問題だらけの暖房

 ようやく暖房がついた。が、手放しで喜べない。問題が明るみになり、以前より使うのが恐ろしくなったからだ。それでも震えるような寒さを凌ぎたい一心で、どうしてもつけてしまう。恐怖と隣り合わせの暖房使用、と言ったら大袈裟だろうか。

f0133814_6101794.jpg 地元の友人にガスオーリオ式暖房の専門職人を紹介してもらった。予定が合わず、3日後の約束。
 
 朝8時半。職人氏はやってきた。一通り状況を説明すると、はいはい、なるほど分かりました、と手際よくラジエーター部分を開け、掃除を始める。

f0133814_6103851.jpgf0133814_611671.jpg
 持参の道具はこれ。この普通の掃除機で煤を吸い取り、ネジ類の周りの汚れも取り、早速スイッチを入れてみる。
 ゴォ~~、ウォ~~。ついた!数回試してみて、いずれもつく。ようやく暖房のある生活が送れるのだ。万歳!
 ・・・ところが、何か液体が滴っているのをルカが見つけた。あれはさっきのスプレーですか?それともオイル? 職人氏は無言で確認。そして、

 これはオイルだけど大丈夫。今、チューブの圧力を変えたので、少し出てきただけ。もしずっと垂れるようなら砂を敷いてみて。砂ならオイルを吸い取るし、燃えないから安心ですよ。土じゃなくて、砂ね、砂。
 何か腑に落ちないが、そんなものかと聞いていた。というのもその直前に、古い機械だけれど何も壊れていないし、汚れも思ったほどではない、と初めて我が家の装置を褒められ、判断力が鈍っていたのだ。

f0133814_6113114.jpgf0133814_6115416.jpg
 修理後、テラスも家の中もオイルで汚れてしまった。それでもなんのその。元気よく掃除。
 これは愛用のテラス掃除セット。授業前に、地謡を謡いながらお掃除お掃除。

f0133814_6121681.jpg そして夜。授業を終えてルカと帰宅。遅くなったのでピッツァを買ってきた。せっかくなら暖かい家で、熱々のまま食べたいねぇ、と嬉しがってテラスに飛び出たルカ。がその数秒後、
 何これー!
 駆けつけてみると、なんとオイルが床一杯に漏れているではないか!
 えぇ!・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 なんという光景。砂なんていくら敷いても無駄だ。このオイルに引火したらどうするのだ!
 掃除するのも嫌なので、まずはオイルの元栓を閉め、新聞紙を敷いて、ピッツァを食べることに。熱々だったピッツァはすっかり冷え、我々の心も身体も冷え切ってしまった。

f0133814_6124569.jpg 翌朝、ルカは例の職人氏を派遣した会社に電話する。危険なのですぐ来て欲しいと。
 こんな時、日本なら誰かが飛んでくるだろう。でもここは違う。土曜日は職人はいないので、月曜日になるという。ルカは猛烈に抗議するが、どうにもならない。

 そして月曜日。前と同じ職人氏がやってきた。説明の必要はない、オイル漏れの場所は分かっている。元栓を閉め、チューブを点検。

f0133814_6131443.jpg 結局、オイルタンクとラジエーターから出る2本のチューブの接続が悪いことが原因だった。15分点火すると、これだけオイルが漏れるのだ。恐ろしい。
 チューブの隙間を埋めるために、以前はの繊維が使われていたそうだ。我が家の場合、それが古くなっていたので、最新式のテフロン製に取り換えた、と説明を受けた。そして、

 これでまだ漏れるのなら、砂を敷いてください。砂は燃えませんから安全です。
 えぇ・・・!また砂!?砂のいらない完全な修理はできないのか・・・。

 職人氏は自信たっぷりに説明を続ける。こういう古い機械は仕方がないし、このガスオーリオは(ディーゼル油)は噴射されないと火がつかないので、床に落ちても引火しない。極端な話、このオイルタンクにマッチを入れても火は消える。一方、ベンジーナ(ガソリン)は直ぐに引火し、ガスはすぐに爆発するので危険。ガスオーリオは私の知っている最も安全な原料

