カテゴリ:生活( 114 )

母の悩み -ヴァイオリンを習うには-

 1歳のお誕生日に友人からもらったカード。そのオーケストラの絵を見ながら楽器の名前を憶えたり、ネットで演奏を聴いたりして遊んでいたこともあり、violino, violino!ヴィオリーノ、ヴィオリーノ!と興味を示し始めたリディア。(牛乳やペットボトルのふた、マグネットなどの宝物とその入れ物)
f0133814_1855522.jpg
 いずれ習わせるべきか?と考えるも、ラグーザにはヴァイオリンの先生もいないし、楽器さえ売っていない。コンサートもなければ、子供のための音楽教室ももちろん存在せず。
 でも「鉄は熱いうちに打て」と言うのだから、何とかヴァイオリンに触れる機会を!とずっと思案していた。そこで帰国中に古い友人のヴァイオリニスト夫婦のお宅にお邪魔し、ヴァイオリンで遊ばせてもらうことに。

f0133814_16163192.jpg
 お宅に上がるなり、楽しそうな楽器のおもちゃがたくさんあって、子供たちはお昼ご飯も食べずにひとしきり遊ぶ。

f0133814_16135419.jpg
 さあさあ、みんなで一緒にヴァイオリンで遊びましょう!レッスン始まりは友人YちゃんのヴァイオリンとYuさんのピアノ伴奏で。そしてお歌はHちゃんの元気なお声で。
 30年近い仲の友人とそれぞれの子供たち。こんな風に音楽を奏でながら、心満ちた一時が送れるなんて!ああやっぱり友人のいる場所はいいな。東京最高!
 さてリディアは音楽に誘われてピアノに駆け寄ってきたけれど、実際のヴァイオリンの迫力にびっくりしたらしく、paura! 怖い!と玄関に逃げたり、椅子の下に隠れたり。そして分数ヴァイオリンを手渡そうとしたら・・・、

f0133814_16142384.jpg
助けを求めんばかりに、私にくっついてしまった。音を鳴らしてみせても、好きなように遊ぶように促してみてもだめ。

f0133814_212222.jpg
 お友達のHちゃんは弾き方を真似しながら、楽しそうに鳴らしているというのに、リディはこの通り、ヴァイオリンを前に深くうなだれてしまう。
 まぁ仕方がない。そんなこともあるでしょう。タイミングが悪かったのかな。チョコレートをつまみながら母同士でおしゃべりし、楽しく時間が過ぎ、そろそろ帰る時間というところで、

f0133814_16372769.jpg
ヴァイオリンを担ぎウロウロし始めたリディア。

f0133814_1642189.jpg
 そして床にどっしりと座り込み、満足そうにヴァイオリンを叩いたり、擦ったり、持ち上げたり。お友達はもうコートを着て、帽子も手袋もして、帰り支度万全なのに、全然ヴァイオリンから動こうとしない!

 電車の時間もあるし、この日は雪だったので、最後は無理やりコートを着せておいとましたのだけれど、あの最後のほんの5分ほどのヴァイオリンと戯れた姿と好奇心に満ちた目が忘れられず、心が痛い母。
 きっと本当はヴァイオリンに興味があるはず。その気持ちを伸ばしてやるには、ここラグーザでいったいどうしたらいいのか。

 ああ、母の悩みは尽きない・・・。


::: ::: :::

子育てとともに悩みが増えたラグーザ生活。「母の悩み」シリーズとして、今後もいろいろ愚痴ります。皆様のアイディアやご意見をお待ちしております。


追伸:今のところ、分数ヴァイオリンは日本で買って、私も中古ヴァイオリンを買って友人宅でレッスンを受け(副科でチェロをかじった程度の弦楽器の知識しかない)、こちらでリディアに教えるという方法を考え中。でも音楽をやるならピアノも買わなきゃならないし。気が遠くなる・・・。
[PR]
by hyblaheraia | 2015-03-23 17:24 | 生活 | Comments(4)

