長い長い一日

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 もう今はただひたすら眠りたい。緊張と、不安と、苛立ちと、無力感とで心身ともに憔悴しきってしまった。

 シチリアへ出発する16日(日)の朝、ナポリの実家の裏山が火事になり、消火活動に12時間を要した。そして翌17日(月)、今度はルカに緊急事態。

 新市街からイブラへ階段で下りていたら、粉かほこりか何かが右目に入ったらしく、かゆみと異物感を訴えた。途中の水道で洗い流そうと試みるものの、症状は悪化する一方で、みるみるうちに目の中も周囲も膨れ上がった。これは尋常ではないのでタクシーを呼んで救急外来に行くことにしたが、タクシーがなかなか来ず、その間にも腫れが進んで行くので、近くの農業・日用品店で救急車を呼んでもらった。

 救急車が到着するまでに右顔面上部が膨れ、病院に到着して緊急度を判定する最初の診断を受けている時、ルカはめまいも感じていた。緊急度は赤の次に高い黄色だった。
 なので直ぐに処置を受けられると思いきや、運悪く13時半を過ぎていたため、眼科医は帰宅して不在。交代の医師もなし。1時間ほどして応急処置として目の洗浄と点滴を行い、眼科医がいる別の病院に再搬送された。そこで16時頃、ようやく医師が姿を現わし、アレルギー症状と診断。特に危険はないと分かり安心したものの、まだ帰れず、最初の病院に救急車で再々搬送され、医療書類と処方箋を待つ。待合室は急患で一杯だが、医師が足りず、不満が爆発していた。

 ぐったりとうずくまる妊婦、青白い顔をして車いすでまつ男性。お腹が痛くて泣いている6歳の女の子は、救急に来てから3時間も待っていた。
 救急外来でこんなに待たされるのはシチリアだけよ!
 一人のシニョーラが声を上げていた。眼科ならまだ分かるが、小児科と産婦人科は常時医師を配置しておいて欲しい。


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 こうして山火事の翌日は救急車に3回乗る事態となり、早く今日を終えて明日を迎えなければね、と言いながら眠りに就こうとしていたら、ルカの肩に黒い生き物が!
 毒グモか!!と一瞬冷っとしたのだが、カブトムシ君だった。

 もう本当に疲れました。

 皆様もアレルギーにはお気をつけ下さい。これから寝ます。目覚めるのは12時間後かも。コメントのお返事と皆様のブログ訪問は、明日、すっきりとした頭で楽しく!

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by hyblaheraia | 2009-08-19 00:38 | 生活 | Comments(14)
Commented by jose at 2009-08-19 03:18 x
大変な大変な一日お疲れさまでした、少し読んだだけでアレルギーと分かりましたあんな急な症状はそんなに無いですからでも何のアレルギーか分かりました?それが分からないと注意のしようがないし2回目が大変です、状況的には蜂が顔ぶつかって咄嗟に刺した様な感じですが、、、ホントにアレルギーはやっかいですね。
Commented by chimamotto at 2009-08-19 09:16
お疲れさまでした。
本当に長い一日でしたね。
日本でも産科と小児科の医師不足が深刻化してます。
だけど、シチリアよりは良い環境なんだなあと思いました。
いやいや。ホントにお疲れさまでした。
Commented by grappa-tei at 2009-08-19 10:22
hyblaさん、それにしてもすごいアレルギーですねー。みるみる腫れてくるなんて、見ていられなかったことでしょう。だのに、なかなかまとまな診療・診察が受けられなかったなんて、爆発しそうですね。シチリア特有の現象なのか、本土も同じなのか分かりませんが、ほんとに忍耐の限界を超えていますよ。
Commented by gabbyna at 2009-08-19 23:34
アレルギーということで原因が解り、少しほっとしたようですが、大変でしたね。ゆっくりとお休みください。

