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ナポリの長いフェスタの後に

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ナポリの従姉の手作りドルチェ、年越しの13の果実、公現祭の靴下のお菓子
(良い子には魔女が枕元に置いていく)とおもちゃ(赤ずきんちゃんの手人形)


 ナポリの実家でのクリスマスから年始までの祝い事は、盛大で長期間。体力と気力を要するこの期間を、私は密かにマラソン・フェスタと呼んでいる。

 12月24日 クリスマス・イヴ・・・家族(15人ほど)で食事
   25日 クリスマス・・・・・・家族・親戚総勢22人で昼食~夜まで
   26日 聖ステファノの祭日・・・亡き叔父の名命日なので家族・親戚22人で昼食~夜まで
   27日 ルカの妹の誕生日・・・・家族と親戚一部、友人(16~17人ほど)で夜食~夜中まで
   (2日間 特になし)
   30日 ルカの従妹の誕生日
   31日 大晦日・・・・・・・・家族(15人ほど)で夕食、カウントダウン、ナポリの大花火!
 1月1日  新年・・・・・・・・・家族・親戚総勢22人で昼食~夜まで
   3日 ルカの同僚と会う・・・・毎年恒例のご挨拶
   (2日間 一休み)
   6日 公現祭・・・・・・・・家族と一部の親戚(15人ほど)で夕食、子供たちにおやつ
   (1日 休み)
   7日 長いフェスタの終了を祝うピッツァ・パーティー・・・家族一部(11人)で


 この通りの長丁場だから、体調を崩す人が次々と。22人分のラヴィオリをはじめ、たくさんの料理を作り続けた義母は、クリスマス翌日に早くも風邪。リディアもひどい咳。私はうがい薬や風邪薬、胃薬を持参し、体調管理をしていたにもかかわらず、1月6日に発熱。咽頭炎と気管支炎を併発し、声も出ず、ラグーザに帰宅して1週間経った今日もまだ万全とは言えない状態。

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 お医者さんい処方された薬だけに頼らず、温かいものをたくさん飲み、休養するのが一番。ということで、クリスマス・プレゼントにもらったハーブティーが大活躍。フルーティーなものや、胡椒の実が入った少しピリッとするものなど、いろいろあるけれど、この中で私の心を射抜き、常識を覆されたものが、これ。


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 緑茶にバラのつぼみ!さらに乾燥オレンジ、レーズン、メレンゲ、クローヴ、シナモン、カルダモンをブレンドしたもの。緑茶に香りを後付けするなんて、カフェにストリベリー味を付けるようなもの!と、今まではこういうヨーロッパ風の緑茶の使い方に完全に反対していたのだけれど、一口飲んでみてその魅力に取りつかれてしまった。

 袋を開けるだけでバラの上品な香り、そして一口含むと、柑橘系の爽やかさとほんのりとした甘さにはっとさせられ、その後はバラの何とも言えない優しさが薄めの緑茶と一緒に、まろやかに広がる感じ。
 煎じ切った後も、少し開いたバラのつぼみが美しく、捨てるのは惜しいので、グラスの水に浮かべて香りと色を楽しんだり。


 3週間にわたるナポリのフェスタを終え、ラグーザでこの斬新な日本茶を口に含みながら考えることは、奥深い文化こそが持ち得る、しなやかなる可変性variabilita'のようなものについて。カンタータの場合もまたそうなのではないかと、あるテーマに向かって勉強する日々。早く風邪を治して、形にしたい!

 皆さんも風邪をこじらせないよう、お気を付けください。


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by hyblaheraia | 2016-01-18 17:54 | Comments(6)

再び天の輪に

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 月の光を受けて、夜空に大きく広がる天の輪。これを初めて見たのは、8年前のことだった。自然の成せる神秘に嘆息し、ただただ見上げ、そこから注ぎ降りて来るような声の音楽を聴いていた。アッレーグリ、ジョスカン・デ・プレ、ドビュッシーによる人声の美を尽くした妙なる音楽を。

 リディアが生まれてから、夜空を楽しむ時間はなくなり、その存在をすっかり忘れていたけれど、再び天の輪に出会った。西の空をすっぽり包むほど大きく、鮮やかな輪郭を描いていたこの日の輪を家族3人で見上げる。扁桃炎のリディアの体調を気遣い、ほんの数分だけ。

