をしたシチリア島の最南端の町、ポルトパーロPortopalo。30年前に訪れた時の海の碧さを語り、今年の誕生日はそこで流れ星を見ながら過ごす!とロマンティックな旅をテレーサが決定。我々を連れての再訪となった。
f0133814_8131129.jpg ラグーザを朝9時に出て、国道115線でモディカModica、イスピカIspica、パキーノPachinoを通り、少々道に迷いながらも2時間半程で到着。
 宿でチェックインを済ませ、ランチまで時間があるので、さっそく町を散策。海が近いだけあって教会の時計台にはマグロの形の風見が。

f0133814_815867.jpg 陶器の店の前にはシチリア伝統の荷馬車carretto sicilianoが、花壇となってこんな生き生きと。色のコントラストが眩しいほど。
 海があると街の雰囲気はどうしてこうも開放的になるのだろう。山の町ラグーザはどちらかと言えば、しっとりしている。

 ところで到着間もなく携帯に「マルタへようこそ!あなたの携帯はここでもイタリアと同じように使えます。」というメッセージが来た。
 マルタまでは100キロ程、その少し向こうはもはやアフリカ、地中海の果てにいることを実感する。
 が、「イタリアと同じように使える」はずの携帯は、常に電波ゼロ、画面には「緊急用に限るSolo per emergenza」の文字。陶器店の店主に聞くと、この町ではTIM社(私の)携帯は使えないので、WINDに買い換えたとのこと。そんなことあっていいのだろうか。驚きである。


f0133814_8284654.jpg さて、宿に戻り魚介三昧のランチを食べ、昼寝をしたらいざビーチへ!
 するとこの通り、老若男女が泳ぐ泳ぐ、寝そべる寝そべる、焼く焼く、喋る喋る・・・。
 少々騒がしかったこともあり、テレーサの希望で場所を移動。相変わらずビーチ選びには厳しい彼女。

f0133814_8352011.jpg 移動した先はまさに、カポ・パッセロ島 Capo Passeroまで目と鼻の先の距離。
 人々は島に向かって泳ぐ、でもなく歩いている。何とも不思議な光景。
 シチリア本島とこの小さな島の間を点々と人が行き来し、一本の線が海に描かれている。

f0133814_8384027.jpg さらによく観察すると、人々の頭には荷物が!こんなビーチは始めてだ!
 テレーサ曰く、あちらの島にはバールも店もないので、必要な荷物を持参し、濡れないよう頭に乗せて歩いているのだそうだ。ほほー、なかなかユニークな場所だ。


f0133814_8464142.jpg 一泳ぎし、水着が乾いたら(テレーサの鉄則)、町の目抜き通りを散歩しながら宿へ。
 ジェラートやグラニータを美味しそうに食べる人々を見て、つい我々もカフェに着席。
 グラニータをつつきながら、今晩はどのレストランに行く?何を食べたい?と晩ご飯の話題に花が咲く。

 祭り用のイルミネーションが夕日色に溶け込むこの時間は、いつもならバルコニーで花の手入れをする頃。ああ、愛しの植物達、元気だろうか。植物の管理は、我々にとって旅行中最大の問題なのである。早くも家がちょっと恋しいか。


f0133814_9124422.jpgf0133814_8552678.jpg
 宿へ帰る途中、今度はタツノオトシゴの風見を発見。このひょっとこな感じがかわいい。さらに歩くと美しい庭が。吸い込まれるように中を除くと、そこは聖フランシスコ会の施設だった。「平和で健やかでありますようにPace e bene」という文句が見えた。
 そう言えば、同会の神父が携帯を切るときに、「チャオー」ではなく「パーチェ・エ・ベーネ」と挨拶していたのをローマで聞いたことがある。


f0133814_981354.jpg 終わり行く一日を見届けながら、テレーサは明日の海を考え、ルカは今晩の星空を、私は・・・今晩の魚料理はニンニクびたびたでありませんように、と願うのだった。
 さぁ、シャワーを浴びてさっぱりしたらレストラン!と気合を入れて出掛けたものの、またもや納得できない内容だった。
 観光地なのに・・・、イブラなら考えられない・・・とさらに郷愁の想いが。


f0133814_984383.jpg それでも夜は屋台が並び、地元の祭り前夜だけあって華やいだ雰囲気だった。
 夜の海岸通りのそぞろ歩きは、何も買わなくても楽しいもの。ちらちら覗きながら、でも買わない。
f0133814_99620.jpg 気付くとイルミネーションが闇夜に輝いていた。今日も良く遊んだなぁ。
 明日はテレーサの誕生日、レストラン選びは万全に行かねば!


