カテゴリ:一時帰国( 8 )

寝てばかりいた2015年夏

f0133814_01485811.jpg
 7月半ばにラグーザを出発、ナポリに10日ほど滞在してルカの家族親戚と会い、その後東京へ。今年は行きも帰りも3人一緒の旅で、しかも1か月半東京滞在という非常に心高鳴る夏休みの予定だったのだけれど、東京に到着して間もなくリディアが手足口病に感染!日本全国で大流行とのことを出発前から友人に聞いてはいたものの、いきなりもらってしまうとは。シチリアの山奥から来て、大都会東京の空気に当たったか…。などと言っていたら、その数日後にルカも感染、そしてさらに私も感染。軽い症状で済んだリディアとは反対に、我々は歩けないほど重症化。

 こうして8月は病に伏し、友達にも会えず、姉弟親戚とも会えず、予定は全てキャンセル。さらに丁度その頃近づいていた2つの大型台風のために、両親の金婚式および父の80歳の誕生日という大事な節目を祝う沖縄家族旅行もキャンセル。コバルトブルーの海への夢ははたと消え、プレゼントに用意していた両親の結婚年のワイン(1965年製のバローロ)が一人だけ沖縄に行ってしまったという笑えるハプニングも。台風を越えて無事にワインが戻って来るのを待ち、我々の出発前に家族全員で味わった。バルサミコになっていたらどうする?!と購入を検討していた時から姉弟で騒いでいたのだけれど、まあまあ飲めるお味で良かった。

 実家で寝てばかりいた2015年の夏休み。私がのんびり、ふにゃふにゃしている間にリディアはいろいろなことを吸収したよう。出発前より精神的に逞しく(自我が強く?!)なり、日本語が劇的に上達、オムツもほぼ取れ、ドラえもんとみつばちハッチからたくさんのことを学んだみたい。

 さあ、来週からリディアは念願の幼稚園に!我々にとっても新しいラグーザ生活になりそう。3人とも、何となくソワソワしております。


[PR]
by hyblaheraia | 2015-09-11 01:05 | 一時帰国 | Comments(6)

お帰り、ダニー!

 もう10年以上前からだろうか。東京の実家の玄関先に、茶色の大きな蛙が姿を現すようになったのは。

f0133814_16243796.jpg

 名前はダニー。正しくは、蛙野ダニエル(かえるの・だにえる)

 外出先から帰って来ると、玄関前に鎮座していて、お帰り、とでも言わんばかりに迎えてくれる。
「あ、ダニー、ただいま。」
 そう言って家に入ってから、何となく気になってもう一度ドアを開けてみると、植木の暗闇に向かってゴソゴソと進む丸い背中が見えた。家族の帰宅を見届けた、優しく哀愁ある背中だった。

 最近、ダニーは来ないの?と聞いてから数日後、遂に現われた君。ルカとの対面も果たした君。
 これから毎晩、家族のお帰りと見届けの役目が待っている。

 君は何代目ダニーですか?

[PR]
by hyblaheraia | 2010-10-25 21:19 | 一時帰国 | Comments(6)

3日間の大移動

f0133814_1038225.jpg
 サン・ジョヴァンニ祭りの翌日、午後5時に出発しカターニア空港へ。夏を終えようとしているシチリアの大地には、ほっとさせる何かがある。強烈な白い矢に打たれ、じっと暑さに耐え、人を寄せ付けないあの厳しさはもう感じられない。
 戻って来る頃には、潤いを含んだ深い落ち着きを見せてくれるだろう。


f0133814_10443083.jpg
 ローマで一泊して翌朝、ヘルシンキへ。空から見る畑の緻密なパッチワークは、もしかするとこの国の気質を表しているのだろうか。シチリアの畑は土地の隆起任せで自由奔放だから。

f0133814_10444374.jpg
 我が人生における最北地着陸記録。ヘルシンキ、ヴァンター空港はVantaaとaが二つ綴られるのがおもしろい。機内のアナウンスも、カラハラハラハラ、クラハリカラハラ、ハラッポリハラハラ、アアー。ハラハラ言いながら最後にアアーというのが楽しくて、今我々の間でちょっとした流行に。

f0133814_141995.jpg
 フィンランドの空は青かった。ラグーザと同じくらい青く、雲が生き生きとして、良い空だったな。
 機内食に玉ねぎがふんだんに使われていて、玉ねぎ精神アレルギーのルカはかなり辛そうだったけれど、フィンランド・ビールOLVIは美味しく、ハラハラ語とともにハラハラしつつ無事日本到着。

f0133814_10363523.jpg
 6年ぶりに再会した実家の庭のサルスベリは最後に見た時よりも随分ふくよかになったような・・・。サルスベリも同じ思いで私を見下ろしていたりして。(到着した日はもっと咲いていたのに、大分散ってしまいました)
 さぁ、日本でいろいろ頑張ろう!日本の友人たちよ、お手柔らかにお願いします。


