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勉学支援グッズ

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2年生のみなさん

お元気ですか。わたしは元気です。東京の生活は、いそがしいですが、楽しいです。
かぶきを2回もみました。来週はかぶき(勧進帳かんじんちょう)と、のうをみます。
やくそくした じしょを送ります。おそくなってごめんなさい。
みなさんは、日本語の勉強にとても熱心(ねっしんdiligente)なので、
わたしはいつもうれしく思っています。
じしょといっしょに、日本のおかしを送ります。
歌舞伎揚(かぶきあげ)という名前のおせんべい(biscotti salati)と、チョコレートのおかしです。

ラグーザはもうすぐアーモンドの花がさきますね。
自然(natura)がいっぱいのラグーザに帰って、またみなさんと一緒に勉強したいです。
それでは、ラグーザで会いましょう!

ヒブラ・ヘライア


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 手の平サイズの小さな辞書を引きながら、熱心に単語を調べ、作文を書いていた2年生。でも小さな辞書は、それだけ語彙数も少ない。言いたいことは分かるけれど、首をかしげてしまうような妙に硬い言葉をおずおずと使っていたりする。
 「みなさん、いい辞書を買いましょう!」
 いつの間にか、口癖になっていた。

 3年生はほぼ全員、電子辞書を持っている。それを見た2年生も欲しがっていたのだけれど、できれば紙の辞書を買うように勧めてきた。
 紙の上では一つの言葉の前後にある派生語も、豊富な例文も一覧することができ、その言葉が内包する幅広い意味が何となく視界全体に見えているというのが良い。紙だから自由に書き込みもできるし、ノートのようにも使える。そんな自分の一部になっていくような、ゆったりとした言葉の探索をして欲しいと思っている。
 

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 けれどもイタリアで買える辞書は1種類で日本の定価の2倍。伊和と和伊を両方揃えるなら3万円近い出費となる。それに学生たちは毎日、リュックにずっしり重い辞書や本を背負って通学しているので、大きな辞書を買いたがらない。日本の書店からネットで買う方法を勧めたものの、カードやネット環境のない学生もいてなかなか購入しなかった。
 何とかして良い辞書を彼らに。
 ある日授業で希望者を募り、日本から送る約束をした。

 すっかり遅くなってしまったけれど、伊和/和伊のコンパクト辞書6冊、漢和辞典1冊の合計7冊。さらに段ボールに隙間があったので、歌舞伎揚を2袋、それでも隙間があったのでポッキー極細ときのこの山。
 荷物を作りながら、一緒に歌舞伎の六方を飛んで、隈取りをした1年前を思い出していた。

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 日本のスピード社会にいると、ラグーザでの出来事が美しい絵巻物のように感じられてくる。あれは幻だった、と言わなくて良いように私も頑張らねば。 


追伸:辞書はプレゼントではなくて後日精算です(情けなや・・・)。それでも学生たちはすごく遠慮してました。3年生の大半は電子辞書あり、1年生は人数が多すぎて日本語をやめる人が出る可能性あり、だから熱心に勉強しているけれど良い辞書がない2年生の希望者を対象にしました。

みんな、日本語頑張ってね!     
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by hyblaheraia | 2009-01-28 04:51 | 大学・研究 | Comments(16)

消費せよ!

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 ゆさゆさと生い茂るイタリアン・パセリ。使っても使っても、なかなか減らないこの一束をどうするか・・・。
 イタリアン・パセリを消費せよ!特命遂行その1は、

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 鶏の葉隠れ丼
 細切れの鶏肉、細かく切ったイタリアン・パセリを天ぷらの生地に混ぜ、揚げるだけ。いつも大量にできてしまうのだけれど、

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 それをアツアツご飯に乗せて、天つゆをかけると、あ~ら不思議、イタリアン・パセリはパリパリ、サリサリ、何とも軽やかな味でほとんど食べきってしまう。
 ちなみに、これでチキン・レシピ・コンテストなるものに応募したけれど、敢え無く予選落ち。新婚の頃の楽しい思い出が含まれた味なのである。

 さて、葉隠れ丼でも使いきれなかったイタリアン・パセリは、特命遂行その2!