海へ Marina di Ragusa

 毎日のように大雨、強風、霰に見舞われ、ほとんど外出できず、身も心もすっかりジメジメしていた2月末のある日。結婚記念日の祝いと気分転換も兼ねてマリーナで一泊しよう!というルカの提案で、いざ海へ。

f0133814_3192551.jpg
 ラグーザ上空に重くのしかかった雲を背に、車で南へ下ること20分。もうそこは別世界。

f0133814_3193015.jpg
 潮風は甘く、海の声は耳の底をくすぐり、きらめく太陽は目と肌を心地よく刺す。

f0133814_3565343.jpg
 青空の濃さと透明度は、空が近くいのか遠いのか、分からなくさせてしまう。
 ああ、これぞラグーザの空!忘れていたものを取り戻すこの感覚。古い友人に久しぶり会うような、懐かしさが湧き起こってくる。

f0133814_320693.jpg
 リディアはお気に入りの長靴を履いて、憧れのcastello di sabbia(砂の城)に初挑戦。

f0133814_326822.jpg
 それを手伝いつつ、見守るつもりの我々は、

f0133814_3261555.jpg
 次第に楽しくなってきて、お堀を作り、要塞で囲み、なぜかドクロの丘まで。

f0133814_9454353.jpg
 海岸を散歩する家族も、カップルも、走り回る犬たちも気付かない、ちょっとした悪戯。

f0133814_931494.jpg
 まだ冷たさの残る海辺ではあったけれど、砂の城を作り、歌いながら海岸を歩き、時々砂を掛け合い、ボールで遊び、疲れたらジェラートを食べて休憩し、また城を作りに海岸へと、たわいの無い遊びの繰り返しに興じる。

f0133814_9443136.jpg
 そして夜もまた、遊び足りないリディアを連れて、遠くから砂の城の存在を確認。黒い海の声と黒い空の星々に心が震えたのは、自然への畏れからなのか、その美しさからなのか。

f0133814_3202859.jpg
 家族3人、それぞれが、それぞれにリフレッシュし、何かを感じたマリーナ。泳がなくてもいい。海にまた来よう。そして皆で「一緒に貝になろう」。
[PR]
by hyblaheraia | 2015-03-04 10:35 | 生活 | Comments(5)

2歳の誕生日とケーキ週間

:::もう2か月も前のことですが、途中まで書いていたので、ラグーザ生活の思い出の一ページとしてアップします:::


 リディアの2歳の誕生会はラグーザで家族3人だけ。少し寂しいので、両親と弟夫婦にハッピーバースデーを歌ってもらおうと、日本時間の夜⒑時のスカイプを事前予約。ケーキは思い描いていたものがあったのだけれど、我が家にはオーブンがないので、炊飯器とフライパンで普通のケーキをひたすら練習すること2週間。誕生日前夜には見た目はまあまあなスポンジができ、ひとまず冷蔵庫に保存。あとは当日のデコレーションのみ、というところで・・・ハプニング発生!

 スポンジが固い!ベーグルみたい。
 
f0133814_12511332.jpg
 あれだけ練習して大丈夫だったのに、信じられない!スポンジから作り直すことになり、スカイプの時間に間に合わせるため、とにかく焦りに焦る。途中、両親と弟から「どう?」と電話が入り、ケーキがまだできていないと事情を説明し、ハハハやっぱりねぇ~と笑われ、焦りのテンションはさらに上がり・・・。
 結果としてデコレーションする時間もなく、お菓子作りを愛する私としてはあり得ないケーキの姿に。この通り巨大、そして大きさの割には中途半端なデコレーション。クリームもたらっと垂れているし・・・。 
 
f0133814_2284230.jpg
 でもリディアは特別な日だと分かっていて嬉しそうだったし、スカイプで家族にハッピーバースデーを歌ってもらい、アンコーラ!アンコーラ!と何度もキャンドルを吹き消して、楽しそうだったから良かった。ケーキ自体には興味がないらしく、全然食べなかったのが意外だったけれど。

f0133814_2285076.jpg
 この日は朝からナポリの親戚からお祝いの電話が何本も入り、日本のノンノとノンナ(祖父母)から届いたおしゃべりするフクロウ(成田空港で釘づけになったもの)を開け、夜には東京のお友達から元気なハッピーバースデーの動画が届き、とっても楽しい誕生日だったみたい。