追伸:ラグーザを出てローマ、ヘルシンキ経由で自宅に着くまで3日。こんな長い旅はもうしたくない。でもまだ復路が待っている。ハラハラ気が重いなぁ、アアー。

[PR]
by hyblaheraia | 2010-09-08 12:31 | 一時帰国 | Comments(10)

家族10人でクリスマス

 日本では普通、クリスマスは恋人や友人と過ごすものだが、我が家では昔から家族全員でと決まっている。正月の朝ももちろん、全員でお雑煮とお節料理を食べなければ出かけてはならなかった。
 昔は土日もファミリータイズの日として家にいることが原則だった。特に何をするわけでもないけれど、午前中は家族で庭の草むしりなどをし、昼と夜には全員で食事をし、ただ家族がウロウロ、ワサワサ家にいなければいけない週末だった。
 大学時代、それが変っていると友人に言われるまでそんなに意識したことはなかった。今思えば大事な時間だった気がする。
f0133814_2357279.jpgf0133814_23582314.jpg
 今年は我々が結婚して初めて家族全員が揃うクリスマス。母の気の入れ方もいつもと違い、この通り。バルタン星人のような青い電飾が嬉しそうにグランドピアノのコーナーに張り付き、光ファイバーのクリスマス・ツリーとともにギラギラと。外から見えるように派手に!が今年の母のテーマなのだそうだ。派手すぎじゃない?
 クリスマス・プレゼントも日に日に増えていった。家族の人数分よりずっと多い!

f0133814_23585920.jpg 両親、姉夫婦、弟カップル、二人の祖母(90歳と92歳)、そして我々の総勢10名のテーブルセッティングは大変。誰がどこに座るかでいろいろもめたり、グラスが端数だったり。
 テーブルクロスは私の希望で、汚れるのが分かっていて白にした。家族全員が揃うこのテーブルを晴れやかにしたかったからだが、やはりドロドロに・・・。

f0133814_001137.jpg 我が家のクリスマスには必ずローストビーフが登場する。これは5kgの松坂牛の塊。1週間前から部位と量を細かく指定して予約する。当日は1時までに引き取りに行き、食する3時間前に周りに塩を揉み込み、紐を巻きつけ、オーブンに入れて弱火でじっくり焼く。

f0133814_004276.jpgf0133814_012565.jpg
 家族全員が揃ったら、いよいよシャンパンの用意。泡(あぶく)系が殊の外好きな我が家では、これが3本は必要。冷蔵庫にもまだ2本控えているので安心して飲む。
 ラグーザから持ってきたワイン、ウッティ・マユーリ(Utti)Majuriもデキャンタして、ローストビーフに備える。
f0133814_023728.jpg アンティパストはサーモン、生ハム、ラグーザで作った自家製オリーヴなど。食べながらもプリモの準備などで立ったり座ったり。
 サーモンに添えたケッパーcapperiもラグーザ製。塩漬けのもので、半日くらい水に戻して料理に使う。

f0133814_033080.jpgf0133814_035981.jpg
 ポルチーニのリゾットを食べた後、いよいよローストビーフ。オーブンから出して30分ほど休ませてから切る。そうでないと熱過ぎてきれいに切れない。
 このローストビーフ切り係りは大役。薄く均等に切るのは意外と難しいのだ。今年はルカが担当し、拍手喝采の中見事に10枚切り分けた。ブラーヴォ!
f0133814_055477.jpg 次々とシチリア・ワインが空き、何をどんな順番で飲んだのかほとんど覚えていないがとにかく楽しく、美味しかった。
 食事が一通り済んで、大プレゼント交換会が催され大いに盛り上がり、コーヒーとチョコレートへ。姉が持ってきたこのチョコレート、東京では有名なのだそう。フランスものだったと思うが、名前は忘れてしまった。上質のチョコレートで、箱も美しく、たくさん食べたらもったいない気がしてしまった。

f0133814_0630100.jpg 食器を片づけて一息ついたらなんだかまた泡系が飲みたくなってしまた。
 弟の彼女が持ってきてくれたこの一本を空け、フルーツとともにスルスルッと。ボトルにはこのシャンパン会社のどなたかかのサインと我々の名前が入っていた。ステキなプレゼント、ありがとう!!
 グラスは前に母と旅行した時にムラーノ島で買ったもの。花のようなフォルムと薄い金色が二人とも気に入っている。ほろ酔いの父が既に二脚割ってしまったが、そんなことも予想して10脚買ってあったのでヤレヤレ。