 それでも満足だった。久しぶりに出会えたこと、忘れかけていた大事なものを呼び覚まされたこと、そして、このはち切れんばかりの輪の中に、いかなる音楽を捧げ、それがいかに響くのか、こちらから音楽を投げ入れるようという挑戦的な気持を持ったこと。そういうことが思いがけず、身体の中で一気に立ち上がってきたのは、何かとても嬉しいことだった。

 天の神秘とそれへの畏れだけで、あの輪を見上げて見送った時とは違う。既に知っているものへの安心感があるからこそ、そこに挑戦できるのではないかと。
 この1年、古くなった殻を捨てて、これまでと違う視点で物事に取り組み、新しい風を身体いっぱいに受けてみたい。そう思う年明けの日々。

 忙しいとすぐに更新が滞る、軟弱ブログではありますが、かれこれ9年も続いています。今年も皆さまとブログを通じて、いろいろなお話ができることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願い致します。


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by hyblaheraia | 2016-01-05 17:06 | Comments(2)

世界8か国の伝統的な家が勢揃い -幼稚園でのクリスマス-


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(前回のつづき・・・)

 2015年の幼稚園のクリスマス・イベントでは、外国人の親たちが各国の伝統的な家を作り、展示することに!しかも家の前に伝統衣装を着た人形と伝統的な小物を置き、背景には各国の地図(政治的ではなく地理学的な地図)を張り出す、という細かい指示付き。


 この課題に向かって、11月半ばから1か月間、親たちは絵の具や粉にまみれながら頑張ったのであります。その成果を篤とご覧あれ!

 
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 「家のように大きな心」プロジェクトの看板とともに、まずはパキスタンから。
 目の覚めるような黄色と青のコントラスト、赤い絨毯。パキスタン出身のS君一家は、お迎えの時間に姉兄全員でとても嬉しそうにこの家を見ていたのが印象的だった。

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 こちらは東アフリカより、エティオピアとエリトリアの共同作品。家の中に横長のソファーのようなくつろぐ場所が見え、とても温かい雰囲気があふれていた。

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 両国の小物が何もなく、先生がアフリカ人のお母さんたちに、一人ひとり訪ねてようやく集まったものは、茶碗、壺、編み籠、そして

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麻と染物のベビー服、笠。綿ではなく麻を使っているのは、やはり暑いからなのだろう。

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 がらりと変わり、こちらはルーマニア。ドラキュラ城のモデルとなった、南部トランシルヴァニア県のブラン城を制作。ルーマニア出身のお母さんはたくさんいて、みな非常に意欲的で、この大きなお城の他に家をもう一軒作ったほど。

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 お城の中では、伝統衣装を着た女性がパンを作ったり、料理したり。
 もう完成かと思っていたら、制作最終日にG君のお母さんがせっせと雪を降り積もらせていた。冬のルーマニアには雪がないと!と言いながら。

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 さて、こちらはモロッコ。この鮮やかなブルーとイスラム建築特有の窓の形、そして幾何学模様。一度は行ってみたいモロッコへの憧れが募る。美しいお茶道具もまた。ミントティーはこれで飲むのかな?

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 そしてこちらが、地元ラグーザ組によるマッセリーア(農場の家)。随時5、6人が集まり、地元の石を細かく砕いたり、瓦を作って一枚ずつ塗ったり、実に細かい作業をコツコツと続けていた。

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 納屋にはシチリア伝統の荷馬車まで!極彩色豊かな曼荼羅のような絵付けを、この小さな模型に施すとは。その徹底ぶりに脱帽。

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 さらにこちらの納屋では、幼子イエスが誕生。イタリア人にとって、クリスマスの飾り付けと言えば、やはりプレゼーペ。

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別棟(こちらもラグーザの伝統的な家の作り)には、タスコ(ラグーザ語でコッポラ帽)を被った青年がいたり、ラグーザの家庭パンやドライトマトが庭先にあったり、本当に細かかった。お見事!


