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夢の連鎖 Ponte dei cappuccini

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 Ponte dei cappuccini カップッチーニ会修道士の橋、と地元の人々に呼ばれる橋。深く切り込まれた谷の上を一直線に走る。

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 橋の下は足がすくむほど地面が遠い。水流の音も、遠い。
 この橋がなかった頃、修道士たちは粗末なサンダルで谷を降り、イルミニオ川を渡り、再び谷を登って移動していたという。暑さと、寒さと、悪天候の中、それはどんなに厳しかったことだろう。

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 (写真手前がカップッチーニ修道会の橋)
 橋の建設を発案したのは修道会の神父。修道院とその周辺に広がり始めた集落の人々の声を集め、谷に隔てられた二つの地域を結びつけた。工事着工は1837年、完成は1843年。歓声を上げてこの橋を渡る人々と馬車と家畜の様子を思い浮かべる。

 それからおよそ170年。現在、この橋には、
 
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 誰にも開けられない、若者の夢が連鎖している。

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 夢の行方は、彼らにも分からない。
 170年前の若者の夢は、見えない橋と錠で結ばれていたのではないかな。
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by hyblaheraia | 2010-09-15 01:40 | 歴史 | Comments(6)

無音の空

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 エッチェ・オーモ教会から白い光線が放たれ、強く、一直線に、天へ向かって伸びている。そこを選ぶかのようにアマツバメが飛んではいるが、高すぎて声は聴こえて来ない。

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 光の筋と、充満する色と対峙していると、そこは最初から無音の世界だったのではないかという気にさえなる。

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 白い光線の始まりには、何かが溢れ出ている。それが何であるのか漠然と考えながら、色の移り変わりをゆっくりと追う。

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 引き寄せられる雲と、

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 与える側と、求める側。

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 希求し、隅々まで染まる心。

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 白い光線が透け始めると、音のない空に日常音が混ざり込んで来た。
 無音の感覚を押し出していたのは、神々しさを湛えた非日常的な絵と、それが作り出す色の黙(しじま)だったのだろう。

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by hyblaheraia | 2010-09-13 01:42 | 自然 | Comments(2)

刷新!ブログもHPも

 ラグーザ新市街、枢機卿館 Palazzo vescovile の中庭で静かに瞑想するゴルゴーネ。葉の緑が揺れる音を聴きながら、私もこの数か月、ブログとHPについて改善策を考えていた。というのも、

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 ブログに載せた写真がGoogleの画像検索結果にずらりとヒットしたり、商用サイトに知らないうちにリンクがあったり、発信する情報の行方に責任を持たなければならないと感じていたことが一つ。
 ブログが3年目になり、右メニューが重くなってきて、やりたいことは多々あるのに、逆にコンセプトが不明瞭になっていることも一つ。
 ラグーザに6年も暮らしているのに、日本からのメディア取材に協力できる有効な手段を持っていないために、少々残念な気持ちになったことも一つ。
 その一方で、個人旅行の方からはたくさんのご質問があり、ブログの小さなコメント欄でしか情報を提供できないという煩わしさも一つ。
 またブログとは直接は関係ないけれど、我々の研究を日本で発表したり、一緒に活動して欲しいというお話があることも一つ。
 ならばもう少し大きな声で、我々のやりたいことを言ってみようと思ったことも一つ。

 そんないろいろなことをゴルゴーネのように夏のラグーザで、髪を振り乱しながら考えた結果は次の通り。


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1)画像をブログから取れないように設定
2)右メニューすっきり!(の予定)
3)それに伴い、ずっと放置していたHPをリニューアル
4)加えて、時々リクエストされることを我々の新たな活動の一端としてHPに記載
5)お問い合わせ用にメールアドレスを作成


 左は新しいホームページ:
 Hybla Heraia ヒブラ・ヘライア
 http://hybla.jakou.com/

 アドレスは以前のまま変わらず。

 ゴルゴーネの姿を見た人間は、彼女に石に変えられてしまったけれど、私はこんなに間近で見ても大丈夫だったみたい。
 でも、もしかすると頭だけやられたかな・・・(石頭)。

::: ::: ::: ::: :::

 長い間、放置してしまっていたHPの改善に、ようやく重い腰を上げました。新しい活動の一端として、イタリア語、ピアノ、ソルフェージュのレッスン、コンサートのプログラム解説、通訳、翻訳、コーディネートなどが記載されています。
 イタリア語の個人レッスンは既に始めています。虫の名前をイタリア語で!というご要望もOKです。ピアノはお弾きになりたい作品+連弾、を考えています。年末に発表会をして、イタリアワインを飲むというのも楽しそうですね。
 詳しくは、HPの「Progetti(プロジェッティ)」をご覧ください。
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by hyblaheraia | 2010-09-10 00:02 | 大学・研究 | Comments(14)

3日間の大移動

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 サン・ジョヴァンニ祭りの翌日、午後5時に出発しカターニア空港へ。夏を終えようとしているシチリアの大地には、ほっとさせる何かがある。強烈な白い矢に打たれ、じっと暑さに耐え、人を寄せ付けないあの厳しさはもう感じられない。
 戻って来る頃には、潤いを含んだ深い落ち着きを見せてくれるだろう。


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 ローマで一泊して翌朝、ヘルシンキへ。空から見る畑の緻密なパッチワークは、もしかするとこの国の気質を表しているのだろうか。シチリアの畑は土地の隆起任せで自由奔放だから。

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 我が人生における最北地着陸記録。ヘルシンキ、ヴァンター空港はVantaaとaが二つ綴られるのがおもしろい。機内のアナウンスも、カラハラハラハラ、クラハリカラハラ、ハラッポリハラハラ、アアー。ハラハラ言いながら最後にアアーというのが楽しくて、今我々の間でちょっとした流行に。

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 フィンランドの空は青かった。ラグーザと同じくらい青く、雲が生き生きとして、良い空だったな。
 機内食に玉ねぎがふんだんに使われていて、玉ねぎ精神アレルギーのルカはかなり辛そうだったけれど、フィンランド・ビールOLVIは美味しく、ハラハラ語とともにハラハラしつつ無事日本到着。

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 6年ぶりに再会した実家の庭のサルスベリは最後に見た時よりも随分ふくよかになったような・・・。サルスベリも同じ思いで私を見下ろしていたりして。(到着した日はもっと咲いていたのに、大分散ってしまいました)
 さぁ、日本でいろいろ頑張ろう!日本の友人たちよ、お手柔らかにお願いします。


追伸:ラグーザを出てローマ、ヘルシンキ経由で自宅に着くまで3日。こんな長い旅はもうしたくない。でもまだ復路が待っている。ハラハラ気が重いなぁ、アアー。

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by hyblaheraia | 2010-09-08 12:31 | 一時帰国 | Comments(10)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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2013年11月、共著出版



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