人気blogランキングに参加中 パーチェ・エ・ベーネ・・・。
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by hyblaheraia | 2007-08-22 09:52 | シチリア他の町 | Comments(0)

プンタ・ブラッチェット、プンタ・セッカを通りラグーザ海岸へ

 影一つない海辺の丘でギリシアの遺跡を巡り、暑さにうだりつつも食欲は全開!せっかくなら海岸線の小さな町で美味しい魚介料理を食べようと、対向車も人も牛さえもいない田舎道を走り、プンタ・ブラッチェットPunta Braccettoへ到着。

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f0133814_18252851.jpg 家々の軒先を飾るハイビスカスとブーゲンビリアが目の覚めるような色彩を放ち、潮の香りと波の音で心も高鳴る。
 観光地ではないのでバールと日用品店の他、一軒のレストランがあるだけの小さなビーチだった。迷う隙もなくレストランへ直行。
 が、ここでちょっとしたアクシデントが発生。テレーサが食べたムール貝の中に、一つ悪くなったものがあった。ウェイトレスがお料理はどうでしたか?と聞きに来た時、最初は言葉を濁していたテレーサだったが、何か問題でも?と問われたので正直に話した。すると逆に、どの貝ですかと問い詰められ、実物を見せると、しばらくして厨房からドイツ人女コック長が、皿にムール貝3つと品質表示の紙を載せてやって来て、シラクーザから今朝届いたばかりで新鮮だからそんなはずはない!と息巻いたのだ。一同唖然・・・。悪いものが混入してすみません、でも新鮮だから大丈夫です、と誤りに来たのならわかるが、その全く逆。自分を正当化するとは。
 と、擦った揉んだがあり、このビーチで泳ぐつもり(さっき泳いだのに?!)だったテレーサは、移動体制へ。海岸線を走りながら、次に向かったのはプンタ・セッカPunta Secca

f0133814_1981528.jpgf0133814_1913731.jpg
 白い灯台が有名なここは、人気刑事ドラマ『モンタルバーノ警部』の自宅がある町。
 ヨーロッパでは『コロンボ警部』くらい人気のこのドラマは、ラグーザ市内(特にイブラ)で撮影され、地元自慢の一つとなっている。右の写真は撮影で使われたモンタルバーノの家。白壁のゆったりとした空間にハイセンスな家具が置かれ、眼前には青い海が広がる。
 彼がこのビーチで泳ぐシーンを見ると、うーむよしよし、と地元の老人のように目を垂らして頷いてしまう。
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 教会の壁にはこんな聖母子像が。窓辺に溢れるように咲くペチュニアが盛夏であることを感じさせる。我が家のバルコニーもこんなふうに鮮やかな花々で一杯にしたいが、なにしろ水問題があるので、ほどほどにしか置けないのだ。
 
 散歩しながらモンタルバーノ邸の前のビーチを下見し、イマイチな顔のテレーサはもっと素敵なビーチで泳ぎたいとのこと。そうなればやはり、地元のラグーザ海岸へ行くしかない!私は最初からマリーナがいいと言っていたんだけどな・・・。
f0133814_19304475.jpg 海岸線をさらに進み、途中カスッツェCasuzzeを通る。
 ラグーザ弁で「数件の家」を意味するこの集落は、昔は本当に数える程しか家がなかったそうだ。今はラグーザ人の夏の家々が立ち並び、賑わっている。
 この集落を抜けて10分ほどで我らの海、地元中の地元、マリーナ・ディ・ラグーザMarina di Ragusaに到着。
f0133814_19311163.jpg 世界遺産の町だけあってビーチのレストランも充実、ジェラートもピカイチ、素敵なブティックや土産物店、アクセサリーや海辺のグッズを売る屋台もずらり。ああ、やっぱりここが一番だな。
 地元で有名なレストラン(Lido Azzurro)には、長椅子、パラソル、シャワー、コインロッカーの貸出しサービスもある。既に午後だったので、長椅子だけを借りる。一椅子5ユーロ、ちょっと高いな。
 テレーサは泳ぎに泳いだ後、シャワーを浴び、水着を着替え、長椅子でリラックス。濡れたままビーチにいるのは嫌いなので、必ず水着を2、3着持参するのだそうだ。シャワーと着替えの水着数着、これが彼女の海水浴の鉄則とのこと。ほー、なるほど。
 長椅子に寝そべり、持参した『トポリーノ(ミッキーマウス)』を読みながら、時折クククッと笑うテレーサ。ラグーザのビーチにご満足いただけただろうか。ヒヤヒヤ。