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 その次は、アルバニア。イタリアとは、アドリア海を挟んですぐ隣の国なのに、知っていることは少ない。

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 こういう伝統衣装を着て、どんな風に歌ったり踊ったりするのだろう。


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 さらに、こちらはチュニジア。砂漠とラクダとヤシの木、丁寧に敷かれた絨毯と細長い枕。砂漠の生活に思いを馳せながら、いったい、どれほどの星が見えることだろうかと考える。
 地図の下のカードには、D君のお母さんの言葉が刻まれていた。「チュニジアは私の命(人生)」 故郷への熱い想いと、それを隠すことのない痛いほどのストレートさが伝わってくる。

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 そして、こちらが日本。江戸時代の武家屋敷をイメージして、日本庭園と季節の木々で飾ったつもりなのだけれど・・・。

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 池を作り、石(発泡スチロールをちぎって色を塗ったもの)で囲み、そこに鯉を泳がせ、灯篭(橋のたもとにあり)を置いてみたけれど、日本らしさは伝わったのかどうか。
 枝垂桜と紅梅、松、

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柳、ツツジの刈り込みなども、分かってくれた人は少なかっただろうな。廊下も柱も結構、苦労したんだけれどな…。


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 それに、鬼瓦に実家の家紋を入れたりした遊び心も、誰にも分ってもらえないのが残念。

 でも、様々な屋根の様式を調べ知り、入母屋造りにこだわって懸魚(げぎょ、茶色部分の屋根飾り)も作ったり、巨大な日本地図を描きながら日本列島の複雑な美を身体で実感し、なかなか楽しく勉強になる作業だった。地図には伊豆諸島も小笠原諸島も、五島列島も南西諸島も、全て入れて見せようと何度も下書きし、搬入前夜に徹夜したことも良い思い出。

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 持って行ったいろいろな小物をG先生が斬新にデコレーションしてくれて(屋根に扇子は私にはできない!)、

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他のものもこうして立派に飾ってもらえて、日本の伝統を伝える機会が持てたことは、とても嬉しかった。

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 幼稚園の大広間に勢揃いした8か国の家々。世界中の家族が平和に、幸せに暮らせますように、というメッセージを人々に伝え、
 

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子供達には、世界は広く、様々な生活様式があるということを伝えられたかな。

 来年のクリスマスはどんな課題が出されるのか・・・。




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by hyblaheraia | 2015-12-26 04:45 | Comments(12)

幼稚園にて、日本の家プロジェクト

 11月初頭に召集された、幼稚園での「異文化についての会議」。それは、クリスマスのための大イベントとして、外国出身の両親たちが各国の伝統的な家を作るプロジェクトを話し合うものだった。
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 題して「家のように大きな心」プロジェクト。ラグーザ中心地に位置する、歴史あるこの幼稚園は、外国籍の園児が多く、国際色豊かなのが特徴。文化も宗教も異なる、遠い土地から来た家族とその子供たちとともに、キリストの生誕祭であるクリスマスをどのように位置づけ、過ごすかという問題を先生方が真剣に考えていることが会議で強く伝わって来た。

 我々に果たされたミッションは、各国の伝統的な家を作るだけではなく、そこに伝統衣装を着た家族の人形を置き、周りには各国の伝統的な小物を飾り、背景には各国の地図を張り出す、というもの。
 参加国は、ルーマニア、アルバニア、チュニジア、モロッコ、エチオピア、エリトリア、パキスタン、地元のシチリア(イタリアではなく)、そして日本。どの国も数人の仲間がいる中で、日本は私だけ。一人で家を作ることになるけれど、頑張って!と応援されたものの、非常に不安…。

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 会議では早速、家づくりのための材料確保について話し合いが進む。廃材を使って、何も買わずに、想像力豊かに家を作るというアイディアは素晴らしいのだけれど…。
 ある先生がスマートフォンで日本の家を探していて、ああ!これよこれ!日本の家といえばこういう感じよね!と見せられたのが、なんと金閣寺!
 先生、違います、これは金のお寺です。ああ、そうなの(ややがっかり)…。
 園長先生も、映画《ムーラン》に出てくる何重にもなっている塔の家で、屋根が反っている、ああいうのよね、と言っていたし。