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 3色のポルペッタ(ミートボール) 赤、白、緑のイタリア色
 牛挽肉をオリーヴオイル、塩、ナツメグたっぷり、唐辛子少々で混ぜて、冷蔵庫で干からびそうなチーズを小さく刻んで包んだもの。これを表面がこんがるする程度炒め、

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 同じフライパンにトマトソースを加えてぐつぐつ煮込む。ソースが煮詰まり始めたら地元の赤ワイン、ネーロ・ダーヴォラを入れてさらにぐつぐつと。
 ポルペッタを割るとチーズがトロリ、トマトの濃さにナツメグのフレッシュさ、イタリアン・パセリの深みがぎゅっと詰まり、ワインが進むニコニコの一品。


 鶏の揚げものも、ミートボールも、イタリアン・パセリなしで出来るけれど、やっぱりグリーンのちぴちぴがあってこそ、この彩と、食感と、深みがあるのだな。


追伸:忘れていましたが、小さく切ったイカとパセリ、あるいは野菜と小海老とパセリ、のかき揚げも絶品ですよ。ぜひぜひお試しあれ!

三つ葉でもできそうですよ!      
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by hyblaheraia | 2009-01-21 03:13 | 料理 | Comments(18)

遊び場を奪われたカルデッリーノ

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 何かに追い立てられるかのように右へ左へと、狂ったように飛び回るカルデッリーノたち。普段の歌声はなく、悲鳴のような必死な声が聴こえた。私の鳥観察ではこんな光景見たこともない。
 彼らが恐怖に慄く理由は、

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 町一番の大通り、コルソ・イタリアの木々がことごとく切り落とされていたから。剪定するのは分かるけれど、これはあまりにもやり過ぎではないのかしら。

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 木々はこれほどまではだけて、寒々とした姿に。歩道は切り落とされた枝と葉に占領され、歩くスペースもない。

 いつもはこの道を歩くと、黄色い羽をぴらぴらさせながら、木から木へと渡り飛ぶカルデッリーノたちが一緒だった。立ち止まって観察すると、生い茂った葉の間から真っ赤な顔をちらほらさせて、夢中で歌う姿に心が溶けた。あの楽しい散歩ができるようになるには、どれくらいかかるのだろう。
 遊び場を奪われたカルデッリーノを想い、ガザの悲惨な光景に何かが重なる気がした。


停戦できて本当に良かった・・・。    
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by hyblaheraia | 2009-01-20 14:25 | 自然 | Comments(2)

花の気持ち

  何の迷いもない青空の強さに、我負けじとブーゲンビリアの赤紫が燃え、深い緑が生い茂り、太陽光を白く鋭く跳ね返す石灰岩の建物が並ぶ。この拮抗する色と生命力。ああ、これぞ私の愛するシチリアの夏だ。
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 ずっと探していたCDが見つかり、画像データを見ながら2年前の夏の余韻と匂いに夢心地になっている。

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 あの夏はニチニチソウの鮮烈な色に熱く恋し、毎日、毎日、話しかけながら手入れをした。想いのあまり、花は何を見、何を考えているのだろう、とその心の奥を覗きたくなり、えい!

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 同じ目線に立ってみたら、花の視線の先には空があった。あたなは私を見ていなかったのか。


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 この赤い花も、恋い焦がれるように空へと心を向け、

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 花ばかりかミントの葉も空を慕い、風に吹かれながらその心の内を語った。

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 成長著しいバジリコの葉よ。君たちはまだ幼いから、まさか、そんなことは。どれどれ・・・、どれどれ・・・、

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 ドッペーン~~!!目線が低すぎてテラスに仰向けに。そして見えるのはやはり空、空、空。ああ、なんという爽快感。こうして植物たちの目線になってみると、彼らの気持ちが分かるような気がした。ラグーザの青空に吸われていたかったのだろう。

 ラグーザの 自宅のテラスに寝ころびて
 空に吸われし
 サン・フランチェスコになりたい心

 植物と会話できるには、まだまだ修行が足りないな。


夏よ早く来い!     


*説明* サン・フランチェスコは鳥や草花と話ができたと言われる聖人。上の詩は、「不来方の お城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心 」(石川啄木『一握の砂』より)に本歌取り?してます。
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by hyblaheraia | 2009-01-16 02:22 | 自然 | Comments(12)

待ち合わせは・・・結婚式で

 ラグーザでの家賃の支払いは、人と人が基本。日本のように銀行振込などせず、以前の家では大家さんが家に出向いてくれていた。今の大家さんは一人暮らしで高齢なので、我々がお宅に伺っている。
 けれど町外れの大家さん宅まで、往復で2時間はかかる。しかもバスは当てにならないので、帰りは急な坂道を5キロひたすら降りて戻るしかない。これが結構、体力を消耗するのでいつも億劫になってしまうのだけれど、今月は・・・