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by hyblaheraia | 2007-08-21 19:53 | 自然 | Comments(0)

スコリッティ海岸からカ・マリーナ考古学博物館へ

 スコリッティScoglittiの海は素晴らしい、とナポリの友人から情報を得ていたテレーサは、ラグーザに来る前からそこに行くことを決めていた。朝早くここを出て、午前中に泳ぎましょう!と前の晩からかなりハイテンション。海で泳ぎ、自分を解放すること、それが今年のヴァカンスのテーマなのだ。
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 車で1時間程で到着したそこは、白い砂浜と水色の海がなだらかに続いていた。人も少なく、波は穏やかで、水温もまずまず、きもちよく泳いだ。
 頭上から太陽が照り付ける正午頃、そろそろ引き上げようとしたところ、ビーチに設置されている公共シャワーがどれ一つ機能しない。水の出ないシャワーが5mおきに点々と。塩水で目が痛いので、とりあえず顔と目だけはすすぎたいところだが、バールさえ近くにない。ラグーザ海岸ならこんなことないが、ここはヴィットーリアVittoriaという隣町の海岸、観光地ではないので海水浴に来る人々は、数分歩けば自宅があるという地元民ばかり。シャワーなんてなくても良いのだ。
 備えあれば憂い無しとはこのこと。そんなこともあろうかと思って水道水を入れたペットボトルをトランクに積んできたので、それで3人とも手、足、顔、目を簡単にすすぎ、次の目的地へ。

f0133814_1901432.jpg やってきたのはカマリーナ考古学博物館Museo Archeologico di Camarina。
 海の見える小高い丘の上に、紀元前598年頃ギリシア人が建設した町の跡。かつては壮麗なアテネ神殿と、碁盤の目に整備されたギリシア都市がここにあり、少し離れた丘のネクロポリス(墓場)に人々は葬られていた。

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 そのネクロポリスから出土された品々が館内に展示され、庭には石でできた錨や棺が展示されている。

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 水平線が180度広がる海を見ながら、丘の先、つまり岬部分へ。何百メートルもあるこの道の辺りには民家や店が立ち並び、豊かな生活が営まれていたことを想像しつつ。
 
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 写真から想像できない暑さと乾燥した空気の中、アゴラAgoraと呼ばれた当時の広場を目指して3人とも無言で進む。暑い日も寒い日も、この距離をひたすら歩いたギリシア人は忍耐強い性格だったのだろう。いや、現代人が軟弱なのか。
 広場と言ってもこの通りで、何の説明もなく少々がっかり。ここで政治集会でもあったのだろうか。そして暑すぎていても立ってもいられず、早々に退却、本館に戻る。
 前に来た時に印象深かったのがアンフォラanfora(壷、水がめ)の展示室。残念ながら閉室だった。係員に外の窓から多少見られると聞き、写真を一枚。上下2階に分けて大量に陳列されるこの展示室は圧巻だ。
 アンフォラとはワイン、オイル、ミルクなどを入れるテッラコッタの瓶のこと。船で輸送する際に船底の砂に刺したので、下がつぼんだ形をしている。人間の知恵の詰まったこの瓶について、調べれば調べるほど興味が湧き、熱中してしまう。ラグーザに来てから、こうして豆知識がちょっとだけ増えたかな。

 古代の息吹に触れた後は、お腹も空いたしランチへいざ!

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by hyblaheraia | 2007-08-20 20:18 | 歴史 | Comments(6)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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