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テラスの季節

 4月半ばの土曜の朝、散歩がてら、お魚を買いに行こうと出かけると、途中で花市場が開かれていた。目の覚める色の夏の花たちとモリモリ元気なハーブたちを見るなり、買おう、買おう!と3人の意見が一致。

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 物事を決めるのに人の3倍くらい時間のかかる私は、どの花も、どの色も気になり、どれとどれを組み合わせれば楽しいテラスになるかと想像しているうちに、何だか分からなくなってしまい、ここは一旦、元の目的に戻ってお魚を買いに行き、帰りにもう一度寄ろうと提案(せっかちで10分以上待てない人、一人)。


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 結局、迷ったわりには昔と同じように、ペチュニアを。
ラグーザの青空に映えるこの濃いピンクと深い紫の2色。同系色を選び、花びらの種類の少し違うものを並べるのが好き。

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 大きなひまわりはルカが選んだもの。これがいい!と即決。対照的な我々。
 ミントとセージ、他にバジリコとルコラの種も。それにしても、こんな太った茎のミントは久しぶり!


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 さらに、お花と、土いじりと、水遣り、という、初めての体験に大興奮のリディア。

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 長靴を履き、朝は水遣りと水たまり遊びで大はしゃぎ。それ以外の時間もテラスに出て、両手でワサワサと草花を触って、いいな!、ワサワサ、

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いいな!、ワサワサ、を繰り返す(その真っ最中)。 葉がこすれて、スーッとしたハーブの香りが漂ってくるのが気持ちいい。
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 太陽がじりじり頭を焼く時間でも、デッキチェアに一緒に座ろうと催促され、花たちを眺め、歌を歌ったり、雲を眺めたり。
 暑くて長靴は脱ぎ捨て、私も室内履きは脱いでおります。


 テラスの楽しい季節到来!これからの夏が楽しみ。
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by hyblaheraia | 2015-05-07 17:50 | Comments(4)

フクロウかミミズクか

 深夜0時、辺りは静まりかえり、満月に向けて膨らむ月だけが物を言う時間。夜泣きのリディアを抱き上げ、テラスに出たルカが少し強張った小声で私を呼ぶ。

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 指さす方向には、月明かりを浴びながら、瞑想に耽る生物が。その透徹とした空気に触れることさえ憚れるような、神秘的な光景。

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 彼は一体誰だろう?腹が白く、猫ほどの大きさ。フクロウgufoだろうか、否、耳があるようだからミミズクcivettaか?

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 ホーゥ、ホーゥ、ホーゥ・・・
 夏の静かな夜空に溶けていくその声を聴きながら、眠りに着いたことは数知れず。けれどその正体を肉眼で確認したのは初めてのこと。

 ラグーザではフクロウは幸運をもたらすと言い伝えられている。家族三人のラグーザ生活には、どんな楽しみが待っているのだろうか。
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by hyblaheraia | 2013-07-24 00:17 | 野鳥・昆虫・動物 | Comments(8)

音の効果

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 東京にいながらラグーザの今をリアルタイムで堪能した昨夜深夜のスカイプ。ジャスミンのつぼみと開きかけている小さな花に接近し、月を見上げ、イブラの丘とご近所の屋根を見下ろし、心は完全にラグーザに。ADSLのコードの長さが許す限り、ルカはパソコンを持って居間とキッチンとテラスを行ったり来たり、私の欲張りなリクエストに懸命に応え、日暮れ時までラグーザの日常の風景を送ってくれた。
 春うららの快晴のラグーザの様子がまるでそこにいるように感じられたのは、映像を立体的にさせる「音」の効果なのだろう。四方から聴こえて来るストゥルヌスの元気な歌声、15分に一回時を鳴らすエッチェ・オーモの鐘の音、イブラへ向かって上空を横切るセスナ機のエンジン音、そして聴き取れなかったけれどルカが実況中継してくれる神出鬼没のカルデッリーノのお散歩。リアルタイムの音が現実感をぐっと引き出していた。
 日々の些細な喜びが詰まった習慣が蘇り、なんだかとっても心が満たされた一時だった。

*写真はスカイプのビデオ映像のスナップショットです。
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by hyblaheraia | 2011-01-17 14:55 | 生活 | Comments(4)

