カテゴリ:ブログ・・・周年とゲーム( 13 )

ブログ開設4周年 -七色玉色選び-

 築100年は軽く超えている今の家は、水が届かない日もあれば、逆に大雨で天井から水漏れするし、電話回線が不通になったり、停電したり。暖房は2年前から壊れていて冬は室内の寒さで落ち込んでしまう。決して快適とは言えない住環境とシチリアの様々な問題の中で、テラスから見る空と雲、星にどれほど心を重ね、野鳥の姿に心を和まされてきたことか。わずか徒歩1分の距離だけれど、前の家では得られなかった自然と対話する生活がここにはある。
 そんな生活をかれこれ4年綴ってきたこのブログを読み返してみると、全てが新鮮で迫りくる問題にもどこか冒険感覚で臨んでいた2007年から、ブログのスタイルが定まり伝えたいことが明確になった2008年、そして時折、暗い影が差し始める2009年を経て、2010年は東京での生活が長かったこともあり、何かがぎりぎりに保たれているような感も。2011年の今年はどんなブログになっていくのだろう・・・、などと人ごとのように考えてしまいそうになるけれど、いやいや、ラグーザの日常を体一杯に幸せに吸収し、一瞬一瞬を敏感にキャッチし、ありのままをありのままに伝えていくぞ!

 今日でブログ開設4年目。前回の記事は気付いたら500回目。気持ちを改めるつもりで100回ごとに記念の記事を書いていたのに、そのお約束も忘れてしまっていた!いけませぬな。さらに去年は3周年記念のゲームを用意したのだけれど、気分が沈み過ぎていて実行できず。今年は気分一新で、参りましょう!

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ブログ開設4周年記念ゲーム 「七色玉色選び」
f0133814_050661.jpg
玉の色: 赤、黄色、ピンク、緑、水色、オレンジ、紫

 ルール:上の7色の玉の中からお好きな色を2つ選んでください。例えば「黄色とピンク」、「赤と赤」という具合に。同じ玉の色を選んでも構いません。コメント欄にペンネームと選んだ玉の色を2つ書いてください。ゲームは私が実施し、結果をブログで発表します!どなたでもご参加いただけますので、通りすがりの方もぜひどうぞ。
 さあ、七色の玉の行方やいかに・・・?!

 ゲーム参加の締め切りは、日本時間3月11日午後5時(イタリア時間3月11日午前9時)とさせていただきます。うまくいくか実は不安なのですが、まぁやってみましょう。皆様のご参加、お待ちしております!

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by hyblaheraia | 2011-03-10 20:23 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(7)

どんな音楽?

 8色の水彩絵の具を飛ばし、五線譜に描かれた玉色の楽譜。いったいどんな音楽になるのだろう。
(ブログ2周年記念のゲーム*1、参加者追加募集*2ゲーム実施*3

 縦横無尽に弾ける玉のアーチはハープの響きに。玉と五線の関係は絶対的なものではなく、イメージとしての音符に。だから楽譜を左から右に読むのではなく、色の動きと塊りと、添い合い具合に任せて下から上に、斜めに、右から左に。図形楽譜のように解釈。
 そして完成したのがこちら。

 作品名:《偶然舞い降り、飛び散るもの》
 作曲者:挑戦者15名+hyblaheraia+偶然の女神

 世界初演!



 楽譜ソフト(フィナーレ)で書き、ハープの音で再生し、PCのスピーカに直接デジカメを近づけて録音したものなので、雑音あり、音割れあり、の超アナログな仕上がり。
 ああ楽しかった!偶然性の音楽が創られるスリリングな過程も、従来の記譜法に捉われない発想の自由さも体験し、身体で理解した気分。

:::::


 ・・・でも、やはりお口直しが必要でせう。 いつも読んで下さる皆様に、心からの感謝を、ラグーザの春の草花とともに。

 ルチア・ポップが歌うモーツァルトのコンサート・アリア
 《私の感謝をお受け下さい、慈悲の人よNehmt meinen Dank, ihr holden Gonner》K.383