 何はともあれ、こうして2007年のクリスマスは日本の家族と和気あいあいと過ごした。
 クリスマスは家族全員で。この決まり、やっぱりいいな。

人気blogランキングに参加中 ボン・ナターレ・・・!。
[PR]
by hyblaheraia | 2008-01-01 01:50 | 一時帰国 | Comments(2)

心に映るもの

 心が違うとこうも違って見えるものだろうか。大学入学を祝って祖母が歌舞伎座に連れて行ってくれたのは16年前のこと。これから音楽を専門に勉強するのだから日本と西洋の文化の違いを知っておいて欲しい、という粋な誘いにより、一等席で《義経千本桜》などを鑑賞した。

f0133814_1412893.jpg しかしあの時は、実は少々退屈していた。台詞に肯きながら目を輝かす祖母の横で、昼食休憩の時間を今か今かと待ちながら。
 それがどうだろう。自らの意思で赴いた今回は、歌舞伎の世界に徹頭徹尾興奮し、拍手喝采ととともに思わず黄色い声が出そうになった。
 歌舞伎はまさにエンターテインメント、大衆芸能、ただ感情のままに素直に楽しんで良いものなのだろう。艶やかな舞台と軽やかな動きに魅了され、心臓を突くような音響効果にハラハラさせられた。
 張りつめた空気の中で幽玄の世界が開かれる能とは対極にある世界だった。

f0133814_1421111.jpg 今回は一幕見《紅葉狩》を鑑賞した。年末とあって、一幕見の入口には長蛇の列。呑気にチケット発売15分前に行ったら、立ち見になってしまった。
 それでも4階は舞台までそう遠くはない。花道が見えないのが残念だったが、オーチャード・ホールの最上階でオペラを観るよりずっと近い。お弁当の匂いが強烈に立ち込めているのも、なんだか親しみが感じられる。
 隣の年配女性とおしゃべりしたり、上演中度々オペラグラスを貸していただいたり、一人で出かけたのに想像以上にエキサイトし、立ち見席を後にする時、ああ楽しかった!と思わず歓声を漏らした。

f0133814_1433222.jpgf0133814_145094.jpg
 遊園地で遊んだ子供のように興奮して帰宅すると、北海道の友人から新鮮なホタテウニタラコが届いていた。このウニ船が3艘、さらにこの巨大ホタテ5つ入りの皿が5皿!、天然のタラコがどっさり。ホタテもウニもタラコもラグーザにはない。久し振りに見るその姿に心底見とれ、写真を撮っていたら父に、何しているんだ!遊んでないで早く!と怒られた。まぁまぁ、いいじゃないか、これも美味しく食する行動の一つ。
f0133814_1501570.jpg 焙り用にホタテの貝も入っていて、日本酒を注いで焙った。
 日本酒とホタテのエキスがぐつぐつと煮え、潮の香りが漂う。ぷりぷりの食感に透き通った海の味。ああ、こんな味をラグーザ人にも教えてあげたい。
 キースト・エ・ブオーノ!Chisto e' buono!(これは美味しい!)と言うに違いない。

f0133814_1515194.jpg 取れたて新鮮なので刺身ももちろん。貝好きの私にこの生ホタテと紐はたまらなかった。海の優しい味と貝のとろけるような甘さ、コリコリ感。肝は再び日本酒を注いで焙るとムチムチに。
 ルカも魚介好き、このホタテにはうなる。90歳と92歳の祖母たちもニコニコ。母も弟も絶賛。そして焙りから刺身の下ろしまで誰よりも興奮した父。
 食べ終わると親指も高速スピードで回っていた。

