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6月24日は -洗礼者ヨハネの讃歌-

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 空が青いほど白く、強く跳ね返ってくるようなラグーザ新市街のサン・ジョヴァンニ教会。

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 けれど夕方になると空の薄紫色にしっとりと溶け込んでいく。この表情の違いは一日のエネルギーの振幅と呼応しているのかもしれない。

 6月24日はキリスト教歴ではサン・ジョヴァンニ(洗礼者ヨハネ)の生誕を祝う日。でもラグーザではこの日ではなく、聖人が殉死した8月29日に祭りを行うのが伝統となっている。6月は祭りの準備ができないほど農作業が忙しい時期だったからなのだそう。
 洗礼者ヨハネの讃歌に耳を傾けながら、そんなことを思い出す今日この頃。

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Ut queant laxis のびのびと
resonare fibris 胸いっぱいに響かせて
Mira gestorum あなたの驚くべき偉業を
famuli tuorum, しもべたちが語れるように
Solve polluti 汚れたくちびるから
labii reatum, 罪を取り除いて下さい、
Sancte Ioannes. 聖なるヨハネよ

洗礼者ヨハネの生誕日である6月24日の夕刻のミサで歌われるこの旋律は、実はド・レ・ミの起源となっています。各節は一音ずつ上昇し、ウト・レ・ミ・フ・ァソ・ラという6音音列(ヘクサコルド)を作っているのが分かります。緑で囲んだ部分がそうです。
 あれ、ドとシがない?!と思われ方、さすがです。詳しくは後日・・・。只今、音楽動画作成中です。明日アップします。

(楽譜画像:Wikipedia, "ut queant laxsis"より転載した画像に緑で加工。歌詞:金沢正剛著『古楽のすすめ』より引用。

 
by hyblaheraia | 2011-06-22 15:16


シチリアのラグーザ(ラグーサRagusa)より、時に音楽を交えて。ナポリ人の夫ルカと娘リディアも度々登場。リンクフリー。


by hyblaheraia

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