 
Nehmt meinen Dank, ihr holden Gonner!  私の感謝をお請け下さい、慈悲の人よ
So feurig, als mein Herz ihn spricht,  この心に燃え立つ思いを
euch laut zu sagen, konner Manner,  男ならお話することもできましょう
ich, nur ein Weib, vermag es nicht.  でも私は女なのです、それは許されません
Doch glaubt, ich werd' in meinem Leben  でも信じてください、私は命ある限り
niemals vergessen eure Huld:  御恩を決して忘れません
blieb' ich, so ware mein Bestreben,  ここにいる間はそれに値するように努めます
sie zu verdienen, doch Geduld!  でも忍耐が必要です

Von Anbeginn war stetes Wadern  遠い昔から、放浪の旅は
der Musen und der Kunstler Los:  ミューズの神と芸術家の定めでした
mir geht es so, wie allen andern,  他の方とおなじように
fort aus des Vaterlandes Schos  この父の地を去るのが
seh' ich mich von dem Schicksal leiten.  私に与えられた定めです
Doch glaubt es mir, in jedem Reich,  でも信じて下さい、どんな国に行っても
wohin ich geh' zu allen Zeiten  どこへ行こうとも、いつでもそしていつまでも
bleibt immerdar mein Herz bei euch.  いつまでも私の心はあなたのおそばです


(CDの訳詞を転載 ウームラウトが書けない・・・)
 
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 声楽を本格的に勉強しようと考えていた頃、試験で歌った思い出深いアリア。こうしてラグーザで昔の心が蘇るのもブログのお陰です。皆さま、私の「感謝をお受けください」、ね。

今日もいい一日でありますように!     
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by hyblaheraia | 2009-03-18 19:39 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(20)

Sine nomine

 草花の学名は一度では覚えられない。妙に変わっていて、長くて難しいものばかり。けれども、風で運ばれていつの間にか育ったこんな可憐な花にも、一つ一つ個性的な名前を与えているのだとしたら、何と素晴らしいことなのだろう。学問は人間にも植物にも平等なのだ。

f0133814_6521258.jpgf0133814_6524285.jpgf0133814_6531110.jpg
f0133814_654073.jpgf0133814_6543247.jpgf0133814_6551394.jpg

f0133814_6572512.jpgf0133814_6575111.jpgf0133814_72696.jpg
f0133814_71896.jpgf0133814_75862.jpgf0133814_716760.jpg
f0133814_7183980.jpgf0133814_719228.jpgf0133814_7472218.jpg
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 我が家のテラスからバルコニー、近所の崖沿いの道を歩きながら、名前の分かるものから分からないものまで、多くの草、花、木の実、苔類と出会い、とりとめもなく考えていた。
 ヴィンチェンツォ・ラグーザが持ってきた西洋の見知らぬ草花を描いた清原玉、そして画家ラグーザ玉に。名前の知らない草花のことは子供にでも誰にでも訪ね回ったという牧野富太郎、そしてオニフスベ。銀閣寺の苔の標本、そして実家の庭にはびこる「銀閣寺にとって邪魔な苔」。遅刻した学生は出席簿に名前がない、そしてSine nomine(名なし・羅)のお嬢さんと呼ばれたある授業。