 歌舞伎に興奮し、海の幸を堪能し、今日一日の出来事の余韻に浸りつつ思った。曇った鏡に何も映らないように、心も磨いておかなければ、様々なものが心に留まることはないのだろう。歌舞伎の面白さが心に映るのに16年かかってしまったが、それでも通り過ぎた美を拾ってきたような気がして嬉しかった。
 だから、ラグーザの学生たちに今は伝わらないことがあってもいいだろう。彼らの心の鏡の準備ができたら、きっと振り返る時が来るはずだから。ラグーザの自然とともに、それまで何年でも静かに待っていたい。そしていつか、日本文化を通して互いの心を映し合いたい。

人気blogランキングに参加中 心を磨いて磨いて・・・!。
[PR]
by hyblaheraia | 2007-12-31 07:50 | 一時帰国 | Comments(0)

魂の対話 -能舞台の神秘-

 初めて能に触れた17年前、舞台で繰り広げられる抽象世界から、得体の知れない魂の威力を感じた。その記憶が生々しく蘇り、あの時以上に震撼した。
 ここに再び戻って来たことが嬉しく思えた。時間はかかったが、気付かずに通り過ぎるより良いだろう。「ないよりは遅い方がまし Meglio tardi che mai.」イタリアではそういう言い方がある。

f0133814_22444151.jpg 観世能楽堂は大いに変わっていた。ロビーには人がごった返し、能楽専門書店と土産物店が開かれていた。弁当を広げながら狂言を見る習慣はなくなり、何より立ち見が出るほどの盛況ぶりに心底驚いた。そして嬉しかった。
 年齢層はもちろん高め(50代以上?)で、全体で4時間かかる公演中に居眠りするご老人も見受けられたが、それも微笑ましい光景だ。
 そしてこの熟年層の熱気に負けず、若者も増えている。やはり野村萬斉等の功績や、能楽の世界がよりオープンになり、初心者向けのサイトや本が充実し始めたことと関係があるのだろう。
 太郎冠者:いやはや、良いことじゃ、良いことじゃ。
 Hybla冠者:なかなか(その通り)。

f0133814_2245927.jpgf0133814_22445365.jpg
梅若研能会 12月公演
 能 松風(まつかぜ)
 狂言 地蔵舞(じぞうまい)
 能 山姥(やまんば)
 帰国中に名作の組み合わせに出会える幸運。下勉強をして行ったので、『松風』の叙情的な場面を自由に感じることができた。
 大鼓方と小鼓方の裏返る声が浜辺のうねる風ならば、能管の厳しい響きは姉妹の霊の叫びだろうか。面の奥から発せられる籠もった声は、地唄の生の声と対照され、現世と黄泉の国との隔たりを感じさせる。面に松風と村雨(むらさめ)姉妹の性格の違いが見え、思わず息を呑む。在原行平(ありわらのゆきひら)の形見である烏帽子(えぼし)と長絹(ちょうけん)を手にした松風の、何かを見据えるあの覚悟の目。高度に抽象化された世界でのあらゆる所作とその意味を追う。
 心を無にして舞台に預けたら、受け止めきれないほどの魂の迸り(ほとばしり)が返ってきた。「信じて飛べ」中沢新一の言葉はこういうことだったのだろうか。宗教でなくても、信じて飛ぶのは能もオペラも同じだ。

f0133814_22452091.jpgf0133814_22453248.jpg
 『松風』で想像以上の衝撃を受けたので、休憩時間にロビーの書店で『山姥』の謡本縮刷版(B7)を買った。これを見ながら今度はより言葉に集中した。台詞の繰り返しと強弱、よどみない流れと溜めの部分、子音のぶつけ方などが手に取るように理解できる。
 隣の女性は、紙が茶色く焼けて端が折れ、使い込まれた謡本を時折見ていた。他にも謡本持参の観客が多数いた。オペラの字幕のようなものかな。

 こうして短い帰国中に、忘れていた美に立ち返り、心に深い栄養を与えている。今は無心でその美に触れようとしているから、舞台から凄まじいエネルギーを与えられる。年を深めた将来は、舞台の出来事に人生経験を重ねて、より柔軟に対話できるようになるだろうか。
 そんな魂の対話の神秘を、ラグーザで日本語を学ぶ生徒たちに伝えたい。まだ遅くはないはずだ。

人気blogランキングに参加中 そりゃそりゃ・・・!。
[PR]
by hyblaheraia | 2007-12-17 01:50 | 一時帰国 | Comments(6)

