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シチリアの野生オレガノ 手揉み2009

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 初物のオレガノを買いそびれ、6月末にようやく手に入れた二束は、アフリカからの熱風を浴びてしっかり乾燥され、色は濃く、深くなり、ぎゅっと詰まった感じに。今こそ手揉みの時!


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 まずは枝の下の部分と、花の部分とを分ける。
 束を解すとシャリシャリシャリッと葉が落ち、枝はパキパキッと軽やかな音を立て折れ、野性的な緑の香りが鼻から脳へと突き抜けていく。ああ、このシチリアの夏の香り!

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 手揉み道具も毎年同じ。菓子店の紙トレー、ろうと、蜂蜜の空きビン、新聞紙、めくられたカレンダー。色が白くて大きいから、小さな花とゴミを見分けるのに便利なのだ。

 そして今年の新しい手揉み道具は、ipod!!アレッサンドロ・スカルラッティ(有名なドメニコの父)の、野性的で原始的、かつ衝撃と躍動が交錯するトッカータを聴きながら、乾きと希求の関係を考え、ひたすらサリサリ、サリサリ・・・手揉みする。

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 夏のシチリアの大地の乾き、そしてこのエメラルドグリーンが放つ鋭い香り。たまりませんな。


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 日が陰ってきて良く見えなくなってきたので、二束目は翌日に持ち越し。

 明日は、シチリアの破裂的な眩しさの向こうにたゆたう、シジスモンド・ディンディアの悲歌を聴きながら手揉みしよう。

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by hyblaheraia | 2009-07-30 17:09 | 変わった野菜と果物 | Comments(12)

暑い日のランチ

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 今日のランチはあれにしちゃおうか?!おお、やっちゃう?!やっちゃえ~!と盛り上がり、買ったこのワンセット。
 ドットール・フェッリ(我々が勝手に命名したマスター)も、注文を聞くなり、目に笑い皴を作って準備する。
 
 それは何かと言うと・・・ ・・・ ・・・


何だろう?何でしょう?  ←続きはここをクリック!
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by hyblaheraia | 2009-07-29 07:51 | 菓子 | Comments(12)

シチリアの夏の脅威

昨夜、書いている途中でPCが固まったせいか、レイアウトが崩れてました・・・。


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 人は慣れれば慣れてしまうものらしい。

 外気40度、室内37度の二日間を経験した身体には、今日は信じられないほど過ごし易い。外は36度、室内は33度にも関わらず、空気も呼吸も軽く、自分がここに存在していることに余裕がある。


 平穏に一日を過ごしながら、48度を記録したあの忘れられない2007年の夏の出来事を読み返していた。

 あまりの激烈なドタバタ模様、映画のような?、漫画のような?、不運の連続も、今だから笑えるけれど、あの時は、いつまで続くのだろう・・・、と相次いで起こる事態と必至に戦っていたな。


 シチリアの夏の脅威を知った出来事・・・

気温46度と自然火災
5日連続の不運 -前編-
5日連続の不運 -後編-

 克明に記録しておいて良かった。自然への畏怖を常に持っていなければ。
 

 たくさんのお見舞いコメント、ありがとうございます。二人とも元気です。これはシチリアのアフリカ的夏のほんの始まりで、これからが勝負!
 皆様も暑さにはお気をつけて、健やかにお過ごしください。
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by hyblaheraia | 2009-07-27 07:56 | 自然 | Comments(4)

アフリカ的暑さ

 イタリア本土よりもマルタの方が近い。実家のナポリよりもアフリカの方が近い。
 ラグーザの地理的位置を強く認識させられるのが、このアフリカ的酷暑。容赦のない熱風が、砂漠の赤い砂も、暑さの根源も、全てをもたらしている。

f0133814_354091.jpg キッチンは今朝7時半で既に31度、昼に36度を超えた!