 日常に埋もれるように咲く草花の名前は分からなかったけれど、日常に埋没しそうだった記憶が浮かびあがって来た。名も無きsine nomine草花に感謝。

~~~ ~~~ ~~~

 先日のゲームの優勝者YuccaRさんへのささやかな贈り物。四季折々の草花への深い愛情は、美しい写真もさることながら、丁寧に調べられた学名とともに伝わってきます。記事の中で特に、ラグーザ玉、牧野富太郎(子供の頃ファンだった)、銀閣寺の苔標本にはっとして共鳴しました(遺跡の記事も!)。
 思い出させてくださってありがとうございました。これからも素敵なブログを楽しみにしています。

道端の草花は可憐ですね。     
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by hyblaheraia | 2009-03-17 09:45 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(10)

たまたまいろいろゲーム 結果発表!

 偶然に身を委ねるゲーム、まずは参加者の確認から。

赤:chimamottoさん、organvitaさん
橙色:gabbynaさん、アイシェさん
山吹色:Ogosyuさん、Ginaさん
黄色:Eriさん、そしてYuccaRさん*
黄緑:舞い降りおばさんさん、vruocculuさん
緑:ゆうゆうさん
水色:電りくヒルズさん、ONDAさん
青:kinokoさん、ai-pitturaさん

以上15名によるゲームです。
*(当初は8人限定だったためYuccaRさんはご辞退なさったのですが、ゲームの説明不足があったため、コメントを下さった方は全員ご参加とさせていただきました。YuccaRさんのブログで黄色の教会に目が留まったので、色は黄色とさせていただきました。これも偶然によるもの。)


 さて、ゲームの方法は、
f0133814_19125525.jpg
 まずテーブルにこのようなセッティング。新聞紙を敷き、水彩絵の具、五線紙、参加者と色選択のリストを用意。そしてゲームの鍵となる謎のコードは・・・


f0133814_19253820.jpg hyblaheraia

f0133814_2015485.jpg これをドイツ音名で表わすと、
 hbaheaa
 シ♭シラシミララ

 
 この7音を好きなように、五線紙の裏に書き入れる。
 その時の気分で、偶然に選んだ場所に音符を書いて♪
 (ト音譜表という設定です)

 そして


f0133814_20203130.jpgf0133814_20205532.jpg 絵の具を溶き、五線紙を表に返しにして、赤からgo!ピシャッ、ピシャッ!!赤はお二人だから2回、色を飛ばす。

 こうして参加した方々のお名前を叫びながら、選ばれた8色を飛ばす!飛ばす!!

f0133814_20212332.jpgf0133814_20215611.jpg でもただ飛ばすのではだめ。一回必ず新聞紙でテストし、色の濃さ、水分が適当かを確認。

 偶然に色が飛ばないようではゲームにならない。偶然性そのものが目的ではなく、偶然性を利用するところにこのゲームの意義があるのだから。
 偶然がきちんと起こるようにしっかりと、ぬかりなく。

f0133814_20233165.jpgf0133814_2023555.jpg 慎重に、集中して、無事、投色終了!
 ふぅ~。

 まだ絵の具の水滴がぷるぷる潤っているから、乾くまでじっと我慢。


 みなさんが眠りに落ちている頃、私はランプの光で結果を知っていたのだけれど、あえて強い光を待ち・・・、
 今朝、太陽の光に透かしてみなさんに結果をご報告!

それは







f0133814_20252695.jpg
 ふわっと浮かび上がる色音符の連なり。

f0133814_20285039.jpg
 色が付いた五線紙を裏返しにすると、書き入れたコードの向こうに音符が透けて見えるというしかけ。
 さぁ、私の名前のコードと最も共鳴した方はどなた?


f0133814_20304654.jpgh 該当色なし
b 該当色なし
a 青2、山吹1、水色1
h 黄色1、山吹色1

f0133814_20313897.jpge 橙色1
a 黄緑1、青1
a 黄色3、水色2、黄緑1

 共鳴得点: 赤0、緑0、橙色1、黄緑2、山吹2、青3、水色3、黄色4
 ということで、黄色が優勝!

~~~  ~~~  ~~~

 Eriさん、YuccaRさん、おめでとうございます!!2009年3月11日の午後、私と最も響き合ったお二人です!偶然選ばれた黄色も、絵の具の飛び方も、偶然ブログをご覧になった時に9人目だったことも、思いがけず追加募集をすることになった経緯も、全て私たちの知らない偶然のハプニングの一コマ。
 様々な偶然の知らぬ間の重なり合いで、こうして日々、いろいろなことが起きているのでしょう。外れてしまった方、残念でしたが、皆さまのご参加でとても楽しくゲームができました。楽譜もこんなにきれい!盛り上げてくださり、ありがとうございました。
 EriさんとYuccaRさんには、ブログ上でささやかな贈り物をさせていただきたいと思います。


 偶然このブログに舞い降り、めぐり会えた世界中の皆さま。ラグーザ生活をいつも見守って下さりありがとうございます。そして楽しいコメントや応援のお言葉に心から感謝しています。

これからもよろしくお願いいたします!     
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by hyblaheraia | 2009-03-12 22:19 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(26)

緊急追加

時間になりましたのでゲーム参加を閉め切りました。
結果発表までしばしお待ちください。ウシシ



 昨夜、ベッドに入ってから気付いた重大な間違い。ブログ3周年ではなく、2周年・・・!!何度数えても、1年、2年・・・、3年?・・・、1、2・・・、3?・・・、zzz...zzz...
 数えながら眠ってしまいました。相変わらずのドジぶり。
 朝、パソコンを立ち上げて訂正しようと思ったら、たまたまいろいろゲームの白熱ぶりにびっくり!既に予定の8名を超えておりました。
 ところが、ゲームの説明が不十分だったため、参加して下さった方々の間に混乱が見られるようでした。

