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広がる音楽

 ぐずって機嫌の悪いある日、リディアをベビーラックに座らせ、ピアノをいろいろ聴かせてみることに。今まで抱っこしながら片手で聴かせていた曲を、きちんと両手で最初から最後まで弾き通すのはこの日が初めて。一人だけのお客さんのコンサート。

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 J.S.バッハ、ヘンデル、D.スカルラッティの組曲やソナタを弾き初め、大好きなシューマンの小品を聴かせ、他に何か弾ける曲は・・・、ショパンのプレリュードを弾き始めた時、リディアの目の輝きが変わった気がした。
 ショパンが好きなの?半信半疑で続けてマズルカを弾き始めると、やっぱり目の真剣さが違う。そして聴き入っている。弾き終えてパチパチパチ!どう?と聞くと、ウゥー、ウッヴー!もっと弾いて!と言っているように聴こえた。

 赤ちゃんだから旋律と和声が分かり易く明るい曲がいいと思っていた。けれど、実際は短調で、複雑な和声の中にメランコリックな旋律が溶け、壮大な曲想が展開される作品が良かったみたい。なるほど、音楽を「線」ではなく、「広がり」で聴いているのね。
 
 赤ちゃんだからと言って手加減したり、油断してはいけない。私が考えている以上に、いろいろなことを彼女なりの方法で理解、吸収しているのだろうから。

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久しぶりの「音の絵シリーズ」 第12弾
 このような経緯があり、音楽を「広がり」で聴かせることを意識しています。リディアの手を取り、鍵盤に触れさせながら、普段のお散歩道の春の小花たちと春風に包まれるイメージを音にしてみました。白鍵だけで弾いているので、五音音階風、あるいはドビュッシー風などと称して楽しんでおります。



追伸:途中、カタッという音と人の声がしますが、それはビールグラス片手に目尻を垂らしてリディアのピアノを聴いている父でございます。失礼いたしました。
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by hyblaheraia | 2013-04-20 12:50 | 音の絵:写真と音楽のコラボ | Comments(6)

春の音 -印象派風に小さな手と-

 ずっと強く閉じていた両手から、次第に独立し始めたリディアの指。ピアノに向かうと指がしっかり伸びるので、ついついピアノを弾かせたくなる。
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 生後2週間でピアノで遊ばせた時は、小さなこぶしが鍵盤に当たるのが痛々しくて、抱っこしながら片手で私が弾いて聴かせていた。その後、足が強くなったので、抱っこして足で鍵盤を踏む遊びをさせ、さらにそのうち腕が強くなり、自分からバシバシ鍵盤を触りたがるようになった。そして最近、指が使えるようになり、ようやくピアノを弾く真似ができるように。

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 手を添えて鍵盤にそっと触れさせ、お散歩の時に春のそよ風と、路傍の小さな花々の点と色にふわりと包まれる気分を、印象派風の音楽で表現して遊ぶ毎日。
 ドビュッシーも真っ青だわねー!と喜んでいるのは私だけ?
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動画も作ったのですが、Youtubeのアカウントが知らないうちにGoogleと一体化していて、ログインできなくなりました!パスワードの再取得を試みたけれど、なんだか訳が分からず、新しいアカウントを作ってしまいました。でも今度はアップしたけれど、ブログに貼り付けられない!
浦島太郎状態・・・。


追伸:その後、Youtube動画の貼り付け方が分かりました。プレビュー画面では見えないのですが、投稿するとちゃんと貼れていました。明日、アップします!
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by hyblaheraia | 2013-04-19 17:50 | 音の絵:写真と音楽のコラボ | Comments(19)

チェスティ生誕390年コンサート

しばらくの間、この記事をトップに置きます。最新の記事はこの下から始まります。


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 17世紀イタリアの作曲家、そして聖職者、アントニオ・チェスティ(Antonio Cesit, 1623-1669)。
 彼の人生と作品に魅せられ、無我夢中で追い続けた大学院時代の8年間を思い出す。チェスティの作品が知りたくても楽譜など売っていないから、17世紀の手稿譜を求めてイタリアの図書館に手紙を書き、FAXを送り・・・。けれども返事はなく、突然マクロフィルムが送られて来て、喜ぶのも束の間、マイクロリーダーで一コマずつ見ていくと、請求した楽譜は全部入っていない。イライラしながら数年が過ぎ、いよいよ待ち切れずイタリアの図書館に出向くことに。

 そうして各地の図書館を一人で訪ね歩き、どこへ行っても、あの子供は何だろう?と不思議な顔をされながら、大学教授たちが顔パスで書庫に出入りしたり、時間外なのに史料請求できたりするのを横目に、毎日、しぶとく、見たい史料が手元に来るまで、閉館までとにかくねばった。

 そんな思い出が詰まったチェスティの作品が、コンサートとして実現することに。今までは頭の中でしか鳴っていなかったものが、目の前で音楽として響き、立ち上がって来るのはなんと感慨深いことか。

 チェスティ生誕390年。ヴェルディとヴァーグナーの生誕200年で盛り上がる中、あまり目立たないけれど、この節目を祝って東京でコンサートの企画・構成を担当しました。普段演奏されることのないカンタータとオペラ・アリアを取り上げ、バロック・ダンスも入ります。ぜひいらして下さい!


A. チェスティ生誕390年記念コンサート「甘美なる嘆き、優美なる情熱」
監修:嶺 貞子  企画・構成:佐々木なおみ
2013年5月10日(金)
18:30開演/18:00開場
イタリア文化会館アニェッリホール<九段下>
全自由席 4000円

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by hyblaheraia | 2013-04-09 05:00 | 大学・研究 | Comments(14)

見えるもの

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 エッチェ・オーモ教会の鐘楼、その向こうに広がる空、雲、丘。この流れるような空気と空の色彩。
 送られてきた動画を見た瞬間に、懐かしさが湧きあがって来た。これまで見て来た景色も、空も同じ、近所の人々も、買い物の場所も、生活の愉しみもかつてと変わらない。正面から見ていた教会を背中側から見ることになる点を除けば。

 二人だけなら、この家を選んでいたに違いない。このテラスにジャスミンと色鮮やかな花々を置き、ハーブを栽培し、時々遊びに来る野鳥と戯れ、夜は星を見上げる毎日を、以前と変わらず楽しんでいたかもしれない。

 「そういう生活はもうあきらめないといけない」
 ルカの一言で、しがみついていたものからすっと離れて軽くなる。

 「水のある生活」が第一条件、そして「階段が少なく危険のない家」が第二の条件。小さな子共がいるから、今までの水なしドタバタ生活という訳にはいかない。

 そうして選んだ家には大パノラマの景色はない。テラスは低く、見える空も小さい。けれど、娘の視線で見るラグーザには、私たちが知らなかった素敵な発見があるのではないかしら。

 3人のラグーザ生活が新しい色と風と匂いで包まれていくのを、私は今から心待ちにしている。


追伸:シチリアでは水は一日一定量しか家に届きません。届かない日もしばしば!水なし生活の奮闘記は右側タブの「水問題」をお読みください。いやー、大変な生活でしたわ。
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by hyblaheraia | 2013-04-08 02:23 | 生活 | Comments(8)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


by hyblaheraia

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2013年11月、共著出版



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