 とにかく誕生会が無事終わって良かった。夜はどっと疲れが出て早々と就寝。けれどもまだ気を抜いてはだめ。というのも・・・

 (続きはこちらをクリック)
[PR]
by hyblaheraia | 2015-02-20 17:24 | 生活 | Comments(2)

ラグーザに戻り

f0133814_16551784.jpg
 12月半ばからナポリ~東京~ナポリと2か月弱の長旅を終え、ラグーザに戻ってきたのは2月4日。ナポリでの盛大なクリスマスと東京の楽しいイベント続きの日々が懐かしく、今はラグーザでの穏やかすぎる日々を送っているところ。ここは良くも悪くも刺激が少なく、特に行くところもないうえに、毎日激しい雨や霰が降ってきて、気付けばほとんど家に籠りっぱなしの日々。これを見越して日本からもってきたDVDもおもちゃも本も、リディアの興味をあとどれほど引き留めておけるのか・・・。
 ああ、太陽よ、早くシチリアを照らして!春が恋しくてたまらない!


 最後の更新からはや、数か月・・・。リディアの成長も目覚ましく、いろいろ報告したいことも。時々、記事を書いては途中で断念していたのだけれど、ため込まずに、ちょっとずつ書こう!と気持ちを入れ替え、今年もブログを続けていきます!
 気まぐれな更新ではありますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
[PR]
by hyblaheraia | 2015-02-18 18:39 | 生活 | Comments(6)

母の悩み -幼稚園に行きたい!-

f0133814_1571885.jpg
 このところ、土曜日の正午近くにサン・ジョヴァンニ広場に行くと、地元のボーイスカウトとガールスカウトの子供たちがたくさんいて、とても賑わっている。各グループごとに輪になり、何かのゲームをしたり、歌ったり、掛け声をかけあったり。

f0133814_1573424.jpg
 そのお兄さん、お姉さんの楽しそうな遊びに入りたい人が一人。指をかじかじしながら、もう参加したくてしょうがない!

f0133814_1573030.jpg
 一番の憧れは、このお姉さんたちのグループ。いつもはつらつとした大きな声で歌いながら、輪になって踊ったり、ゲームをしたりしていて、

f0133814_1574682.jpg
仲間に入れてもらたいリディアは、その歌に合わせてジャンプ、ジャンプ!ヨッホー!ヨッフ~!とか叫びながら、どんどん近付いて、とにかく注目してもらいたくてしょうがない!


 別のある日は、広場に小学生のグループが来て、階段で記念撮影をしようとしていたのだけれど、

f0133814_1574956.jpg
遠くから子供たちを見るなり、バンビーニ~~!と駆け寄って行き、

f0133814_158533.jpg
一緒に写真に入ってしまいそうな勢い。

 他の子たちと遊びたい気持ちがひしひしと伝わり、複雑な心境の私。ラグーザには家族も親戚もいないし、同年代の友達もいないので、普段は私と二人きり。時々、公園で他の子供とたちと知り合いにはなるけれど、その時限りだし、とっても友達が欲しいみたい。
 買い物に行こうとすると、Scuola, scuola!「学校、学校!」と自宅近くの幼稚園にずんずん入って行ってしまうし、家で遊んでいても、箱を担いでandare a scuola! 「学校に行く!」と言って、学校ごっこをしているし、母としては早く学校に行かせて友達を作らせてあげたいのだけれど・・・。

 近くの保育園は定員一杯。来年9月の幼稚園入園まで、もう少し待つしかなく。
 図書館も児童観も、子供向けイヴェントもないラグーザで、日中、母娘二人きりの楽しい過ごし方に悩まされる日々がまだまだ続く・・・。

 良いアイディアがあったら教えてください。
 (お絵かき、折り紙、シャボン玉、おもちゃで遊ぶ、アニメを見る、音楽動画を見る、ピアノを弾く、スカイプする、などをしていますが、飽きて来ているみたい・・・)
[PR]
by hyblaheraia | 2014-11-28 02:38 | 生活 | Comments(6)