 そ・こ・で・・・

f0133814_19535365.jpg
 訂正とお詫びを兼ねて、たまたまいろいろゲーム、参加者緊急追加受付
 各色、2名ずつエントリーで総勢16名以内によるゲームといたします。よって、既に2名エントリーされた赤、黄緑は受付終了

 さらに、記念日の3月11日に起きる偶然をキャッチしたいので、
日本時間の深夜1時/イタリア時間の午後5時で受付終了
とします。
 ゲームの実施と結果発表に少々手間がかかるので。

 第一回目に偶然漏れてしまった方も、偶然に追加受付を知った方も、全ては偶然のいたずらによるもの。たまたま起きることがいろいろあったらいいですね。

偶然よ、待っていたまえ~!     
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by hyblaheraia | 2009-03-11 19:38 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(10)

偶々色々(たまたまいろいろ)

 検索ワードが偶然、記事内容とヒットしてしまったかもしれない。会社の昼休みのネット中にお気に入りブログのリンクで偶然知ったかもしれない。イタリア旅行の下調べをしていて偶然見つけたかもしれない。それでも、あまり心に引っかからないテーマだったら、通り過ぎたかもしれない。さらに言えば、その日パソコンが壊れていたら、忙し過ぎてネットする時間がなかったら、旅行の計画が流れてしまっていたら。
 小さな偶然のいくつもの積み重ねで、このブログに舞い降りた方々、そして偶然という名の女神に、この記事を捧げよう。

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 ブログ開設3周年 2周年記念
 素晴らしい偶然に感謝し、偶然をさらに楽しみましょう!
 
 ということで、偶々色々(たまたま・いろいろ)ゲームです。
 上の8色の玉から一つを選んでください。左から順に:
赤、橙色、山吹色、黄色、黄緑、緑、水色、青、です。お間違えのないよう。
 
 ゲーム内容:8色の玉が全て選ばれたところで、私がゲームを実行し、その様子を次の記事でアップします。ゲームにはあらかじめ用意された謎のコードが含まれており、そのコードに最も調和した方が優勝です。
 優勝された方には、ささやかな贈り物を考えていますが、それも偶然に任せて決めたいと思います。

 ゲームの性格上、先着8名様に限定です。ではみなさん、偶然に身を委ねてみましょう~。


何が起こるのでしょう・・・。     



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by hyblaheraia | 2009-03-11 09:44 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(23)

インターネットに感謝

 10年前、楽譜史料の入手に苦労したことは今でも忘れない。海外とのやり取りは全て手紙。17世紀の史料なのでコピーなど言語道断、マイクロフィルムを注文する。それが届くのをひたすら待ち、大学のリーダー(機械)に通して見て、プリントする。何百コマもプリントすると、目が回って来て、目をつぶっても音符が飛んでいた。
 結局、請求したものが全部入っていなかったり、判読困難だったりして、もはや現地に行って直接楽譜をみるしか方法がなかった。

 そんな苦労を思い出し、インターネットの進化に目を丸くした今年の夏。古い手稿譜(手描きの楽譜)を画像化したデータを無料でダウンロードできるサービス、INTERNET Culturaleを大いに活用した。欲しい史料がゴロゴロ。昔、苦労してモデナまで行って見た史料もここにあった。


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 カヴァッリ作曲 オペラ《ディドーネ》より 第1幕第4場 カッサンドラのアリア

 このオペラ・アリアについて調べていた時、ラグーザじゃ楽譜が手に入らないから帰国するか、と考えていたのだけれど、17世紀のオリジナル楽譜がサラサラサラッとダウンロードできて、まぁ!
 東京にいれば大学の図書館で現代譜をコピーしていただろうけれど、この方が音楽の元の姿にずっと近くにいるような気がする。

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 モンテヴェルディ作曲 オペラ《ポッペーアの戴冠》より 第1幕第9場 ネロとセネカの対話

 ヴェネツィアのマルチャーナ図書館では、もはや世界有数の学者しか触れられない貴重史料も、こうしてダウンロードできる。
 史料の保存と学問の普及に偉大な貢献をしたデジタル技術に、万歳!!


f0133814_1843436.jpg そしてインターネットというのは、どこにいてもできる優れものだ。
 ナポリの実家でも、こうして必要な楽譜を見ながら、原稿の手直しができる。