 日本の家は五重塔ではありません。昔の一般人の家は平屋です…、なんてとても言える雰囲気ではなかった。先生方のcasa giapponese(日本の家)の誤ったヴィジョンを打ち砕き、平屋でその期待に応えられるのか。しかも作業は一人。さらにナポリに行くため1週間不在、原稿の締め切り2本ありという状況。ああ、いったいどうやって・・・。

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 去年、この幼稚園は、市内の幼稚園のプレゼーペ(キリスト生誕の物語を表す人形や家のミニチュア)・コンテストで優勝したそうで、先生方の意気込みはすごい。普段の大事な連絡事では掲示などしないのに、翌日、このプロジェクトについて大きな張り紙が!ハートもたくさんついている!
 Giapponeと書いてあるし、毎日、先生方にどう?進んでいる?とか聞かれるし、唯一のアジア国だし、一人だし、プレッシャーはある・・・けれど、こうなったらもはや、やるしかない。江戸時代の武家屋敷を作って見せようではないか!

・・・とイメージだけはぐんぐん膨らんだ11月でありました。

 つづく(またしても)


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by hyblaheraia | 2015-12-19 02:09 | Comments(2)

Humpty Dumpty狂 その2

 (遅くなりましたが前回のつづき…)
 マザー・グースに出てくる有名な卵のお話、ハンプティ・ダンプティがどういう訳か大好きなリディアのために、日々、卵や果物に顔を描いて喜ばせていたのだけれど、あまりの熱狂ぶりを見かねて遂に作ったものとは・・・、
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張り子のハンプティ・ダンプティ人形。風船を膨らませ、周りに切紙を貼り付ける、子供の頃にやった懐かしい作業。完全に乾くのを一日待ち、色付けして顔を描き入れ、帽子は厚紙(お菓子のパッケージを利用)で別途作成。

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 実はこの張り子、あるアメリカのこどもサイトを見て作ったもので、糊ではなく、小麦粉を水に溶いたものを使っている(写真1段目)。近所に文房具店がないラグーザ生活には、これはとても助かる方法だった。しかも乾いた時に、しっかりと固くなり、丈夫なハンプティ・ダンプティに。

 また、切り紙にスーパーのチラシを使ったところ(日本のような新聞の配達がないイタリア…)、ハンプティ・ダンプティの頭を覗くと万華鏡のような思わぬ効果が!おお、これすごいよ!とルカが発見(写真2段目)。

 唯一買ったものは、筆2本。近所のタバッキを廻りながら、ようやく見つけたもの。絵具はフェッラーラのconcordanzaさんから以前に頂いた貴重なもの(普段は隠してある…)。文房具がもう少し簡単に手に入るといいのに。決めの顔入れはルカに。心配そうに見守るリディアの手が笑える。

 こうして丸二日の作業を経て大きなハンプティ・ダンプティが完成!歌いながら、棚やソファーから落として大喜びの日々なのだけれど、最近、ハンプティ・ダンプティの座を脅かす強敵が出現。それはDinosauro(ディノサウロ、恐竜)!

 ディノサウロの張り子はちょっと・・・。



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by hyblaheraia | 2015-07-05 17:11 | Comments(4)

テラスの季節

 4月半ばの土曜の朝、散歩がてら、お魚を買いに行こうと出かけると、途中で花市場が開かれていた。目の覚める色の夏の花たちとモリモリ元気なハーブたちを見るなり、買おう、買おう!と3人の意見が一致。

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 物事を決めるのに人の3倍くらい時間のかかる私は、どの花も、どの色も気になり、どれとどれを組み合わせれば楽しいテラスになるかと想像しているうちに、何だか分からなくなってしまい、ここは一旦、元の目的に戻ってお魚を買いに行き、帰りにもう一度寄ろうと提案(せっかちで10分以上待てない人、一人)。


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 結局、迷ったわりには昔と同じように、ペチュニアを。
ラグーザの青空に映えるこの濃いピンクと深い紫の2色。同系色を選び、花びらの種類の少し違うものを並べるのが好き。

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 大きなひまわりはルカが選んだもの。これがいい!と即決。対照的な我々。
 ミントとセージ、他にバジリコとルコラの種も。それにしても、こんな太った茎のミントは久しぶり!


