カビ一掃!

 今年の冬は本当に雨が多く、2月に至っては一か月間ほぼ毎日降り続け、心も体も洗濯物もジメジメ。そしてもちろん家も湿気をたっぷりと含み、壁から天井にカビが例年以上に発生!タンスの中のしばらく着ていない服までもカビる始末。冬に湿度の高いラグーザではよくあることだけれど、今年は町中がカビに悩まされているそう。
 空気が乾く季節と職人さんの仕事の空きを待ち、ようやく塗装作業開始。
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 朝8時から、続々と運びこまれる仕事道具。職人さんが二人、二日間で作業をしてくれることに。
 メインバスルーム、寝室、リディアのプレイルーム(本来は客間)は漆喰をはがし、二度塗りする作業を。さらに予定になかった書斎とキッチン、玄関のカビも薬品でふき取ってもらった。

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 ドアを通り抜けできない幅のベビーベッドは、解体せずに、ダブルベッドの上にボンッ!と乗せてビニールでぐるぐる巻き。大胆な準備にびっくり!

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でも塗料で汚れないように、なんでもカバーを付けてくれたので安心。仕事は早く、思ったよりも丁寧。

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 一方リディアは、自分のベッドがなくなり、遊び場も奪われ、不安な様子。ぴーぴー泣いたり、部屋の一角に山積みにまとめたおもちゃを次々に出して来たり。

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そんな不安行動真っ最中のリディアを連れて、夜はいつものネッロさんのB&Bで一泊。去年と一昨年は虫騒ぎだったし、毎年何らかの理由でここに避難しているような…。

 ああ、でも二日間でカビは一掃!別の家にいるような真っ白な壁と天井に、みな大満足!さあ今日はプレイルームを元に戻して、リディアのご機嫌を取り戻さないと。


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# by hyblaheraia | 2015-05-20 17:56 | 生活 | Comments(4)

ラグーザの馬場

 以前にラグーザで教えていた生徒の中に、二人の子供がいるドイツ人のお母さん、クリスティアーネさんがいた。自分の娘たちと同世代の学生にまじって最前列で授業に臨み、ドイツ語訛りの力強いイタリア語で熱心に質問する人だった。その彼女が卒業論文を書く準備のため、ルカの指導を再び受けることになり、つい先日、久しぶりなので我が家にお茶にご招待した。リディアの紹介も兼ねて。

 次女のカロリーナさんと来宅し、弾むおしゃべりの中で、乗馬のレッスンに毎日二人で通っているからリディアに馬を見せてあげる、ということに。そして昨日の午後、リディアはお昼寝していない?じゃあ馬を見に行きましょうよ。5時15分にお宅の前でね!と突然の電話。行動派の彼女らしいお誘いに感謝。リディアも Si, andiamo a vedere i cavalli~! Dobbiamo uscire~! お馬さんを見に行こう!出かけなきゃ!と大興奮。

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 ラグーザ郊外には3つの馬場があり、そのうちの一つがここ。30頭近くの立派な馬がいて圧巻。ほとんどが持ち馬で、シチリアらしい難しい名前が多いのが面白い。

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 カロリーナさんは乗馬のレッスンのため、馬具を取り付けている最中。

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 白い体にグレーのマーブル模様が薄く入った上品なお馬さん。名前は…、Sで始まるシチリアっぽい名前…。ちなみに7000ユーロ(約91万)で購入したとのこと。13、4歳くらい女の子が乗っていた黒光りするAlexという馬は、なんと25000ユーロ(約325万)!ヴァイオリンみたいな価格にびっくり!