もうすぐ1歳7か月 -赤ちゃんから「こども」へ-

f0133814_10193850.jpg
 ハイハイを始めたのが1歳になる直前と遅く、リディアが歩き出したのは1歳5か月になってから。体格が良く体が重いせいか、歩くことには随分慎重な様子だったので、一歩でも前に足を出したら、Bravaブラーヴァ~!!と拍手、歓声、笛を鳴らすなど盛大に褒め上げ、本人のやる気を引き出そうと我々も頑張ってきた。

 その甲斐あって、今は近所の買い物やお散歩は歩いて行かれるようになり、本人の好奇心はさらに広がってきている。もともと主張が強く、意志が明確で、言葉も早く、食べっぷりは驚くほど良く、あまり赤ちゃんらしくない乳幼児時代だった気がする。
 
 と言うのも、1歳半を過ぎた翌日のこと。突然、授乳をNo!と拒否。何度聞いても(誘っても?)No, no, no!!急に要らないと言われて、自分が必要とされなくなったような寂しさに襲われ、夜中の授乳の辛さに早くやめることばかり考えていた自分を恥じ、私の心は未練タラタラ。
 同じような例がないかネットで調べ、母に電話し、ナポリの義母にも相談し、今子育て中の友人にも愚痴を聞いてもらい(含、国際電話)、アドヴァイスに従って手を尽くしてみたけれど、本人の決意は固いらしく、No!の一点張り。

 ただ、自分の中に葛藤があったらしく、Non vuoi oppai?(○○いらないの?)と聞くと、No!と答えた後、大好きな羊のモコモコ毛布に顔をうずめてなかなか起き上がらないことも。さらに、Perche'?(どうして?)と聞くと、Oppai, buono, pero`・・・(○○おいしい、でも・・・)と何か言いたそう。きっと今の語彙力では言い表せない理由があるのかな。

 こうして本人の意志を尊重して卒乳(この言葉、初めて知った!)ということになってから、1か月。話ぶりもいたずらぶりも、すっかり「こども」になっていて、毎日が驚きとハラハラの連続。
 次は何のNo! が待っているのかな?独立心の芽生えは嬉しいような、寂しいような。お手手をつなぐ、抱っこ、はもう少し楽しみたいのだけれど・・・。
[PR]
by hyblaheraia | 2014-06-30 12:56 | 生活 | Comments(21)

受け継がれるDNA -The Sound of MusicとHeidi-

 赤紫のブーゲンビリアと蒸し暑い空を眺め、全開の窓から生ぬるい風を顔いっぱいに受けながら、母の運転する青いカローラの中でカセット・テープを繰り返し聴いていた。
 映画《サウンド・オヴ・ミュージック》のときめくようなメロディー、Once upon a time there was a little girl, Heidiで始まるハイジの物語、そして祖母が日本から送ってくれた『日本昔ばなし』の「三年寝太郎」と「白い椿」の迫真の語り、さらに《やまぐちさんちのつとむくん》の心がキュンとなるあの歌声。
 子供の頃、マレーシアで聴いた音楽と物語の興奮を今、リディアとともに味わう毎日。

f0133814_9311676.jpg
 特に《サウンド・オヴ・ミュージック》へのリディアの執着ぶりは驚くほど。昨年11月にDVDを買った時から今日まで、ほぼ毎日、同じ場面ばかりを繰り返し見ているので、心配になってしまう。おやつのビスコッティをポリポリしながら、時々指をさしてコメントしたり、一緒に歌ったり、拍手したり。観ている間もDVDケースを離さず。1歳にして既にカウチポテト。
 それにしてもジュリー・アンドリュースの歌を聴く時のリディアといったら!あの夢見るような表情で聴く様子は、私の少女時代を超えている!