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 さらに、お花と、土いじりと、水遣り、という、初めての体験に大興奮のリディア。

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 長靴を履き、朝は水遣りと水たまり遊びで大はしゃぎ。それ以外の時間もテラスに出て、両手でワサワサと草花を触って、いいな!、ワサワサ、

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いいな!、ワサワサ、を繰り返す(その真っ最中)。 葉がこすれて、スーッとしたハーブの香りが漂ってくるのが気持ちいい。
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 太陽がじりじり頭を焼く時間でも、デッキチェアに一緒に座ろうと催促され、花たちを眺め、歌を歌ったり、雲を眺めたり。
 暑くて長靴は脱ぎ捨て、私も室内履きは脱いでおります。


 テラスの楽しい季節到来!これからの夏が楽しみ。
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by hyblaheraia | 2015-05-07 17:50 | Comments(4)

真朱色

 空気が冷え、やや強めの風が吹いた一日の、日没の頃にその色は静かにやって来る。
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 真朱色、まそおいろ。
 窓の向こうの異様なまでの朱さに気付き、テラスに出てみると、上空には輝く龍が立ち昇っていた。風に向かって行先を見据え、

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月の横をしなやかにうねりながら、

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風の中に長く尾を引いていった。

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 風の中から生まれ来て、ものの数分で風と闇の中へ消えていく真朱色の空。その光り輝く色に出会えた時の心の中には、込み上げて来る歓びと突き上げてくる悲哀感がせめぎ合っている。

 ああ、この逆説的な心地よさは何だろう。ラグーザの空の魅力は計り知れない。
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by hyblaheraia | 2015-05-01 09:59 | Comments(6)

6月24日は -洗礼者ヨハネの讃歌-

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 空が青いほど白く、強く跳ね返ってくるようなラグーザ新市街のサン・ジョヴァンニ教会。

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 けれど夕方になると空の薄紫色にしっとりと溶け込んでいく。この表情の違いは一日のエネルギーの振幅と呼応しているのかもしれない。

 6月24日はキリスト教歴ではサン・ジョヴァンニ(洗礼者ヨハネ)の生誕を祝う日。でもラグーザではこの日ではなく、聖人が殉死した8月29日に祭りを行うのが伝統となっている。6月は祭りの準備ができないほど農作業が忙しい時期だったからなのだそう。
 洗礼者ヨハネの讃歌に耳を傾けながら、そんなことを思い出す今日この頃。

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Ut queant laxis のびのびと
resonare fibris 胸いっぱいに響かせて
Mira gestorum あなたの驚くべき偉業を
famuli tuorum, しもべたちが語れるように
Solve polluti 汚れたくちびるから
labii reatum, 罪を取り除いて下さい、
Sancte Ioannes. 聖なるヨハネよ

洗礼者ヨハネの生誕日である6月24日の夕刻のミサで歌われるこの旋律は、実はド・レ・ミの起源となっています。各節は一音ずつ上昇し、ウト・レ・ミ・フ・ァソ・ラという6音音列(ヘクサコルド)を作っているのが分かります。緑で囲んだ部分がそうです。
 あれ、ドとシがない?!と思われ方、さすがです。詳しくは後日・・・。只今、音楽動画作成中です。明日アップします。

(楽譜画像:Wikipedia, "ut queant laxsis"より転載した画像に緑で加工。歌詞:金沢正剛著『古楽のすすめ』より引用。

 
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by hyblaheraia | 2011-06-22 15:16 | Comments(6)

節水方法 -我が家の場合-

 計画停電による断水が各地で起きているようですが、ラグーザの水なし生活で得た知恵がお役に立てるのではないかと思い、以下に書き出してみました。

まずは:
飲み水を可能な限り確保(空きペットボトル、鍋、やかん、ボール、タッパーなどに水を入れておく)。
前の日のお風呂の水を捨てない!(トイレの洗浄に使う)