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 家中に充満する空気は重く、酸素が薄い感じ。窓を開ければ熱風が吹き込み、さらに息苦しくなる。服も、タオルもシーツも布という布は全て暖かく、陶器の食器も熱気で温められている。水道をひねれば、しばらくお湯が出る。テラスの植物たちも、ただじっとこの暑さに耐えている。

 何という暑さだ!正午から4時頃までが地獄の時間。パソコンもモデムもチリチリに熱くなり、本を読んでも朦朧としてくるので、火照る体を休める以外にすることはない。
 下階の寝室は少し涼しく、31度。扇風機を回して、ipodで安らぎの音楽を聴きながら一眠り・・・、でも暑さと乾燥で喉やら皮膚が痛くなり、何度も目が覚めてしまう。

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 今日の空はこんなに、くすぶっている。アフリカの熱風はラグーザの空を覆い、しばらく居座り続けるらしい。
 アフリカの人々の忍耐強さは、まさにこの暑さとの対峙から生まれるのだろう。


追伸… … …
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by hyblaheraia | 2009-07-26 03:43 | 生活 | Comments(20)

ここは・・・

 足を踏み入れた途端、白い眩しさと、緑と花々の濃さと、軽やかな水音が、体中に差し込んで来るようだった。

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 正方形の回廊と中庭。中心には丸噴水、白い二本道は回廊の対角線。噴水の円周を補うように並ぶ植木とバラ。
 そして、回廊下のアーチ型空間に佇む聖母子像。


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 実はここは、大学の法学部校舎。
 所用のために来たのだけれど、あまりの美しさに、中庭をバックに記念撮影。観光客が入って来たと思ったのだろう、同僚に、あなたたちだったの~、と笑われてしまった。

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 だってこんな所に来たら、写真の一枚も撮りたくなるというもの。

 近所の野良君もとことこっと入ってきて、芝生の上でムニャ~とひっくり返り、スマイルを振りまいて帰って行った。
 分かるな、その気持ち。ムニャ~。

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by hyblaheraia | 2009-07-24 08:30 | 大学・研究 | Comments(10)

現在と過去の白い接点

息が詰まるので書き直しました・・・。

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 闇に淡く浮かぶジャスミンと夜空の瞬きの間に、現在と過去との果てしない距離がある。

 ジャスミンの五枚の花びらは、星形をして、星と同じように白く闇に点在しているけれど、輪郭は曖昧で、何万光年もの静寂を迷いなく突き進んできた星々のような、率直な明快さを持っていない。
 それでも夜の張りつめた空気に撒き散らされる、狂おしいほどの花の香りは、何かを強く物語っている。自己の現在性を問い、過去との接点を見出そうとするもがきと嗚咽が、むせるような匂いとなって現れているかのよう。


f0133814_2315117.jpg 毎晩、テラスに椅子を出し、星空を読み解くひと時は、何となく漠然としている。
 音楽を聴きながら、銀色の旋律が降り注いで来る黒い無の世界の、奥の奥へと吸い込まれていく意識。夜風が揺れるたびに、ジャスミンの甘い香りが鼻孔から脳へと駆け上り、覚醒し、憂いと悦びが交錯するこの漠然とした時間を、次の夏は我々にもたらしてくれるだろうか、という考えがよぎる。

 その答えがないから、散り落ちたジャスミンをガラスの容器に拾い集め、香りを永遠に封じ込めようとしている。現在を過去に結び付け、未来を得るために。

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by hyblaheraia | 2009-07-22 23:05 | 生活 | Comments(4)

我が家の見張り番

 夏の間、何度も何度もテラスにやって来る好奇心旺盛な鳩たち。バジリコをついばみ、ジャスミンの柔らかな蔓を引っ張り、ペチュニアの上にドカっと座り、ウゥウゥ言いながら好き放題に落し物をまき散らす!
 手をパンパンッ!と叩くと、驚きの余り混乱するらしく、飛ぶに飛べず、羽をバタつかせてようやくの思いで逃げていくのだけれど、数分後またボボボボと飛んで来る困った人たち。

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 そんな鳩対策としては、洗濯ロープにビニール袋やアルミホイルなどをぶら下げるのが効果的で、我が家でも敗れたビニールを捨てずに、こうしてぶら下げていのだけれど・・・。

 風に吹かれてシャリシャリ動く様子が、どうしようもなく可笑しくて、










ついに・・・ ・・・ ・・・
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by hyblaheraia | 2009-07-19 20:44 | 生活 | Comments(12)