植物リーニへ

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 植物リーニ、ずっと離れているので心配していましたが、昨日、ラグーザに着いたルカから元気そうな様子を聞いてほっとしております。我々のいない8月末から最後の夏をよく乗り、急な寒さに良く耐えましたな!立派ですぞ。特にジャスミン殿、春と夏の長期不在中に二度も枯れ、今年は花は咲かないと思っていたのに、今、この寒さの中で咲いているのですって?!しかもつぼみもたくさんあるそうで。何と嬉しい知らせでせう。
 この半年の間で一番喜ばしい知らせでございました。これからラグーザが一年で最も寒い時期。お互いもう少しの辛抱。春に会おうぞ!

 家族のように大事なテラスの植物たち(Shokubutsulini 植物ちゃんたちの意)への手紙、でした。
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by hyblaheraia | 2011-01-11 23:55 | 生活 | Comments(4)

まやかしの空

 北の空の輝きに誘われてテラスに出てみると、西の空の奥により強い鉛丹色(えんたんいろ)が指していた。

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 今日も羽が生えている。エッチェ・オーモ教会の向こうに降り立つ羽の雲を、この時間に何度見たことだろう。空も、雲も、人々の意識も、皆眠りに帰る場所なのかもしれない。

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 日が完全に落ちる頃は、少し青みを帯びていく。買ったばかりの花が空に均質的に溶けていくのを見つめて一日を終える。

 そして翌朝は、
 
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 この青さと軽快さだ。

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 昨日の憂鬱は見せかけだったかのように、花も明快にそこに居る。
 まやかしの空。薄情な空。また騙されてしまう。

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by hyblaheraia | 2010-06-05 01:17 | 自然 | Comments(16)

朱の空

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 窓の外が溶けるような朱に染まる夕刻。空も、雲も、空気も絹のような艶を見せ、

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 テラスに出れば、地面も、壁も、家々も、人の肌もみな朱に輝いていた。こんな空の下にいるだけで、自分もこの情熱色の息をし、熱い想いに満ちてくるような気がしてくる。朱の空よ、明日もまた会おう。

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by hyblaheraia | 2009-12-13 14:53 | 自然 | Comments(22)

カタツムリの歩みに見る

 雨が続いているので、最近はテラスの至る所にカタツムリが這いつくばっている。遅々とした歩みではあるけれど、じっと目的地を見据え、粘り強くそこへ向かおうとする動きはなかなか感慨深い。
 イタリアは今、公共サービスの不徹底による人災、ジャーナリズムに対する統制と検閲行為、人種偏見、教育の質の低下、慢性的な給料未払い等、あまりにいろいろなことが起きている。カタツムリの歩みを眺めていると、彼らはこの状況を黙って耐え、嘆かず、それどころか希望を持って将来を見据えているように感じられる。

 新美南吉の美しい童話、『デンデンムシノカナシミ』が思い出された。

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 イツピキノ デンデンムシガ アリマシタ。
 アル ヒ ソノ デンデンムシハ タイヘンナ コトニ キガ ツキマシタ。
 「ワタシハ イママデ ウツカリシテ ヰタケレド、ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ ヰルデハ ナイカ」
 コノ カナシミハ ドウ シタラ ヨイデセウ。


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 デンデンムシハ オトモダチノ デンデンムシノ トコロニ ヤツテ イキマシタ。
 「ワタシハ モウ イキテ ヰラレマセン」
 ト ソノ デンデンムシハ オトモダチニ イヒマシタ。
 「ナンデスカ」
 ト オトモダチノ デンデンムシハ キキマシタ。
 「ワタシハ ナント イフ フシアハセナ モノデセウ。ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ ヰルノデス」
 ト ハジメノ デンデンムシガ ハナシマシタ。
 スルト オトモダチノ デンデンムシハ イヒマシタ。
 「アナタバカリデハ アリマセン。ワタシノ セナカニモ カナシミハ イツパイデス。」


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 ソレヂヤ シカタナイト オモツテ、ハジメノ デンデンムシハ、ベツノ オトモダチノ トコロヘ イキマシタ。
 スルト ソノ オトモダチモ イヒマシタ。
 「アナタバカリヂヤ アリマセン。ワタシノ セナカニモ カナシミハ イツパイデス」
 ソコデ、ハジメノ デンデンムシハ マタ ベツノ オトモダチノ トコロヘ イキマシタ。