私は、この間、初めて震度6近い地震を体験して、びびりました。
地震と縁がない生活をしていて、里帰りしたらいきなり!でした。
自然は、凄いですよね。
Commented by YuccaR at 2009-08-20 01:10
大変でしたねー。人生に「滅多に起こらないことが立て続けに二つも重なって。ルカさんも大事に至らなくて良かったけれど・・hyblaさん、ゆっくり休養を取って下さいね。
Commented by ゆきーな at 2009-08-20 07:09 x
いきなり、そんなに腫れてきたらびっくりしますね。今は、落ち着いているのでしょうか。
確かに、救急病院、待たされるというのが、ネックですね。それでも、どんな人でも、受け入れるイタリアの病院はいいと、私は思いますけどね。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-20 15:15
~joseさん~
真っ先にコメントを下さりありがとうございます。
アレルギーとほとんど無縁の私には、いったい何が起きているのか大パニックでした。視神経は脳と近いでしょうから、大変な事態になったらどうしようと、不安で不安でたまりませんでした。
多分、原因は化学的な物質の粉末か、イブラの崖に生える植物の花粉のどちらかだと思いますが、前にも同じような症状で工事現場の男性が担ぎ込まれたと医師が話しているのを聞きました。近いうちにアレルギーのパッチテストを受けてみようと話しているところです。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-20 15:22
~chimamottoさん~
本当に長かったです。山火事、13時間の船旅、そして救急搬送でしたから、二日経った今もまだ疲れがどどーっと出ています。
日本でも医師が不足しているとは全然知りませんでした。でも総合病院から町のお医者さんまで、いくらでもチョイスがある東京から見れば、ラグーザのこの状況はちょっと信じ難いものでした。
chimamottoさんもアレルギーには気をつけてくださいね。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-20 15:29
~grappa-teiさん~
花粉アレルギーがあることを本人も自覚してはいたのですが、こんな体験は初めてでした。救急車を待っている間が本当に長く感じられ、私も不安のあまり体中がガクガクしていました。
イタリアは日本からみると信じられないような遅れた面が多々ありますが、シチリアはさらにひどいです。あの救急棟の様子を見てから、ラグーザに一生暮らすことが怖くなりました。水道網、鉄道、都市ガス、そして病院・・・、シチリアはなぜいつもこうなんだろう、と失望してしまいました。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-20 15:36
~gabbynaさん~
大事に至らなくて本当に良かったです。ご心配ありがとうございます。
地震と台風、そちらは大丈夫でしたか?イタリアのニュースでも度々映像が流れていましたが、大変な被害があったのですね。こちらも地震はほとんどないので(あっても震度2程度)、帰国してそんな目に遭ったら、きっと焦りまくると思います。
日本滞在を楽しんでくださいね。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-20 15:45
~YuccaRさん~
あまりに大変なことが続くので、人に話さないと、このまま悪い運が溜まっていくような気がして、記事にしてしまいました。
昨日はどっと疲れが出て、時差ぼけのように身体が重くて何もできませんでした。今日もたくさんお昼寝して、体力を回復します!
ご心配くださりありがとうございます。YuccaRさんもどうか花粉や埃には十分お気をつけください。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-20 15:53
~ゆきーなさん~
まさに、みるみる腫れていったので、救急車が来るまでどうして良いのか分からず、ガクガクしてしまいました。おかげさまで今はもう大丈夫です。昨日までは少し腫れがあって眠そうな目をしていたのですが、今日はきれいになりました。
イタリアの救急病院に入ったのはこれが初めてで、あまりの状況にびっくりしました。でも確かに、急患は治療費が無料というのは素晴らしいシステムですね。日本は救急体制も設備も最高ですが、入院費は高いですし、健康保険がない観光客はかなり払うことになるのでしょうね。
私としては治療費がかかっても、迅速で適切な処置をしてくれる日本の方が安心です。ラグーザはこれでもシチリアの中では病院が充実している方らしいです・・・。
Commented by みゆ at 2009-08-21 17:53 x
目の中に入った、その埃の様なものって何だったのでしょう?
原因がそれだとは思われますが、このように腫れるのは心配ですね。
イタリアの病院状況、私もイタリアに住んでいるものとして本当に気が滅入る話題です。只今日本一時帰国中ですが、これから人間ドックに行って全身調べてもらうつもりです。
イタリアで病院に行きたくないがために…。。。
Commented by hyblaheraia at 2009-08-22 16:31
~みゆさん~
結局、原因は分からず終いなんです。もともと雑草の花粉アレルギーがあったので、崖に咲いているワイルドな植物の花粉か、工事現場の化学的な物質の粉かな、と言われました。
今、日本なんですね。帰国中に頭のてっぺんから足の先まで、徹底的に検査してもらうのはいいことだと思います。イタリアの病院は、やっぱり北でもあまり良くないんですね。困った問題です・・・。
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