 ハイジの場合も然り。ある日偶然、Youtubeでイタリア語版Heidiを見付けたので、見せてみると、もうすぐにハイディー、ハディー、ハッディ~~!と叫ぶほどの熱狂ぶり。

f0133814_920723.jpg
 この通り、仁王立ちしたまま24分ほどの一話を真剣に、食い入るように観ている。時に、ハイジが悲しい時は一緒にそんな気持ちになり、深く感情移入しつつ。

f0133814_9201844.jpg
 それと主要登場人物は一人一人、指さしてハイディー、ペーター、ノンノ(おじいさん)、ネッビア(犬のヨーゼフはイタリア語版ではこう呼ばれる)、と名を呼びながら。動物や鳥、虫たちも、ムッカ~(牛)、ベ~~(羊)、エエッ(山羊)、アー!(鷹)、アーペ(蜂)ズズズ~(蜂の羽音)、と楽しそうに実況してくれる。

 こうして、Youtubeのイタリア語版ハイジを、リディアの共に熱く見入ってきた我々は、アップされている全話を観尽くしてしまい、その続きがどうなのかが気になって仕方なくなり、ついに・・・


f0133814_9205433.jpg
 ハイジ全巻をイタリア・アマゾンで買うことに!ディスク全10枚、全52話所収。イタリア語だけでなく、日本語のオリジナル版も観られるので、リディアの日本語の勉強に良いしね、という言い訳付きで。
 購入から1ヶ月が過ぎ、全52話を見通した私とリディアは、また第一話から、これまで以上にハイジの気持ちが分かったような気分で、どっぷりとその世界に浸って観ている。もちろん、サウンド・オヴ・ミュージックと代わる代わりに。
 
 子供の頃に心ときめかせて聞いた音楽と物語は、今でも私の心をキュッと掴む何かがある。そして、その「何か」はリディアにもあるみたい。しかも私以上に濃く。DNAはこんなことまでも遺伝させるのか、と驚きの日々。
 さて、となると、次は『日本むかし話』ですかな。
[PR]
by hyblaheraia | 2014-03-27 11:30 | 生活 | Comments(10)

 何気なく集めてみたリディアの靴。誕生から今日までの間、まだ一人歩きをしていないのに、既にこれだけのコレクションが!
f0133814_9401816.jpg
 左から:新生児用の靴下のような靴は友人リタからの出産祝いの一つ。生まれてすぐ履かせてみたら、ぶかぶかだったのを覚えている。手縫いの青い花柄の愛らしい布靴は友人から譲ってもらったもので、弟夫妻の結婚式の時に白いドレスと一緒に履かせた思い出が。

f0133814_951176.jpg
 フリース素材のピンクのうさぎの靴は、リディアにとってはぬいぐるみに分類されるらしい。ひげの叔父さん顔が面白いストレッチ素材のゴム底靴は友人からのプレゼントで、歩くと顔が動いて見えて楽しい!
 その隣の白い靴は紙製。鳥取の和紙作家さんデザインの紙の靴で、洗礼式のために弟夫妻が作ってくれた贈り物。素朴でかわいいだけでなく、大雨に濡れても破れもしない丈夫さでナポリの親戚がみな興味深々だった。紺色の布靴は、靴を履いていないと裸足、裸足!って言われるでしょう?と隣町のK子さんがくれたもの。
 そして、赤いエナメルの紐靴は、歩き始めそうなリディアにようやく私が買ったもの。

f0133814_948153.jpg
 まだヨロヨロとつかまり立ちを始めた11月から既に3ヶ月。今では家具につかまってむんず!と立ち上がり、横に数歩動き、数秒間手放ししてはニンマリ。何かを企んでいそうな顔をするリディア。

f0133814_9481172.jpg
 歩行器代わりになるおもちゃにつかまり、ゆっくり歩くことはもうしているし、そろそろ歩き出すのかな。

f0133814_9485173.jpg
 Orsacchiotto子グマよ!そのたくましい足で、力強くラグーザの大地を踏みしめ、自分らしく歩んでいきたまへ!
[PR]
by hyblaheraia | 2014-02-12 10:51 | 生活 | Comments(4)

時の経過

 2010年の夏、隣町コミソに住む日本人女性から、画家であるご主人の展覧会へのお誘いコメントがこのブログに届いた。旧市街イブラの会場へと出掛けていくと、すらりとしたカップルが入口に佇み、まだ遠くを歩いている私を静かな笑顔で見つめながら、遠慮がちに迎え入れてくれた。若いのに落ち着いたカップル。K子さんとご主人Mさんとはその時以来のお付き合い。
 2011年にY君が生まれた時は、我々は日本へ引き揚げの大引越しの最中だった。Mさんが何度も車で駆けつけ、我が家の家具や日用品を大量に引き取ってくれた。「ああ、ラグーザの匂い・・・」と使い込んだタオルを顔に押し付け、振り切るように捨てようとしたら、大事なものは家で預かっておく、後で東京に送ってあげることもできる、と言ってくれた。その優しさに甘えて残した箱は、今私の手元にある。