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 そんな立派なお馬さんたちの手綱を引き、子供たちは月曜から土曜まで夕方に毎日レッスン。4,5歳から始められるそう。

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 レッスンが始まる前の各自のウォーミング。次々に子供たちが馬を連れて入って来て、最終的には10数頭がギャロップや柵越えを練習。

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でもリディアは遠くから馬を見ているだけでは満足せず、Voglio carezzare i cavalli! お馬さんをなでなでしたい!と、馬舎でお休み中の馬たちをかたっぱしからなでなで。

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 口の上辺りのやや凹んだ部分を触ると、この上なく柔らかく、温かく、ふわふわの幸せな気分に!クリスティアーネさんはキスまでしちゃうし。

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 子供たちは皆、一人で馬具を取り付けレッスンに行き、たくさん走って汗だくで馬舎に戻って来ると、馬に水を飲ませたり、体をブラッシングしたり、仲良さそうにしていてとても頼もしかった。白いポニーで練習中の7,8才の女の子は背が届かないので、クリスティアーネさんがお手伝い。

 子供たちの様子を見ていたリディアは、Voglio salire su cavallo!お馬さんに乗りたい!を連呼。最後に係のおじさんが茶色のポニーにひょいと乗せてくれて、目をキョトンとさせながら手綱をしっかり握り、とっても満足そうだった。
 お昼寝せずに頑張って起きていて、たくさんの馬に触れた一日。全身全霊で遊んで疲れたのか、帰宅してシャワーを浴びさせている間に寝てしまい、翌朝8時半まで12時間の熟睡。

 コンサートも図書館も児童館も何もない、と嘆いていたけれど、ラグーザの良さはこんな所にあったのかと再認識。もっと外に目を向けなきゃ!


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# by hyblaheraia | 2015-05-17 17:23 | 伝統・技術 | Comments(4)

テラスの季節

 4月半ばの土曜の朝、散歩がてら、お魚を買いに行こうと出かけると、途中で花市場が開かれていた。目の覚める色の夏の花たちとモリモリ元気なハーブたちを見るなり、買おう、買おう!と3人の意見が一致。

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 物事を決めるのに人の3倍くらい時間のかかる私は、どの花も、どの色も気になり、どれとどれを組み合わせれば楽しいテラスになるかと想像しているうちに、何だか分からなくなってしまい、ここは一旦、元の目的に戻ってお魚を買いに行き、帰りにもう一度寄ろうと提案(せっかちで10分以上待てない人、一人)。


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 結局、迷ったわりには昔と同じように、ペチュニアを。
ラグーザの青空に映えるこの濃いピンクと深い紫の2色。同系色を選び、花びらの種類の少し違うものを並べるのが好き。

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 大きなひまわりはルカが選んだもの。これがいい!と即決。対照的な我々。
 ミントとセージ、他にバジリコとルコラの種も。それにしても、こんな太った茎のミントは久しぶり!


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 さらに、お花と、土いじりと、水遣り、という、初めての体験に大興奮のリディア。

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 長靴を履き、朝は水遣りと水たまり遊びで大はしゃぎ。それ以外の時間もテラスに出て、両手でワサワサと草花を触って、いいな!、ワサワサ、

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いいな!、ワサワサ、を繰り返す(その真っ最中)。 葉がこすれて、スーッとしたハーブの香りが漂ってくるのが気持ちいい。
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 太陽がじりじり頭を焼く時間でも、デッキチェアに一緒に座ろうと催促され、花たちを眺め、歌を歌ったり、雲を眺めたり。
 暑くて長靴は脱ぎ捨て、私も室内履きは脱いでおります。


 テラスの楽しい季節到来!これからの夏が楽しみ。
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# by hyblaheraia | 2015-05-07 17:50 | Comments(4)

真朱色

 空気が冷え、やや強めの風が吹いた一日の、日没の頃にその色は静かにやって来る。
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 真朱色、まそおいろ。
 窓の向こうの異様なまでの朱さに気付き、テラスに出てみると、上空には輝く龍が立ち昇っていた。風に向かって行先を見据え、

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月の横をしなやかにうねりながら、

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風の中に長く尾を引いていった。

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 風の中から生まれ来て、ものの数分で風と闇の中へ消えていく真朱色の空。その光り輝く色に出会えた時の心の中には、込み上げて来る歓びと突き上げてくる悲哀感がせめぎ合っている。

 ああ、この逆説的な心地よさは何だろう。ラグーザの空の魅力は計り知れない。
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# by hyblaheraia | 2015-05-01 09:59 | Comments(6)