 どこにいてもできるから、サボれないという弊害もまたありだけど。

 とにもかくにも、インターネットによってこんなにも速く、経済的に、場所も選ばず、皆に公平に貴重史料が提供されるようになるとは、10年前は考えもしなかった。
 どこにいても勉強はできる。史料も、音源もインターネットを最大限に活用し、限られた環境で想像力と好奇心を失わず、カンタータの研究を続けて行こう。
 そういう思いを新たにしたこの夏だった。


ブログ300回を記念して、研究の近況?というか現状を。ことある度に自分を振り返る良い機会となっています。これからも音楽学とラグーザの取り合わせブログをよろしくお願いいたします。

インターネットは偉大ですね~。     
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by hyblaheraia | 2008-12-10 21:20 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(19)

これは何でしょう

 晴れの日は午後2時頃が楽しみで楽しみで。
 その訳をご披露したいところだけれど、今日は時間がないので、ほんの少しだけ。
 はやる気持ちを抑えられず、クイズです!

f0133814_8221985.jpg 写真右下の物体、これはなんでしょう?

 何度見ても笑ってしまうこの模様。

 想像力溢れる、楽しい回答をお待ちしてます。


なんでしょう~~。     
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by hyblaheraia | 2008-11-10 08:47 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(14)

今度こそ!

 ブログ1周年記念で行ったぐるぐるカラーくじくじ引きの様子 と 当選結果)。
 応募して下さった方々に心ばかりのプレゼントをお送りしたものの、郵便事情の世界格差で到着日がまちまち。しかもトルコのyokocan21さんには届かず・・・。今だに届かず・・・。
 全員にプレゼント、であるのら、全員に届くまで送らねば!
f0133814_1932884.jpg

 ということで、先日トルコ宛てに再度郵送。今回はしっかり、国際書留で。5月20日にラグーザを出て、21日にミラノからトルコに向けて飛び立っているものの、その後の行方はデータになく・・・。
 中身は、モディカのチョコレートの唐辛子味。トルコの郵便局の方々、郵便物検査と称して試食しないでくださいませ!


f0133814_1981597.jpg さて、このぐるぐるカラーくじにご当選のお二人が、ブログに書いてくださったので遅まきながらご紹介。

 本当は全員に封筒が到着してからこの記事を書くつもりだったのだけれど、トルコになかなか到着しないので、しびれを切らせて今ここに。


 パリのminimauさんはモディカのチョコレートにご当選でバニラ味をご希望。このチョコレートでぜひお菓子を!とお願いしたところ、こんなにも美しいドルチェを2度も作ってくださいました。
まずは封筒が届いたとき
お菓子第1弾 
お菓子第2弾
 プロ並みのお菓子と心のこもったお料理の数々、そして素敵なパリ生活が美しい写真とともに紹介されています。8年前にラグーザにいらしたことがあると伺った時は、本当にびっくり!これからも素敵なブログ、楽しみにしています! 

 また、ラグーザの地図にご当選のitatravelさんは旅の達人で大変な美食家。我々がここに来る以前に既にラグーザにもいらしています。新しいブログでもラグーザの地図についての記事をアップしてくださいました。
 地中海の古代遺跡を巡り、各地の美味しいものを豊富な写真とともにご紹介するブログは、いつ訪れても新たな刺激で一杯!これからもいろいろ教えてください!

 さてさて、暑さで溶ける前にチョコレートは無事、トルコに届くのでしょうか。

チョコよ届け・・・!。


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by hyblaheraia | 2008-05-24 19:29 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(18)

ラグーザと音楽学 -ブログ200回記念-

ブログ200回を記念して

 17~18世紀イタリアのカンタータを研究する音楽学者という隠れた肩書を持ちつつ、ここラグーザの大学では日本語と日本文化を教えている。二足の草鞋を履く今の生活は私に新たな知見と視野を与えてくれて、何とも心地良く楽しい!そしてこのブログを通じて、そんなラグーザ生活を綴り、皆さまと対話できることに限りない悦びを感じている。
 今日は自己紹介を兼ねて、私が普段どんな地味な研究をしているかをお伝えしてみようと思う。

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 フィレンツェ国立古文書館所蔵、17世紀イタリアの聖職者・作曲家アントーニオ・チェスティ(Antonio Cesti, 1623-1669)の手紙(1656年)。