 あれから2年半。時々家族3人でコミソからラグーザまで遊びに来てくれて、楽しい一時を過ごしている。生まれて数日後に病院で見た、くしゅくしゅに小さかったY君もすっかりお兄さんになり、リディアのとっても良いお友達に。

f0133814_23263656.jpg
 いつもこうして、ほっぺをピチュッと付けて、大好き大好き、と言わんばかりに可愛がってくれる。後ろから見ている我々には、ややロマンティックな光景に感じられることも。

f0133814_2335630.jpg
 右にも左にも、ピチュッ。ぶっきらぼうなリディアはハグやキスはしないのだけれど、目はとても嬉しそう!
 微笑ましい光景を見守りながら、高校生になる頃はお付き合いしているかも!、そのまま結婚したりして・・・?!、するとK子さんとMさんとは親戚になる?!、と考えなくもない。

f0133814_23352373.jpg
 既に陽が傾き、雲や岩肌に夕陽色が滲み始める頃、皆で旧市街イブラへ降りる。大人はジェラートを堪能し、味見程度のジェラートではお腹が満足できない子供二人にビスケットを食べさせているうちに、気付くと辺りが青色に変化していった。街全体が水の中に沈んでいくような時間の流れと雰囲気。

 青い世界を歩きながら、何十年後にリディアの将来の家族とここを歩いている自分を想像した。きっと人生を決定する大事な出会いも、出来事も、空の色の変化のように静かに、けれども着実に私たちに近付いていて、「その時」を与えるのだろう。それが辛い時であれば、重くのしかかり今後の人生を考える力さえ奪うけれど、大雨を降らせた黒雲が任務を終えて消えていくように、時が過ぎれば、それも記憶の一つに変わる。そしてむしろ、水をたっぷりと含んだ大地のように、大きな糧を得て新たな緑を生み出せるのではないか。

 人生何があるか分からない。ラグーザを一度は後にした我々は、家族3人でここに戻って来て、静かな時間を過ごしている。
 大切な友達とゆったりと過ごした一日、冬の青い街並みは、時の経過の不思議を感じさせた。あばあさんになった頃、ここを歩きながら思い出しているかもしれない。親戚になったK子さんと一緒に。
[PR]
by hyblaheraia | 2014-02-10 00:09 | 生活 | Comments(4)

コグマのバースデー・ケーキ

f0133814_9362735.jpg
 ふくふくとした身体付き、キョトンとした目つき、突発的にはしゃぐ動き、ぶっきらぼうな感じなど、何となくクマっぽい雰囲気を持っているリディアを我が家では"Orsacchiottino コグマちゃん" と呼んでいる。

 1歳の誕生日ケーキにはクマの絵を描かなきゃ!とルカと二人で盛り上がっていて、お気に入りのケーキ屋さんでバースデー・ケーキを作ってもらった。下絵はルカ作。でもクマが妙に西洋風で、鼻が高いのは良いけれど、なんだかほうれい線のように見えてしまうので、もっと若いクマじゃないとダメよ!とケーキ屋さんのカウンターで描き直しを命ずる。
 さらに担当の店員さんに、ほうれい線のないクマで周りにお花を明るい色で散らして下さい、と頼むと、どんな花が良いか、いくつ散らせば、色は具体的に・・・?と困っていたので、マーガレットみたいなお花で、そうそう、そうです!と希望を述べていく。
 自信なさげに注文票に記入していた店員さんが最後にスッキリとした笑顔で言った一言、それは・・・
 「子供が描くような、かわいいクマさんですね♥」
 
 受取までの数日、ずっと気になっていたクマの顔。箱を開けて、なるほど確かに・・・。少しのっぺりと薄顔だけれど、かわいく仕上がったので良いでせう。
 友人家族に囲まれ、楽しく祝った1歳の誕生会。ロースト・ビーフをもりもり手づかみで食べて皆を驚かせたOrsacchiottinoよ!これからも元気に笑って、泣いて、すくすくと大きくなりたまえ!