 カウシテ、オトモダチヲ ジユンジユンニ タヅネテ イキマシタガ、ドノ トモダチモ オナジ コトヲ イフノデ アリマシタ。
 トウトウ ハジメノ デンデンムシハ キガ ツキマシタ。
 「カナシミハ ダレデモ モツテ ヰルノダ。ワタシバカリデハ ナイノダ。ワタシハ ワタシノ カナシミヲ コラヘテ イカナキヤ ナラナイ」
 ソシテ、コノ デンデンムシハ モウ、ナゲクノヲ ヤメタノデ アリマス。


青空文庫より転載
 
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by hyblaheraia | 2009-10-05 07:33 | 生活 | Comments(16)

6枚花びらのジャスミン

 偶然なのか、突然なのか、異変とはどう読むべきなのか。

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 最近、6枚の花びらを持つジャスミンが咲き始めている。通常の5枚の花びらが作るゆったりとした間が満たされているので遠目からも分かる。近くで見ると、そこはかと無い悲しみで満たされている。
 

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 6枚花びらは、その枝や、そこから繋がっている枝を伝っていくとまた一つ、一つと見つかる。偶然ではない、何らかの意味があって次々に異変が生じるのだとすれば、ピンクの蕾の中で今、何が起き、出番を待つ花びらたちは、今、何を思っているのだろう。
 固く心を閉じ、うな垂れ、咽び泣く姿に見えることが、時々ある。

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by hyblaheraia | 2009-09-22 05:48 | 自然 | Comments(0)

アフリカ的暑さ

 イタリア本土よりもマルタの方が近い。実家のナポリよりもアフリカの方が近い。
 ラグーザの地理的位置を強く認識させられるのが、このアフリカ的酷暑。容赦のない熱風が、砂漠の赤い砂も、暑さの根源も、全てをもたらしている。

f0133814_354091.jpg キッチンは今朝7時半で既に31度、昼に36度を超えた!

f0133814_394925.jpg 午後1時には37度!

 家中に充満する空気は重く、酸素が薄い感じ。窓を開ければ熱風が吹き込み、さらに息苦しくなる。服も、タオルもシーツも布という布は全て暖かく、陶器の食器も熱気で温められている。水道をひねれば、しばらくお湯が出る。テラスの植物たちも、ただじっとこの暑さに耐えている。

 何という暑さだ!正午から4時頃までが地獄の時間。パソコンもモデムもチリチリに熱くなり、本を読んでも朦朧としてくるので、火照る体を休める以外にすることはない。
 下階の寝室は少し涼しく、31度。扇風機を回して、ipodで安らぎの音楽を聴きながら一眠り・・・、でも暑さと乾燥で喉やら皮膚が痛くなり、何度も目が覚めてしまう。

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 今日の空はこんなに、くすぶっている。アフリカの熱風はラグーザの空を覆い、しばらく居座り続けるらしい。
 アフリカの人々の忍耐強さは、まさにこの暑さとの対峙から生まれるのだろう。


追伸… … …
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by hyblaheraia | 2009-07-26 03:43 | 生活 | Comments(20)

我が家の見張り番

 夏の間、何度も何度もテラスにやって来る好奇心旺盛な鳩たち。バジリコをついばみ、ジャスミンの柔らかな蔓を引っ張り、ペチュニアの上にドカっと座り、ウゥウゥ言いながら好き放題に落し物をまき散らす!
 手をパンパンッ!と叩くと、驚きの余り混乱するらしく、飛ぶに飛べず、羽をバタつかせてようやくの思いで逃げていくのだけれど、数分後またボボボボと飛んで来る困った人たち。

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 そんな鳩対策としては、洗濯ロープにビニール袋やアルミホイルなどをぶら下げるのが効果的で、我が家でも敗れたビニールを捨てずに、こうしてぶら下げていのだけれど・・・。

 風に吹かれてシャリシャリ動く様子が、どうしようもなく可笑しくて、










ついに・・・ ・・・ ・・・
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by hyblaheraia | 2009-07-19 20:44 | 生活 | Comments(12)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



1999年3月、共著出版


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