 生まれて初めてチェスティの自筆史料を手にした日のことは忘れられない。17世紀のおびただしい手紙の迫力とカビ臭さに負けそうになりながら、良く知るあの署名を見つけた時の感動・・・。彼の筆致を見つめながら対話する時間、それが永遠であれば。ああ、チェスティ。


f0133814_9134458.jpgf0133814_9135861.jpg
 その後向かったピサ国立古文書館では、1649年代のチェスティの書簡内容と紙の透かしを調査。左は手紙の束、右は昔の封筒。紙を三つ折りにして蝋で封をしたもの。

f0133814_7463673.jpgf0133814_7465830.jpgf0133814_7471568.jpg 当時の紙には、紙を作った会社の透かし模様がほぼ必ず入っている。
 重要史料なのでトレーシングペーパーでの写しは認められず、手紙を窓の光に透かして見て、模様をスケッチしてきた。
f0133814_7493566.jpgf0133814_7495326.jpgf0133814_750131.jpg 獅子、羊、鷲、羽付き獣などの意味深なお絵描。
 母が見た瞬間、何これ?!と言ったのがおかしかった。透かし模様は作品の年代特定の重要な鍵を握っているノデス!


f0133814_919019.jpgf0133814_9324063.jpg
 1665年3月11日、インスブルックにてInspruck 11 Marzo 1665
 殿下にDi V.S.Sereni:ma
 慎ましく忠実な僕 アントーニオ・チェスティDevotiss:mo et obb(ligatissimo) servo. Antonio Cesti
 と署名されている手紙。インスブルックが、インスルックと書かれていたのが笑える。これをコピーして学会発表や試験の時のお守りにした。

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(ヴァチカン図書館所蔵、チェスティのカンタータ《その夜は静まり返りEra la notte e muto》)

 17世紀に書かれたチェスティのカンタータの手稿譜(手書きの楽譜)。こういう楽譜を求めて、定期的にイタリア各地の図書館を巡る生活を8年ぐらいしてきた。
 これは清書譜なので問題ないけれど、インク染みや虫食いで読譜困難なものも中にはある。さらに歌詞もやっかい。昔の書き方に慣れるには数年かかったものの、筆跡観察大好き人間!いくら見ていても飽きない。

f0133814_92944100.jpg
(モデナ、エステ家図書館所蔵、チェスティのカンタータ《あの高い塔の上から-皇帝ネロ-Sopra un'eccelsa torre -Il Nerone-》)

 チェスティの自筆譜発見か!と、この手稿譜を見るたび密かに燃えたものだ。写譜していたなら起きないであろうミスが多々あるけれど、これだけでは特定できない。
 このエステ家図書館で生涯初の手稿譜調査をした。目の前に置かれた楽譜を開く前に、思わず匂いを嗅いだのは動物的反応だったな、と思い出す。


f0133814_11431022.jpg 音楽学と全く関係のないラグーザに来て、初めは随分途方に暮れたけれど、シチリアの歴史と文化に共感できるのも、これまでの研究があったからだと思う。

 常識に縛られず可能性を試し、先の見えない作業も地道に忍耐強く進めていくこと。その途中で迷いがあっても、自分を信じてとにかく進み続けること。無駄なような作業にも、実は大事なプロセスがあること。
 そんなことをチェスティとの12年の付き合いから学んだ。
 そして今もまだ、彼と同時代人の音楽から多くを教えられている。

 ブログ200回記念。今更ながら自己紹介を綴ってみました。ラグーザと音楽学という不思議な取り合わせで、これからも楽しくブログを続けていきたいと思います!


写真と音楽のコラボ、番外編:
 マグダレーナ・コジェナーが歌うJ.S.バッハのカンタータBWV30《来たれ、汝ら、責め苛まれし罪人ら》より第5曲、「喜べ、贖われし群れよ」。筆写譜に着いたインクのシミからヒントを得た楽しい想像の物語。そのストーリーは・・・?
 音楽学は音楽の考古学のようなもので、作曲家の活動や作品を様々な方法で謎解きするものだと私は思う。筆跡研究、史料研究の素晴らしさをバッハから学び、今の私があることを忘れず頑張ろう!

これからもどうぞよろしく・・・!。
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by hyblaheraia | 2008-05-03 12:01 | ブログ・・・周年とゲーム | Comments(24)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


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16/11/2016


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2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



1999年3月、共著出版


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