追伸:昼寝をしない上に、夜は3時間置きに起きるリディアを抱え、パソコンに向かう時間はほとんど取れず。これからの更新は記事が少し短くなるかもしれませんが、溜め込まずに、サクサクとアップして行きたいと思っております。ブログってやっぱり楽しい~!もっと書かなきゃ!
[PR]
by hyblaheraia | 2014-02-02 10:23 | 生活 | Comments(8)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


by hyblaheraia

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

掲示板

最近は・・・
早寝早起きして新しいことに挑戦中!
16/11/2016


迷惑コメント対策で承認制にしております。
::::: ::::: :::::

自己紹介に代えて


ご連絡等はコメント欄にお願いいたします

::::: ::::: :::::


2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



1999年3月、共著出版


Locations of visitors to this page
2010年2月16日リセット
世界の赤い花びら!


Click for Comiso Air Station, イタリア Forecast

今日の月はどんな月?



ラグーザ ホテル

カテゴリ

全体
自然
生活
歴史
祭り
伝統・技術
料理
菓子
変わった野菜と果物
野鳥・昆虫・動物
大学・研究
政治・社会
音の絵:写真と音楽のコラボ
シチリア他の町
イタリア他の町
ナポリの実家
一時帰国
ブログ・・・周年とゲーム
未分類

タグ

(60)
(50)
(46)
(42)
(40)
(38)
(36)
(35)
(35)
(34)
(31)
(27)
(22)
(21)
(20)
(15)
(14)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(9)
(8)
(8)
(8)
(8)
(7)
(6)
(6)
(5)
(4)
(3)
(2)
(2)

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

以前の記事

2016年 11月
2016年 10月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 02月
more...

最新のコメント

明けましておめでとうござ..
by アイシェ at 07:35
> Mchappykun..
by hyblaheraia at 06:11
牛乳と油で生クリームがで..
by Mchappykun2 at 01:30
> アイシェさん それ..
by hyblaheraia at 17:09
今人間ドックが終わったば..
by アイシェ at 11:48
> Mchappykun..
by hyblaheraia at 06:20
> 鍵コメさん は..
by hyblaheraia at 13:37
東京にいらしていたのです..
by Mchappykun2 at 01:31
> 鍵コメさま ご心配..
by hyblaheraia at 19:29
> ゆうゆうさん 素早..
by hyblaheraia at 07:18

画像一覧

ブログジャンル

海外生活
音楽

検索

記事ランキング

ライフログ











お気に入りブログ

生きる詩
gyuのバルセロナ便り ...
ルーマニアへ行こう! L...
写真でイスラーム  
エミリアからの便り
アフガニスタン/パキスタ...
イスラムアート紀行
夫婦でバードウォッチング
La Vita Tosc...
パリ近郊のカントリーライフ
トルコ~スパイシーライフ♪
now and then
Vivere in To...
シチリア時間Blog
フィレンツェ田舎生活便り2
ふりつもる線
ちょっとスペインの別荘 ...
ぐらっぱ亭の遊々素適
ヴェネツィア ときどき ...
石のコトバ
ボローニャに暮らす
フランスと日本の衣食住
イタリア・絵に描ける珠玉...
cippalippaの冒...
スペインのかけら
Berlin Bohem...
VINO! VINO! ...
::: au fil d...
sizannet
イタリア料理スローフード生活
ペルー と ワタシ と ...
しの的エッセンinドイツ
PoroとHirviのとおり道
料理サロン La cuc...
カッラーラ日記 大理石の...
イタリアの台所から
オルガニスト愛のイタリア...
Animal Skin ...
しのび足
道草ギャラリー
白と黒で
ちまもの読書日和
andante-desse
il paese - p...
やせっぽちソプラノのキッチン
坂を降りれば
A Year of Me...
お義母さんはシチリア人
Espresso!えすぷ...
シチリア時間BLOG 2
London Scene
hatanomutsum...
小鳥と船
mi piacciono...
カマクラ ときどき イタリア
やせっぽちソプラノのキッチン2

外部リンク