ナポリ・ミセーノ海岸での貝殻拾い

 復活祭の一連のお祝いを終えた翌朝、お天気もいいし海へ行こう!ということになり、ナポリ湾の一番左端、つまり最南西部のミセーノ海岸へ。

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 ナポリ市内から車で約1時間で到着。プロチダ島の先端とその向こうにイスキア島の山が見える場所。
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 真っ青な海と照りつく太陽を求めてやって来たのに、空は雲に覆われ、冷たい風に容赦なく吹き付けられ、皆の頭の中は早くもレストランで暖を取ることで一杯に。

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 ただ一人、寒さ知らずのリディアは、砂浜を駆け回り、砂をつかんでは宙に投げ、
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貝殻と遊び、歓声を上げる。その小さな手から貝殻を受け取り、集めているうちに、私の方がその色彩と種類の豊かさに夢中になり、気付けば小さなビニール袋が一杯に。
 この無秩序な貝殻の連鎖の中に、いったいどのような関係性が隠れているのか。早く知りたい気持ちが高まるのを感じつつ、

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翌日は楽しく分類。砂を洗い流し、小さな貝殻一つ一つと対面しながら種類ごとに分けていく。時々、分類に迷うものが出てくるけれど、個々の特性を明らかにしつつ、属すべきグループを悩む時間もまた、いとをかし。ああ癒される、この分類作業。

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 と没頭している私の横で、同じく分類に励むリディア。全部表に向けたり、裏向けにしたり、大小に分けたり、いろいろと試していて、横から触ろうとするとNo!と叱れてしまった。

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 ラグーザに戻って来てもテーブルの上や、
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プレイマットの上で、いろいろ自分なりにグルーピングしているよう。分類好きの母としては、この楽しさを共有できる相手ができ嬉しい限り!

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 ミセーノ海岸の思い出に、貝殻を色や形、質感が一目できるよう分類して飾りたかったのだけれど、気の利いたケースがないので空き瓶を使ったら、かなり渋めの仕上がりに・・・。
 ちなみにこれは、貝の固さに基づく二大分類なのであります。


分類好きの方、ボルロッティ豆の分類もあります こちら →
背後の勧進帳柄の羽子板については こちら →
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# by hyblaheraia | 2015-04-17 16:14 | ナポリの実家 | Comments(2)

11年ぶりの復活祭

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 イタリアには”Natale con i tuoi, Pasqua con chi vuoi” 「クリスマスは家族と、復活祭は一緒にいたい人と」という言い方がある。ナポリの義母もよくそう言っているので、ついついその言葉に甘えて復活祭のナポリ行きはずっと見送ってきていた。この時期の帰省は、日本のゴールデンウィーク並の混雑でチケットも高騰するし、シチリアからの子連れの移動は本当に大変だから。
 けれども今年は、単調なラグーザ生活に飽きている(ように見える)リディアを従姉たちに会わせ、我々も少し違う空気を吸うために、ナポリで復活祭を家族と一緒に過ごすことに。気付けば、11年ぶりの復活祭!

 ナポリ市内、郊外、ボローニャ、シチリアから家族総勢20名が集まり、復活祭と翌日のパスクエッタをご馳走の数々とともに祝う。義母のお手製ラビオリはこういう機会に必ず出す一品で、他にも子羊のロースト、ペペローニと牛肉の煮物、カルチョーフィのフリット、付け合わせ野菜、ナポリの復活祭特有のカサティエッロという卵入りのパイ、パステッラと呼ばれる麦の粒入りの菓子パイなど、とにかくご馳走続き。

 とても楽しみにしていた11年ぶりの復活祭。けれども復活祭当日に発熱し気管支炎を患ってしまったのと、大人数のテーブルに着席したがらないリディアが大泣きしたこともあり、あまりゆっくり食事を楽しめなかったのが心残り。とは言え、リディアは5人の従姉たちに可愛がってもらい、大興奮して遊んでいたから良かった。巨大な卵型のチョコレートを5つももらい、ついにその魅惑的な味を知ってしまったのは、母として複雑な心境なのだけれど・・・。
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# by hyblaheraia | 2015-04-13 08:35 | ナポリの実家 | Comments(6)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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