通り過ぎた美

 こんなにきれいだっただろうか。実家近くの何気ない景色に思う。公園の木々は天高く伸び、紅葉の茂みは風にさらさらと音を立て光を反射する。時折、雀や椋鳥(ムクドリ)が楽しげに戯れる姿が見え、烏の切なげな声が遠くに聞こえる。空は思いの外青く、個性的な雲が自己主張している。
 なかなかではないか。東京都心にも心和ませる風景がまだまだある。
f0133814_16104342.jpgf0133814_1611281.jpg

f0133814_16113887.jpg 久しぶりに見る赤い木々に懐かしさが込み上げてきた。いいですな、紅葉。ラグーザの木は紅葉しない。黄葉が精一杯だ。

 どこから写真を撮っても電線が入ってしまうのがやはり東京。この不思議な雲が撮りたかった。
 宇宙人用のチューブかな。シチリアの宇宙人が追いかけてきたのかもしれない?!あそこを通って帰れるかな。

f0133814_1612115.jpgf0133814_16131438.jpg
 さて、美しい秋の東京で、我々は家に籠もって勉強中。先日はパニック的な忙しさで、ランチに天丼の出前まで頼んでしまった(家族は外出中だったので)。その夜は二人で徹夜。こんな猛烈生活、いつまで続くのか・・・。
 お!こんな所に指Tが!あのシチリア宇宙人がチューブからやってきたのだ、きっと!お~い指T、ご飯粒つけてどこ行くの~?

f0133814_18162225.jpgf0133814_183573.jpg
 今回私は能、狂言、歌舞伎に関する勉強をしている。ずっと欲しかった能楽の謡本も買った。これは観世流《紅葉狩》。他にも金剛流、宝生流の謡本もあり、お稽古用にカセットテープと教本のセットも存在することを知った。こうして日本伝統文化が一般に普及し、愛されることは喜ばしいことだ。
 在学時代にもっと勉強しておけば良かったと深く後悔。でも今からでも遅くない!

f0133814_16142463.jpg 夕方になるとヂヂヂヂヂヂ!ヂュリヂュリヂュリ!とムクドリ一家が大騒ぎする。5人家族だったのか。
 今年の春、近所の軒下には雛の巣があった。こんなに大きくなったのだな。親鳥が仲睦まじく朝から晩まで空を飛び回り、餌を与える姿を思い出す。

 東京にいた時は常に何かに追われ、季節の彩りの真横を過通りしていた気がする。
 ここには木も雲も鳥も常にあったのだ。ラグーザに暮らして、ようやくそれに気付く心のアンテナを得た気がする。そして日本を離れて、伝統芸能に奥義に触れたくなった。
 通り過ぎてしまった美を探して、逆戻りするのはなんだか心地良い。

人気blogランキングに参加中 よぉ~ポン(鼓のつもり)・・・!。
[PR]
by hyblaheraia | 2007-12-16 00:20 | 一時帰国 | Comments(4)

ラグーザから日本へ

 良く考えてみたら、結婚してから初めて日本の家族全員でクリスマスを過ごすことになる。そしてルカと一緒に帰国するのも今回が初めてだ。研究調査のため秋になると、2週間おきに日本とイタリアを往復した悪夢の期間も数年あった。その間は日本にいても家族と落ち着いた時間を過ごすことなどできず、ただ慌しく家中の本やら資料を撒き散らして飛行機に乗り込んだ。飛ぶ鳥後を大いに濁して。

f0133814_17404516.jpg 結局、今回も我々の研究が目的で日本に行くのだけれど、それでも二人で出発となると気分も違う。
 ネットで航空券を買った際、ルカは機内食を特別食にした。魚ベースbase di pesceという項目があり、魚介好きナポリ男は大喜びでこれを選んでいた。ならば私もと卵なし料理を選ぼうとしたが(卵嫌い)、そうするとベジタリアン料理しか選択がなく、いつも機内食が足りなくてイライラする私には、やはり肉が必要と断念。今回もアランチーニ持参で乗り込む予定。
 そんなこんなで我々が帰るととなると、日本の豪飲豪食家族から次々と指令が入る。スーツケースの8割はラグーザの食べ物が占め、クリスマスシーズンだけにパネットーネの希望まで入る。あのバケツほどの大きさの箱がスーツケースを占拠。そして手荷物にはデキャンタ。理想的な大きさとフォルムなのだそうで、前回ここに来た時に持ち帰れなかった姉からの購入指令。ルカは絶句していた。

f0133814_1741292.jpg 何はともあれ、ご希望の品々は全て揃い胸を撫で下ろす。世界中の子供たちの願いを叶えるサンタクロースは毎年、こんな苦労をしているのかな。
 ラグーザから日本に行くサンタラグロースは、揃える論文やら資料やらで、出発前に既に疲労の極地。これだけのプレゼントをバス停まで徒歩30分、運べるだろうか。ヨロヨロ・・・。
 無理と判断し、カターニア空港までタクシーを頼んでしまった。いつものジョヴァンニ氏に。