溜めた水を有効に使うために:
水を小分けにして使う(手を洗うのに鍋からざぶ~んと水を使わず、コップに入れてチョロチョロと)。
手や顔、食器を洗う時、下にボールや鍋を置いてすすいだ水を全て受け、バケツに溜めておく。
それを掃除用、あるいはトイレ洗浄に使う。
トイレは数回に一回の割合で洗浄するようにして水を節約する(そんなに臭わないから大丈夫!でも家庭内などで可能な場合のみお勧めします)。
トイレのタンクに残っている1回分の洗浄水は、水が完全になくなった時のために大切に取っておく。
それをつい使ってしまわないように、レバーに赤いリボンなどで目印を付けておく。

食事・料理関係:
お米の研ぎ汁は捨てずに鍋やボールに溜める。
それを植物への水やりに使う。
土は砂は水底に沈むので、野菜を洗う順序を考え、一回で水を捨てない。
(きゅうりやニンジンをすすいだ水 → ジャガイモの泥を洗う → バケツに入れてトイレ洗浄に使う)
レトルトパックを温めたお湯、野菜を茹でたお湯なども捨てずに取っておく。
それを次の料理などに有効に使う。
使い捨ての皿、コップ、フォーク、割り箸などを使えば洗う水が節約できる。
食器を使った時は、紙で油をふき取り、なるべくきれいな状態にしてから洗うと水が節約できる。

衛生関係:
ウェットティッシュや濡れ布巾を使って、手を洗う水を極力制限する。
髪を洗う時は、鍋で沸かしたお湯を桶に入れて水と混ぜてシャンプーする。
すすいだ水は捨てずにバケツに溜め、掃除やトイレ洗浄に使う。
シャンプーができなくても、タオルをお湯で絞り、頭皮を拭くとかなりさっぱりする。
シャワーに入れなくても、身体を拭くだけでさっぱりする。

 などです。トイレの洗浄には思っている以上の水が必要なので、一度使った水も捨てずにバケツなどに溜めて有効に使用すると良いと思います。とにかく水の段階的な使用が必要です。
 きれいな水 → 使用済みだけどわりときれいな水 → やや汚れた水 → かなり汚れた水
 水を捨てる前に、この水は何に使えるか?と考えると良いアイディアが浮かぶと思います。
 また何か思い出したら追加したいと思います。
 
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by hyblaheraia | 2011-03-19 00:55 | Comments(0)

計画停電に向けて

 計画停電(輪番停電)のニュースを今、聞きました。電気も暖房も使えない状況でできることを記しておきます。

停電:
懐中電灯、交換用の電池、キャンドルなどを用意しておくと良いです。
キャンドルの場合は、近くに鏡を置くと光が倍増します。
小さなペンライトを各自一つポケットに持っていれば階段なども照らして安全に歩けます。
電気が来ている間に携帯電話やパソコンを充電しておくと良いです。

暖房が使えない状況:
湯たんぽやカイロは非常に有効です。
下着の重ね着、厚手のタイツに靴下の重ね履きなどをお勧めします。
 (セーターの重ね着より下着の重ね着の方が有効です)
手が冷たいと余計に寒く感じるので、室内では指抜き手袋をすると良いです。
頭や耳が冷たいと身体も冷えてくるので、帽子や耳あてで保温できます。
マスクやマフラーで顔を覆っていると吸い込む息が暖かくなります。
腹巻、あったかパンツなども身体の保温にとても役立ちます。
暖かい飲み物、食べ物で思っている以上に身体が温まります。
寒いときはじっとしないで、身体を動かすようにしてみてください。

情報収集:
テレビもインターネットも使えない時は、ラジオや携帯電話が役立ちます。

海外在住の方へ
インターネットのニュースサイト、www.ustream.tvでNHK、TBS、フジ、テレ朝各社のニュースがリアルタイムで観られます。

 大雨のたびに停電する室内9~10度の我が家で、普段実践していることです。気付いたことがあれば随時アップしたいと思います。

追伸:冷凍庫の中の食品にも注意してください。
追伸:停電に伴い断水することはないのでしょうか?その場合は、節水方法もまた紹介したいと思います。
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by hyblaheraia | 2011-03-13 22:16 | Comments(8)


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


by hyblaheraia

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2013年11月、共著出版



2009年4月、共著出版



1999年3月、共著出版


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