夜の訪問者 -夢見るヤモリ-

 寝室で見えた黒い影。眼鏡も、コンタクトもしていなくても、それが何であるかが直観的に分かった。ヤモリだ!最近、近所で夜な夜な密会している二匹のヤモリの片割れだろう。逸る気持ちを抑えられず、あひびき(逢引)時刻よりも早く着き、ここで息を整え、心を落ち着かせているに違いない。

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 なぜなら、その身体はあまりにも夢見心地だから。
 愛の苦悩というものが、憧れ、夢見ながら、ふいに絶望し、憔悴するものであるように、ヤモリの身体にも説明のいらない対極性があった。皮膚が伝える温かみと冷たさ、乾きと瑞々しさ、透明度と暗黒、静止と衝動。その全てを抱え、今夜もヤモリは夜な夜な、あひびきするだろう。憧れと絶望の狭間で揺れながら。

 ヤモリ君、寝室で時間潰しするなら、蚊を退治してくださいよ~。
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by hyblaheraia | 2009-07-18 01:45 | 野鳥・昆虫・動物 | Comments(4)

ボルロッティSOS!

 『ジャックと豆の木』という話は、こういうことだったのかと思わせるほど、豆の成長スピードは速い。
 莢の中でも黙々と育ち、根が生え出し、もはや中でじっとしていられないかのように、顔を覗かすボルロッティ。

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 ?の形をした根があちらにも、こちらにも。我々も??面白そうだから、プランターに植えてみることに。



そして5日後





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 うーーん、よいっしょーっと。


 重そうな頭を、見る見るうちに持ち上げ、

f0133814_659572.jpgf0133814_702118.jpg その日の夕方、

 パカッ!

 なんだか笑っているみたい。
 ケタケタ、ケタケタ。ウヒヒヒ、ヒヒヒ。
 
f0133814_73581.jpgf0133814_7353764.jpg その翌日の昼頃

 アハハハ、ハッハハハ!!!!

 笑い声がこまだすほど。

 それから12日後の今日

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 フォーッ、フォフォフォッ、フォッ!!!!
 オオオッ、コオオオオッ!!!!

 風に左右になびきながら、腹の底から大笑い。何がそんなに可笑しいのだろう。

 『ヒブラと豆の木』
 大笑いボルロッティたちは、このまま天を突く勢いで成長し、地球の隅々までまたがる大きく長い橋となり、世界中に笑いをもたらしたとさ。
 フォしまい。(おしまい)  フォーーフォフォフォフォッ!!

::: ::: :::

 ということで、ボルロッティSOS!!
 異様なスピードで成長中の大笑いボルロッティたち。まさか発芽するとは思わなかったので、大いに驚いております。育ててみたいのですが、方法が分からず、畑もなければ、近所に空き地もありません。テラスにプランターで育てられるでしょうか。
 ネットで調べたところ、数メートルに成長するタイプと、蔓のないタイプがあるようですが・・・。
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by hyblaheraia | 2009-07-14 08:13 | 変わった野菜と果物 | Comments(18)

ジェラートとブリオッシュ -シチリア式食し方-

 ジェラートの食べ方はコーン、カップだけではない。ブリオッシュに挟んで食べる方法、Gelato con briosche(ジェラートとブリオッシュ)はシチリアでは一般的。

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 ノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)、ストラッチャテッラ(削りチョコ入りバニラ)、そして見えないけれどピスタッキオ(ピスタチオ)の3玉が肩を寄せ合ってブリオッシュの中に。店によっては、ここにパンナ(生クリーム)をトッピングしてくれる。

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 巨大なブリオッシュにジェラートが浸み込み、柔らかでほのかに甘い生地がベルベットのような触感を運ぶ。がぶりと行くのもよし、スプーンでジェラートをすくってブリオッシュに塗り込むのもよし、もう何でもよし!


 このジェラートとブリオッシュの組み合わせ以外に、ブリオッシュをちぎりながらグラニータ(シチリアのかき氷)に浸して食べる方法もある。何とも不思議なシチリア的食し方、けれど一度食べたらその魅力とお腹の急な冷えが免れる効果に納得。
 だからと言って、朝ごはんにジェラート山盛りのブリオッシュを食べる若い女の子には、ちょっと驚きだけれど。
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by hyblaheraia | 2009-07-08 08:06 | 菓子 | Comments(14)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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2013年11月、共著出版



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