 ハイテクノロジーの日本で、人々のスピードについて行かれるか心配だが、昼寝の時間を返上してでも歌舞伎を観に行くつもりだ。
 日本の皆さん、どうかお手柔らかにお願いシマス。

人気blogランキングに参加中 5時間後に出発・・・!。
[PR]
by hyblaheraia | 2007-12-07 18:19 | 一時帰国 | Comments(4)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


by hyblaheraia

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

掲示板

最近は・・・
早寝早起きして新しいことに挑戦中!
16/11/2016


迷惑コメント対策で承認制にしております。
::::: ::::: :::::

自己紹介に代えて


ご連絡等はコメント欄にお願いいたします

::::: ::::: :::::


2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



1999年3月、共著出版


Locations of visitors to this page
2010年2月16日リセット
世界の赤い花びら!


Click for Comiso Air Station, イタリア Forecast

今日の月はどんな月?



ラグーザ ホテル

カテゴリ

全体
自然
生活
歴史
祭り
伝統・技術
料理
菓子
変わった野菜と果物
野鳥・昆虫・動物
大学・研究
政治・社会
音の絵:写真と音楽のコラボ
シチリア他の町
イタリア他の町
ナポリの実家
一時帰国
ブログ・・・周年とゲーム
未分類

タグ

(60)
(50)
(46)
(42)
(40)
(38)
(36)
(35)
(35)
(34)
(31)
(27)
(22)
(21)
(20)
(15)
(14)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(9)
(8)
(8)
(8)
(8)
(7)
(6)
(6)
(5)
(4)
(3)
(2)
(2)

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

以前の記事

2016年 11月
2016年 10月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 02月
more...

最新のコメント

明けましておめでとうござ..
by アイシェ at 07:35
> Mchappykun..
by hyblaheraia at 06:11
牛乳と油で生クリームがで..
by Mchappykun2 at 01:30
> アイシェさん それ..
by hyblaheraia at 17:09
今人間ドックが終わったば..
by アイシェ at 11:48
> Mchappykun..
by hyblaheraia at 06:20
> 鍵コメさん は..
by hyblaheraia at 13:37
東京にいらしていたのです..
by Mchappykun2 at 01:31
> 鍵コメさま ご心配..
by hyblaheraia at 19:29
> ゆうゆうさん 素早..
by hyblaheraia at 07:18

画像一覧

ブログジャンル

海外生活
音楽

検索

記事ランキング

ライフログ











お気に入りブログ

生きる詩
gyuのバルセロナ便り ...
ルーマニアへ行こう! L...
写真でイスラーム  
エミリアからの便り
アフガニスタン/パキスタ...
イスラムアート紀行
夫婦でバードウォッチング
La Vita Tosc...
パリ近郊のカントリーライフ
トルコ~スパイシーライフ♪
now and then
Vivere in To...
シチリア時間Blog
フィレンツェ田舎生活便り2
ふりつもる線
ちょっとスペインの別荘 ...
ぐらっぱ亭の遊々素適
ヴェネツィア ときどき ...
石のコトバ
ボローニャに暮らす
フランスと日本の衣食住
イタリア・絵に描ける珠玉...
cippalippaの冒...
スペインのかけら
Berlin Bohem...
VINO! VINO! ...
::: au fil d...
sizannet
イタリア料理スローフード生活
ペルー と ワタシ と ...
しの的エッセンinドイツ
PoroとHirviのとおり道
料理サロン La cuc...
カッラーラ日記 大理石の...
イタリアの台所から
オルガニスト愛のイタリア...
Animal Skin ...
しのび足
道草ギャラリー
白と黒で
ちまもの読書日和
andante-desse
il paese - p...
やせっぽちソプラノのキッチン
坂を降りれば
A Year of Me...
お義母さんはシチリア人
Espresso!えすぷ...
シチリア時間BLOG 2
London Scene
hatanomutsum...
小鳥と船
mi piacciono...
カマクラ ときどき イタリア
やせっぽちソプラノのキッチン2

外部リンク