 そう説き伏せられて、恐る恐る暖房を使っている。つければ一応、家は16度まで暖まる。震えない、息が白くならない、余裕の暮らしである。でもルカは来年からガスオーリオは買わないと豪語している。ああ、来年の冬はどうなるのだろうか。
 そして、新たな問題が・・・。寝室の天井に水漏れが。日曜日に工事が始まる・・・。

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by hyblaheraia | 2008-01-17 08:03 | 生活 | Comments(6)
Commented by 電りくヒルズ at 2008-01-17 09:41 x
あくまでも自信たっぷりな職人さん、そしてあくまでもオイル漏れ対策は「砂敷き」なんですね・・・笑。笑い事ではないけれど、安心して使える暖房が手に入ることを祈っております。
ところで、年末の番組の再放送を見ていたらナポリの大晦日の映像がうつっていました!爆竹のように激しい花火があちこちで打ち上げられ、盛大に新年を祝う人々の姿。「行く年来る年」の日本とのギャップに驚きました!
Commented by grappa-tei at 2008-01-17 09:42
なんとまぁー(絶句)。これだけ経験すれば忍耐強くなるでしょう。愚亭にはちょっと無理かな。Hyblra家のために、一刻も早く春が来ることを祈らざるを得ません。
Commented by hyblaheraia at 2008-01-18 05:16
>電りくヒルズさん、あそこまで砂で説得させられ、思わず聞いてしまいました。砂を手に入れるには、マリーナ・ディ・ラグーザ(ラグーザ海岸)に行けばいいですかねぇ・・・。
多少はまだ漏れているみたいなんだけど、プラスティックのお皿にスポンジを乗せて、垂れてきたら即吸収できるようにして使っています。
ナポリの爆竹、大花火を見ましたか!そう、その通りなのですよ!危険極まりないでしょう?最初の2年は、あの大爆音でアゴが外れそうになり、耳をふさいで小さくなってました。もう大分慣れたちゃったみたいです。
Commented by hyblaheraia at 2008-01-18 05:21
>grappa-teiさん、忍耐強くなったのか、私がもともと気が長いのか、もはや慣れなのか、何だか分からなくなっています。でも次々に起こる事件にルカより免疫がついてきているような気がします。
何か問題が起きるとルカは怒っていますが、私はまぁまぁしょうがないじゃない、ここはイタリアだし、ラグーザだから、となだめる係りになっています。普通、逆ですよね・・・。私は日本人ですし。
Commented by modicana at 2008-01-19 02:21 x
なんだかね~ふだんは、いいんだけど、なにか、問題が起こったときには、その調子のよさが、ウソっぽくて、信じられなくなりますよね~何回も、いろんな人に確認してしまう、みたいな・・・
私も、かなり、忍耐強くなった、もう、大概のことには、驚かないぞと思ってても、さらに、それを超えるようなことが起きたりして・・・
いやあ、ルカさんをなだめるなんて、なんて、人間ができてるんでしょう。私は、怒るほう。二人して怒ってたら、ますます・・・だから、世の中、うまくできてますね。
やっぱり、ガスストーブを検討してください。
 それと、アーモンドの花が咲き出しているの、みました?
このまま、あったかくなるなんていう甘い考えは持てませんが、
春は確実に近づいてますよ~もう、一息、がんばりましょう!
Commented by hyblaheraia at 2008-01-21 03:03
>modicanaさん、そう!調子の良い口ぶりって本当に信用ならん、のですよね。3人に聞いて3人同じことを言えば、まぁOKと思うようにしていますが、未だかつてそんなことなかったような・・・。
忍耐は必要ですね、ここの生活には。でもこれが普通と思えば、日本の快適な生活環境が、逆にヒステリックに感じられてきたりして。
ガスストーブかぁ・・・前の家で使っていたけれど、頭がぼーっとして眠くなるのはガスの臭いのせいでしょうか。今年はとりあえず、300リットル入れた分だけ使いきって、来年検討します。
アーモンドの花、私も見ました!すっごく嬉しかった。春はもうそこまで来ているんですね。
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