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 エッチェ・オーモ教会の結婚式で11時に会いましょう!
 ということになり、朝からワクワク。我が家の裏の教会で、親友リタのお母さんのお姉さんの娘の娘が結婚することになっていて、そこに大家さんも列席するという情報をリタから入手。我々は参加しないのに、結婚式を待ち合わせ場所にしてもらった。
 ルカも私もきれいなコートを着て10時50分からスタンバイ!大家さんはどこかな~。

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 11時という話だったのに参列者はまばらで、オルガニストとヴァイオリニストがまだ練習している。音と教会の内装うっとりしているとドレスアップした大家さんが到着。
 おめでとうございます!我々もニコニコ。あら、花嫁を見て行かないの?と聞かれ、いえいえ家のバルコニーから良く見えますから・・・。というのも、

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 こんな感動的なシーンがばっちり見える位置だから。近所のシニョーラも我々と同じように窓から祝福。お隣のジーンズ君もお祝いに揺れる。

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 花嫁の後ろにいるのはお母様と姉妹かもしれない。皆で腕を組んで、さぁお行きなさいと言うかのようなそっと見守る優しさが溢れている。

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 ああ、何度見ても感動的な、このパノラマで見る結婚式。オルガンの響きも、ライスシャワーやバーチョ!バーチョ!(キス!)の歓声も聴こえ、紙吹雪が我が家に舞い込んで来ることもある。


f0133814_040180.jpg どこから撮っても洗濯物が入ってしまう今日の結婚式写真に思うのは・・・、
 ラグーザではそれだけ結婚のイヴェントが日々の生活に溶け込んでいる、ということ。
 洗濯物越しに近所の人々から祝福され、紙吹雪で幸せが近所に届き、通りがかりの人々にも祝福され、我々も楽して家賃を払えた一日。

 幸せ、幸せ。


結婚式の待ち合わせっていいですよ。      



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by hyblaheraia | 2009-01-15 02:30 | 生活 | Comments(14)

U macco oishii

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 ざくざくと実る硬貨の山に見立て、豆はなんとも縁起の良い食材。金色に輝く乾燥ソラマメで、金塊を夢見ながら、心も身体もホカホカのメニュー。その名は、

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 U maccoウ・マッコ 乾燥ソラマメのスープ。
 行商の八百屋ラッファエーレと近所のシニョーラから、E' veramente bellissumu(ラグーザ訛りで)本当にすっばらしい味だから!と言われたものだから、その味を知りたくて知りたくて、早速やってみたもの。

作り方:水に一晩戻した乾燥ソラマメをたっぷりのお湯で煮て、少し柔らかくなったらセロリ、湯剥きしたトマト、玉ねぎ(我が家は入れない!)、ブイヨンの素を加えてふわふわになるまで煮込み、それをミキサーか網で濾してピューレ状態にし、スパゲッティーを小さく切って入れる。
 我が家はさらに、ラグーザのジューシー・ソーセージを小さく切って入れ、さらにリコッタ・サラータを削り、地元の良質オリーヴ・オイルを垂らし、イタリアン・パセリで彩を添えて、ギュッとコクとカロリーアップ。

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 手間はかかるけれど、その味の純粋な旨味と言ったら!豆と野菜の優しい甘味がこんなにも美しいものだったとは!
 E' veramente bellissumu 本当にすっばらしい味。

f0133814_1129779.jpg 乾燥ソラマメの袋はこうして見ると小判袋みたい。

 黄金色のスープで温まると、今年一年、大学も、研究も、日々の生活も、あらゆる面で豊かに過ごせるような気がしてくるなぁ。
 ウ・マッコで金貨がざくざく集まりますように!


お豆のスープで縁起担ぎ!     

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by hyblaheraia | 2009-01-10 12:20 | 料理 | Comments(24)

ジロジロ2009

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 メジロの眼差しは、遠く一年を見つめる。

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 シチリアを取り巻く様々なニュースを耳にし、驚愕、憤怒。そして時には、

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 ずーんと落ちこんだり、絶望したり。

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 それでも棘の道を乗り越えて、


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 雲、空、月、瞬く星々を見上げて、今後の人生を瞑想し、


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 たまには後ろを振り返り、


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 嬉しい時は腹を抱えて笑い、

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 何があっても、二人仲良く元気にラグーザ生活。

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 今年もメジロのように、ジロジロっとご覧いただければ。


今年もよろしくお願いいたします!    
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by hyblaheraia | 2009-01-01 16:14 | 生活 | Comments(32)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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